報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“大魔道師の弟子” 登場人物紹介と舞台紹介(原案)

2015-11-15 19:45:30 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
 クレア・バルバ・オブライエン:

 ダンテ一門に属する大魔道師(師範代、正規師範)。
 イリーナとは大変仲が良く、ヨーロッパ(特に北欧地域)でよく落ち合っていたらしい。
 大魔道師というからには弟子持ちであったと思われる。
 契約悪魔はゴエティア系のバルバトス。
 “魔の者”との戦いに敗れ、死亡した。
 追悼式での写真でしか登場しないが、名字の通り、北欧系の白人だったもよう。
 大魔道師が敗北を喫したことで、ダンテ一門を震え上がらせた。

 ジェシカ・ベリア・オズモンド:

 クレアの弟子の魔道師。
 ミドルネームがあることからも分かるように、彼女もまた免許皆伝を受けている。
 が、弟子持ちではない(準師範と呼ばれる、まだ弟子持ちが認められない地位)。
 契約悪魔はゴエティア系のベリアルだが、その悪魔が半死半生で発見されたことから、彼女もまた“魔の者”に敗れたと思われる。
 が、行方不明となっている。


 クイーン・アッツァー号:

 2010年に倒産した船会社デイ・ロータス社が所有していた豪華客船。
 老朽化していた為、船会社の倒産後も引き取り手は無く、そのまま廃船となる予定だった。
 が、2015年の現在、幽霊船として稲生達の前に現れ、多くの物語の舞台はここ。

 スター・オーシャン号:

 原案として名前だけ登場する船。
 日本の船会社が所有、運航しているらしい。
 クイーン・アッツァー号との関係は?

 快速“ムーンライト信州”:

 JR東日本が運行する臨時夜行快速。
 かつて北陸新幹線(長野新幹線)が開通する前に運行されていた特急“あさま”号の車両、183系6両編成で運転される。
 実家での休暇を過ごした稲生が再びマリアの屋敷に戻る際に利用し、座席の上に置かれていたアルカディア・タイムス日本語版を読んで、クレアの死を知る。
 臨時列車の為、運転していない日が多いが、実は運転していない日は、そのダイヤを使用した冥界鉄道列車が運転されている。

 冥界鉄道公社:

 運営元は不明だが、彼岸と此岸を結ぶ鉄道を運行している鉄道会社。
 多くは廃止になったり、事故で廃車となった車両を引き取って運行している。
 魔界にも乗り入れており、魔界高速電鉄中央線でアルカディアシティの中心部まで行くことが可能。
 但し、魔界側から人間界側に向かう列車は殆ど無い(到着後は回送になる)。
 運転士の姿は無く、まるで列車が自動運転しているかのように見える。
 車掌は乗務するが、銀河鉄道999の車掌のように、制服の上から黒い姿が見えるだけである。
 人間界を出発する時間は終電後であることが多いが、臨時の夜行列車が運転されない日に、そのダイヤを使って運転されることもあるという。
 尚、鉄道だけでなく、路線バスも営業している(通称、“冥鉄バス”。こちらは魔界へ行くことはない。魔界では自動車交通が無い為)。

 アスモディウス:

 七つの大罪の悪魔の一柱で、色欲(性欲)を司る。
 ダンテ一門から指定された色は紫。
 契約先は今のところ無いが、稲生が免許皆伝後に契約する予定となっている。
 稲生の前ではまるで黒ギャルのような姿をしているが、契約相手によって、または契約相手の魔力によって姿は変わるらしい。
 契約の際の条件については、今のところ明示されていない。

 ベルフェゴール:

 七つの大罪の悪魔の一柱で、怠惰を司る。
 ダンテ一門から指定された色は緑。
 契約先はマリアンナで、今は離れているが、再契約が予定されている。
 マリアンナ達の前では、まるで昔の殺し屋のような黒いスーツに黒いハットを被っている。
 怠惰の悪魔のイメージには合わず、口数が多く、何かとマリアンナ達に口を出そうとする(マリアンナ自身が相談役として呼び掛けるからというのもあるが)。
 同じく手ぐすね引いて契約を待っているアスモディウスとは気が合うのか、よく2人で一緒に登場し、たまに夫婦漫才みたいなことを行う。
 が、そんなコミカルさに似合わず、契約の際の条件として人間の魂1つをきちんと要求する。
 マリアンナが人間だった頃に契約した時は、あえてマリアンナ自身の魂ではなく、唯一味方になってくれた親友の魂を要求したり、マリアンナが望まぬ受胎をした際、胎児の魂を何の躊躇いも無く食らうなど、悪魔らしい冷酷さも持ち合わせている。
 マリアンナが再び免許皆伝を受け、再契約する際も、改めて魂を要求すると見られるが、果たしてイリーナはどのような対策を立てているのだろうか。

 レヴィアタン:

 七つの大罪の悪魔の一柱で、嫉妬を司る。
 ダンテ一門から指定された色はピンク。
 契約先はイリーナであるが、稲生達の前に姿を現したことはない。
 また、嫉妬の悪魔という割には、イリーナが嫉妬深いという描写も無い。
 恐らく、イリーナ自身がのほほんとした性格なので、契約しても嫉妬深くなることはなかったのだろう。
 あまり力が強くないのか、前回の“魔の者”との戦いの際、イリーナを守ることだけに精一杯だったようで、完全にその魔の手から防ぐことはできなかったもよう(ベルフェゴールもその失態に失笑する描写がある)。

 ルシファー:

 七つの大罪の悪魔の一柱で、傲慢を司る。
 ダンテ一門から指定された色は黄色。
 契約先はポーリンだが、その姿、契約内容、契約条件については一切触れられていない。

 マモン:

 七つの大罪の悪魔の一柱で、強欲(物欲、金銭欲)を司る。
 ダンテ一門から指定された色は青。
 契約先はまだ無いが、エレーナが免許皆伝を受けた際の契約先として予定されている。
 但し、未だその姿、契約内容、契約条件については明示されていない。
 強欲の悪魔だからって、金を積ませるというわけではなさそうだ。

 ベルゼブブ:

 七つの大罪の悪魔の一柱で、暴食(暴飲、悪食を含む)を司る。
 ダンテ一門から指定された色は赤。
 契約先が誰か、そもそも契約者がいるのか、契約内容、契約条件については不明。
 姿については、やや栗色のショートカットで、赤いドレスを着た女性らしい。

 サタン:

 七つの大罪の悪魔の一柱で、憤怒を司る。
 ダンテ一門から指定された色は白(または銀)。
 こちらも契約先の有無、契約内容、契約条件については不明。
 姿についても、ある魔道師は険しい顔付きの老人と言ったり、別の魔道師はイタズラ好きの少年と言ったり、はたまた冷徹な笑みを浮かべる美少女と言ったりと的を得ない。

 いずれによ、どの悪魔との契約も、普通に条件を飲もうとすると、流血の惨を招くこと必至であるようだ。

 ※あくまで原案ですので、実際にストーリーが進むにつれて、大幅に設定が変わることもあります。
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“新アンドロイドマスター” ヒーロー達のその後

2015-11-15 17:40:20 | アンドロイドマスターシリーズ
[11月16日09:00.東京都墨田区・敷島エージェンシー 敷島孝夫&井辺翔太]

「おはようございます」
 事務所に出勤してきた井辺が事務所に入った。
 すると、
「あっ、おっはよー!」
「も、萌さん!?」
 事務所内の洗面台で入浴している妖精型ロイドの姿があった。
 井辺が入室してきても、お構いなしだ。
「一応、私は男性なんですから、もっとこう……」
「いいんですよー。翔太さんなら、もっとボクの裸体を見てもー」
「いや、そういうわけにはいきません!」
「何だ、何の騒ぎだ!?」
 そこへ、敷島が事務所に入ってきた。
 すると、
「きゃーっ!変態!ド変態!der変態!!」
「うわっ!」
 敷島には厳しいロイドだった。
 お湯ぶっかけられるわ、物投げつけられるわ……。

[同日10:00.同場所・応接室 敷島孝夫]

 敷島と妖精型ロイド“萌”は、芸能雑誌の取材を受けていた。
「名前の萌は、彼女の型番であるMOE-409から取りました」
「なるほど、それで萌ちゃんですか」
「フフーン♪世界初の妖精ロイド、萌でーす!世界でただ一機だけのプレミアですよ、ボクは!」
「……設計図はあるので、デイライト・コーポレーションさんで量産化の計画が立てられています」
「なるほど」
「KR団からの秘密研究所から出た時には、まだ名前も性別も設定されていませんでしたが、うちのアリスが性別を正式に“女”に設定しました。と、同時に14歳くらいの少女に年齢設定を変えております。ですので、体付きも、もう少し女の子っぽくしたんですが……」
「カワイクなったでしょー?ボクー」
「一人称が『ボク』のままなんです……」
「な、なるほど。いわゆる、『ボクっ娘』というヤツですな。それで、敷島エージェンシーさんとしては、どのようなプロデュースを?」
「まずですね……」

 シーという仮名を与えられていた妖精型ロイドは、新たに萌と名付けられ、敷島エージェンシーに引き取られた。
 KR団のテロ活動に嫌気が差して引退した吉塚広美は、引退しても尚、KR団のテロ活動を何としてでも阻止しようと考えていた。
 バージョン400を何らかのテロ活動に使うことは、既に知っていたらしい。
 そこで、それを阻止するシステムを自分の作品である萌に仕掛けていたと思われる。
 バージョン400が特別指令を受けて動いた時、萌も動いた。
 普通の受信機では受信できない電波も、萌は受信していたわけである。
 その後、警察から“釈放”された萌は、こうして敷島エージェンシーで世話になることになったわけである。

[同日11:00.東京都内・ラジオ局 井辺翔太&MEGAbyte]

「皆さん、こんにちはー。MEGAbyteでーす!」
 MEGAbyteの3人は、クリスマスライブのイベントに向けて、着々と準備を整えている。
 今現在も、ラジオで告知している。
 他のボーカロイド達も、それは同じである。

[同日14:00.埼玉県さいたま市西区 デイライト・コーポレーション・ジャパン埼玉研究所 3号機のシンディ、8号機のアルエット、アリス・シキシマ]

 いつもなら敷島と一緒にいなければならないシンディが、特別に離れていた。
 今、大研究室の中には上半身だけしかないアルエットがいる。
「ゴメンね……」
 シンディはアルエットの右手を握って涙を浮かべた。
 KR団は、やはりタダでテロを阻止されたわけではなかった。
 シンディがアルエットのテロ起動機器を引きちぎったことで、動力部分全てがブレイクダウンしてしまった。
 つまり、壊れてしまったのである。
 しかし、そこは不幸中の幸い。
 設計図が手に入っていたことで、修理は可能とされた。
「シンディ、まだいたの?早くタカオのオフィスに戻って、引き続きタカオを“監視”しなさい」
 研究室にアリスが入って来る。
「はい……。ドクター、申し訳ありませんでした……」
「しょうがないよ。相手はテロ組織だもの。タダではさすがに……と思ってたけど、正にそうだった。でも、奴らの誤算は、アルエットの設計図がアタシ達の手の中にあるってことよ」
「でも……」
「天才のアタシに任せなさい!あのプロフェッサー平賀でさえ、エミリーの新しいボディを造ったのよ!アタシはもっと技術的に高度なアルエットの体、完璧に造ってみせるわよ!」
「はい……」
 KR団が完全崩壊したとはいえ、まだ100パー安全になったわけではない。
 残党がまだ存在しているかもしれないし、KR団の意向を受けた新たなテロ組織があるかもしれない。
 人間が人間のようなロイドを作ることに、宗教的な観点から反対を表明している宗教団体もある。
 引き続き、警戒はしていなければならない。
「大丈夫。任セテ下サイ」
「七海チャンニ、キスシテ貰ッタ以上ハ!命ニ換エテモ!」
 一応、臨時警備としてアリスの力作、バージョン5.0の兄弟が配置されることになった。
 バージョン・シリーズの最新モデルであり、赤色塗装のマリオと、緑色塗装のルイージである。
 それまでの4.0と違い、スマートな体型になり、その分、動きも素早い。
 メカっぽさを色濃く残したロイドのようだ。
 特に弟機のルイージは平賀の力作、メイドロイドの七海に惚れており、何かしらエールを貰ったもよう。
「……ドクター、もう1度考え直してください。アタシの方がよっぽど役に立つと思います」
「ソンナ、シンディ様!?」
「我々ノ、ドコガ役立タズダト!?」
「……何かあった時は、頼むかもしれないわね。ま、これでもアタシの力作だから」
「そうでしたね。お前達!全力でドクターとこの研究所をお守りするんだよ!?特にアルエットに何かあったら……分かってるよな?」
 シンディは最後、両目をギラッと光らせてバージョン兄弟に激を送った。
「アラホラサッサー!」
「ホラサッサー!」
 当面のアリスの目標は、アルエットの修理というわけである。

[同日17:00.宮城県仙台市青葉区 東北工科大学・南里志郎記念館 1号機のエミリー]

 記念館のエントランスホールには、エミリーが在館中、この時間にグランドピアノを弾くように設定されている。
 時にはシンディもやってきてフルートを吹いたり、アルエットが稼働していた頃はヴァイオリンと協奏していたこともあった。
 吹奏楽団がやってきて一緒に演奏したこともあるし、MEGAbyteなどのまだ新人のボーカロイドがやってきて、エミリーのピアノに合わせて歌うこともある。
 アルエットのことが心配ではないわけではない。
 しかし拠点が仙台である為、たまに上京する平賀に付いて、その時ついでに会えるだけである。
 エミリーを最初は怖がっていたアルエットだが、最後は一緒に手を繋いだりするくらいまで懐いてくれた。
 毎夕、自分のテーマ曲を最初に弾くのが日課のエミリーだが、アルエットが再稼働するまで、アルエットのテーマ曲を最初に弾くようにしている。

[同日21:00.東京都墨田区 敷島エージェンシー 敷島孝夫]

{「……鷲田だが、いやー、参ったよ、敷島さん。今度は、とある外国船籍の貨物船からテロ・ロボットの密輸が発覚した。悪いが、キミんとこのロボット……もとい、シンディ君を貸してはくれないか?」}
「タダというわけにはいかないので、その点だけお願いしますよ?」
 未だにロボット・テロの余波が残っているらしく、敷島の『裏稼業』卒業まではもう暫くかかるようである。

 因みに今のところ、まだアルエット以外のマルチタイプ量産化計画は実現していない。
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