[10月7日10:00.天候:雨 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]
斉藤絵恋:「リサさーん、遊びに来たよー!」
リサ:「サイトー、来たー!」
私の名前は愛原リサ。
名字は保護者の愛原学先生から、名前は日本アンブレラの研究員が付けた『リサ・トレヴァー』からもらった。
本名は記憶が無いので分からない。
今日、うちを訪ねて来たのは斉藤絵恋。
私が中学校に編入して初めてできた友達だ。
クラスの皆は、やれ『ワガママな女王様気取り』だのとヒドいことを言うが、なかなか面白いコだと思う。
リサ:「ようこそ、サイトー。歓迎するー」
斉藤:「はーい、歓迎されまーす」
私がサイトーの両手を掴んで握手すると、サイトーの顔はデレっとなった。
高橋:「オマエがBOWと付き合うことを選択した自殺志願者か」
斉藤:「えっと……?」
リサ:「この人は高橋正義兄ちゃん。この家に住み込みで探偵の修行をしている人」
高橋:「高橋だ。もしもオマエにBOWと戦う力が無いのなら、さっさと帰った方がいいぞ」
斉藤:「び、びーおーだぶりゅー?あ、あの……私、こう見えても小学校の時は空手大会で優勝したことがあるので……」
高橋:「ほお……?じゃあ、今も空手部か?うちのアネゴも空手の有段者とか言ってたな……。まあいい。腕っぷしに自信があるのなら、自己責任でよろしくな」
斉藤:「よ、よろしくお願いします。リサさんのお兄さん」
リサ:「サイトー、私の部屋に行って遊ぼう」
斉藤:「い、いきなりリサさんの部屋!?はわわわわ……」
高橋:(こいつ、俺と似た臭いがするな……)
私がサイトーの手を取って私の部屋に入ろうとした時だった。
愛原:「高橋、善場さんに連絡しておいたぞ。っと!」
愛原さんが愛原さんの部屋から出てきた。
愛原:「おっ?おー、いらっしゃい」
斉藤:「えっと……?」
リサ:「この人は愛原さん。私の保護者」
斉藤:「ど、どうも、初めましてー。斉藤絵恋と申しますー。リサさんのお父さん」
愛原:「お父っ!?……た、高橋君……俺、そんな歳に見える?」
高橋:「えーっと……。先生はとてもダンディに見えると思います」
お兄ちゃんはフォローになってないフォローをした。
愛原:「え、えっと……。ジュースとお菓子があるから、適当に持って行って」
リサ:「はーい」
私とサイトーは部屋の中に入った。
斉藤:「なかなか広いお部屋ね」
リサ:「そんなことない。サイトーの部屋と比べたら狭い」
斉藤:「実家は別格よ。あ、そうだ。今度はマンションの方に遊びに来てよ」
リサ:「分かった」
斉藤:「ベッドも広いじゃない」
リサ:「愛原さんとお兄ちゃんのはシングルだけど、私のはセミダブルなんだって。私がここに住むことになった時、私用にベッドを買ってくれたんだけど、たまたま安く手に入ったのがこれだったの」
斉藤:「せ、セミダブル!?ってことは、2人で寝ても大丈夫!?」
リサ:「? サイトーの家のベッドと比べたら狭い」
サイトーの家のベッドはもっと広かったから、多分ダブルベッドなんだと思う。
あれに1人で寝てるんだから、サイトーって物凄い贅沢なんだね」
斉藤:「り、リサさんのお父さんとお兄さんは、今日出掛けないの?」
リサ:「今日は事務所が休みだし、特に調査に出かけることも……」
と、そこへ部屋のドアがノックされた。
愛原:「はーい、2人っきりのところ、失礼ー」
斉藤:「あ、お、お邪魔してますー」
愛原:「ジュースとお菓子だよ。取りあえず午前中は、これで凌いで」
斉藤:「は、はい。ありがとうございます」
愛原:「それからリサ」
リサ:「なーに?」
愛原:「俺と高橋はこれから出かけてくる。多分、帰りは昼過ぎになると思うから」
リサ:「いきなりどうしたの?」
愛原:「今朝のことさ。それについて善場さんが詳しく話を聞きたいんだってさ。省庁も3連休なのに、エージェントさんも大変だな。取りあえず、霞ヶ関まで行ってくるわ」
リサ:「行ってらっしゃーい」
高橋:「先生、今なら俺のダチに連絡して車出させますよ?」
愛原:「どうせキミの友達の車ってあれだろ?族車か走り屋仕様だろ?霞ヶ関に着く前にゲームオーバーになりそうだから、電車で行くよ」
高橋:「マジっすか!」
愛原:「都営新宿線で小川町まで行って、そこから丸ノ内線に乗り換えれば霞ヶ関まで行ける」
私の食い扶持を稼いでくれてるとはいえ、大変な仕事だなぁ……。
愛原:「取りあえず昼食代置いて行くから、昼飯は適当に食べに行って」
リサ:「分かった」
愛原:「じゃ、行って来る」
リサ:「行ってらっしゃーい!」
高橋:「先生!俺と相合傘を!」
愛原:「アホか!」
愛原さんと高橋兄ちゃんがバタバタと出て行った。
リサ:「じゃあ何して遊ぶ……ん?」
斉藤:「リサさんのお父さんとお兄さんが出掛けちゃった?ってことは、リサさんと2人っきり!?」
リサ:「うん、そういうことになる」
斉藤:「あらまぁ、どうしましょう!?大人の階段一気に駆け上がってシンデレラ卒業かしらー!!」
リサ:「??? よく分からないけど、イザとなったら私が守るから安心して」
体を変化させなくても、変質者の1人くらい何とか追い返せるよね、きっと。
斉藤:「り、リサさんが、私を守ってくれる!?も、萌ぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
リサ:「よく分からないけど、早く一緒に遊ぼう。お兄ちゃん達出掛けちゃったから、リビングでゲームしても大丈夫だよ」
斉藤:「そ、そうね!リサさんがどんなゲームをしてるのか、少し楽しみだわ!」
リサ:「ん、確かにサイトーの家には無かったゲームばっかりだ」
私達はリビングに向かった。
リサ:「これこれ」
斉藤:「“バイオハザード”シリーズに、“メタルギアソリッド”シリーズ……。“ダークソウル”まで……」
お兄ちゃんが主にやってるんだけどね。
やっぱり、お兄ちゃんみたいな人達向きなのかなぁ?
サイトー、少し退いてるわ。
リサ:「私がやってみるね」
斉藤:「リサさん、できるの!?」
リサ:「大丈夫。お兄ちゃん達がやってるの、見たことある」
私は早速、テレビとゲーム機の電源を入れた。
斉藤絵恋:「リサさーん、遊びに来たよー!」
リサ:「サイトー、来たー!」
私の名前は愛原リサ。
名字は保護者の愛原学先生から、名前は日本アンブレラの研究員が付けた『リサ・トレヴァー』からもらった。
本名は記憶が無いので分からない。
今日、うちを訪ねて来たのは斉藤絵恋。
私が中学校に編入して初めてできた友達だ。
クラスの皆は、やれ『ワガママな女王様気取り』だのとヒドいことを言うが、なかなか面白いコだと思う。
リサ:「ようこそ、サイトー。歓迎するー」
斉藤:「はーい、歓迎されまーす」
私がサイトーの両手を掴んで握手すると、サイトーの顔はデレっとなった。
高橋:「オマエがBOWと付き合うことを選択した自殺志願者か」
斉藤:「えっと……?」
リサ:「この人は高橋正義兄ちゃん。この家に住み込みで探偵の修行をしている人」
高橋:「高橋だ。もしもオマエにBOWと戦う力が無いのなら、さっさと帰った方がいいぞ」
斉藤:「び、びーおーだぶりゅー?あ、あの……私、こう見えても小学校の時は空手大会で優勝したことがあるので……」
高橋:「ほお……?じゃあ、今も空手部か?うちのアネゴも空手の有段者とか言ってたな……。まあいい。腕っぷしに自信があるのなら、自己責任でよろしくな」
斉藤:「よ、よろしくお願いします。リサさんのお兄さん」
リサ:「サイトー、私の部屋に行って遊ぼう」
斉藤:「い、いきなりリサさんの部屋!?はわわわわ……」
高橋:(こいつ、俺と似た臭いがするな……)
私がサイトーの手を取って私の部屋に入ろうとした時だった。
愛原:「高橋、善場さんに連絡しておいたぞ。っと!」
愛原さんが愛原さんの部屋から出てきた。
愛原:「おっ?おー、いらっしゃい」
斉藤:「えっと……?」
リサ:「この人は愛原さん。私の保護者」
斉藤:「ど、どうも、初めましてー。斉藤絵恋と申しますー。リサさんのお父さん」
愛原:「お父っ!?……た、高橋君……俺、そんな歳に見える?」
高橋:「えーっと……。先生はとてもダンディに見えると思います」
お兄ちゃんはフォローになってないフォローをした。
愛原:「え、えっと……。ジュースとお菓子があるから、適当に持って行って」
リサ:「はーい」
私とサイトーは部屋の中に入った。
斉藤:「なかなか広いお部屋ね」
リサ:「そんなことない。サイトーの部屋と比べたら狭い」
斉藤:「実家は別格よ。あ、そうだ。今度はマンションの方に遊びに来てよ」
リサ:「分かった」
斉藤:「ベッドも広いじゃない」
リサ:「愛原さんとお兄ちゃんのはシングルだけど、私のはセミダブルなんだって。私がここに住むことになった時、私用にベッドを買ってくれたんだけど、たまたま安く手に入ったのがこれだったの」
斉藤:「せ、セミダブル!?ってことは、2人で寝ても大丈夫!?」
リサ:「? サイトーの家のベッドと比べたら狭い」
サイトーの家のベッドはもっと広かったから、多分ダブルベッドなんだと思う。
あれに1人で寝てるんだから、サイトーって物凄い贅沢なんだね」
斉藤:「り、リサさんのお父さんとお兄さんは、今日出掛けないの?」
リサ:「今日は事務所が休みだし、特に調査に出かけることも……」
と、そこへ部屋のドアがノックされた。
愛原:「はーい、2人っきりのところ、失礼ー」
斉藤:「あ、お、お邪魔してますー」
愛原:「ジュースとお菓子だよ。取りあえず午前中は、これで凌いで」
斉藤:「は、はい。ありがとうございます」
愛原:「それからリサ」
リサ:「なーに?」
愛原:「俺と高橋はこれから出かけてくる。多分、帰りは昼過ぎになると思うから」
リサ:「いきなりどうしたの?」
愛原:「今朝のことさ。それについて善場さんが詳しく話を聞きたいんだってさ。省庁も3連休なのに、エージェントさんも大変だな。取りあえず、霞ヶ関まで行ってくるわ」
リサ:「行ってらっしゃーい」
高橋:「先生、今なら俺のダチに連絡して車出させますよ?」
愛原:「どうせキミの友達の車ってあれだろ?族車か走り屋仕様だろ?霞ヶ関に着く前にゲームオーバーになりそうだから、電車で行くよ」
高橋:「マジっすか!」
愛原:「都営新宿線で小川町まで行って、そこから丸ノ内線に乗り換えれば霞ヶ関まで行ける」
私の食い扶持を稼いでくれてるとはいえ、大変な仕事だなぁ……。
愛原:「取りあえず昼食代置いて行くから、昼飯は適当に食べに行って」
リサ:「分かった」
愛原:「じゃ、行って来る」
リサ:「行ってらっしゃーい!」
高橋:「先生!俺と相合傘を!」
愛原:「アホか!」
愛原さんと高橋兄ちゃんがバタバタと出て行った。
リサ:「じゃあ何して遊ぶ……ん?」
斉藤:「リサさんのお父さんとお兄さんが出掛けちゃった?ってことは、リサさんと2人っきり!?」
リサ:「うん、そういうことになる」
斉藤:「あらまぁ、どうしましょう!?大人の階段一気に駆け上がってシンデレラ卒業かしらー!!」
リサ:「??? よく分からないけど、イザとなったら私が守るから安心して」
体を変化させなくても、変質者の1人くらい何とか追い返せるよね、きっと。
斉藤:「り、リサさんが、私を守ってくれる!?も、萌ぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
リサ:「よく分からないけど、早く一緒に遊ぼう。お兄ちゃん達出掛けちゃったから、リビングでゲームしても大丈夫だよ」
斉藤:「そ、そうね!リサさんがどんなゲームをしてるのか、少し楽しみだわ!」
リサ:「ん、確かにサイトーの家には無かったゲームばっかりだ」
私達はリビングに向かった。
リサ:「これこれ」
斉藤:「“バイオハザード”シリーズに、“メタルギアソリッド”シリーズ……。“ダークソウル”まで……」
お兄ちゃんが主にやってるんだけどね。
やっぱり、お兄ちゃんみたいな人達向きなのかなぁ?
サイトー、少し退いてるわ。
リサ:「私がやってみるね」
斉藤:「リサさん、できるの!?」
リサ:「大丈夫。お兄ちゃん達がやってるの、見たことある」
私は早速、テレビとゲーム機の電源を入れた。