報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“愛原リサの日常” 「連休2日目」

2018-11-12 19:42:47 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[10月7日10:00.天候:雨 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]

 斉藤絵恋:「リサさーん、遊びに来たよー!」
 リサ:「サイトー、来たー!」

 私の名前は愛原リサ。
 名字は保護者の愛原学先生から、名前は日本アンブレラの研究員が付けた『リサ・トレヴァー』からもらった。
 本名は記憶が無いので分からない。
 今日、うちを訪ねて来たのは斉藤絵恋。
 私が中学校に編入して初めてできた友達だ。
 クラスの皆は、やれ『ワガママな女王様気取り』だのとヒドいことを言うが、なかなか面白いコだと思う。

 リサ:「ようこそ、サイトー。歓迎するー」
 斉藤:「はーい、歓迎されまーす」

 私がサイトーの両手を掴んで握手すると、サイトーの顔はデレっとなった。

 高橋:「オマエがBOWと付き合うことを選択した自殺志願者か」
 斉藤:「えっと……?」
 リサ:「この人は高橋正義兄ちゃん。この家に住み込みで探偵の修行をしている人」
 高橋:「高橋だ。もしもオマエにBOWと戦う力が無いのなら、さっさと帰った方がいいぞ」
 斉藤:「び、びーおーだぶりゅー?あ、あの……私、こう見えても小学校の時は空手大会で優勝したことがあるので……」
 高橋:「ほお……?じゃあ、今も空手部か?うちのアネゴも空手の有段者とか言ってたな……。まあいい。腕っぷしに自信があるのなら、自己責任でよろしくな」
 斉藤:「よ、よろしくお願いします。リサさんのお兄さん」
 リサ:「サイトー、私の部屋に行って遊ぼう」
 斉藤:「い、いきなりリサさんの部屋!?はわわわわ……」
 高橋:(こいつ、俺と似た臭いがするな……)

 私がサイトーの手を取って私の部屋に入ろうとした時だった。

 愛原:「高橋、善場さんに連絡しておいたぞ。っと!」

 愛原さんが愛原さんの部屋から出てきた。

 愛原:「おっ?おー、いらっしゃい」
 斉藤:「えっと……?」
 リサ:「この人は愛原さん。私の保護者」
 斉藤:「ど、どうも、初めましてー。斉藤絵恋と申しますー。リサさんのお父さん」
 愛原:「お父っ!?……た、高橋君……俺、そんな歳に見える?」
 高橋:「えーっと……。先生はとてもダンディに見えると思います」

 お兄ちゃんはフォローになってないフォローをした。

 愛原:「え、えっと……。ジュースとお菓子があるから、適当に持って行って」
 リサ:「はーい」

 私とサイトーは部屋の中に入った。

 斉藤:「なかなか広いお部屋ね」
 リサ:「そんなことない。サイトーの部屋と比べたら狭い」
 斉藤:「実家は別格よ。あ、そうだ。今度はマンションの方に遊びに来てよ」
 リサ:「分かった」
 斉藤:「ベッドも広いじゃない」
 リサ:「愛原さんとお兄ちゃんのはシングルだけど、私のはセミダブルなんだって。私がここに住むことになった時、私用にベッドを買ってくれたんだけど、たまたま安く手に入ったのがこれだったの」
 斉藤:「せ、セミダブル!?ってことは、2人で寝ても大丈夫!?」
 リサ:「? サイトーの家のベッドと比べたら狭い」

 サイトーの家のベッドはもっと広かったから、多分ダブルベッドなんだと思う。
 あれに1人で寝てるんだから、サイトーって物凄い贅沢なんだね」

 斉藤:「り、リサさんのお父さんとお兄さんは、今日出掛けないの?」
 リサ:「今日は事務所が休みだし、特に調査に出かけることも……」

 と、そこへ部屋のドアがノックされた。

 愛原:「はーい、2人っきりのところ、失礼ー」
 斉藤:「あ、お、お邪魔してますー」
 愛原:「ジュースとお菓子だよ。取りあえず午前中は、これで凌いで」
 斉藤:「は、はい。ありがとうございます」
 愛原:「それからリサ」
 リサ:「なーに?」
 愛原:「俺と高橋はこれから出かけてくる。多分、帰りは昼過ぎになると思うから」
 リサ:「いきなりどうしたの?」
 愛原:「今朝のことさ。それについて善場さんが詳しく話を聞きたいんだってさ。省庁も3連休なのに、エージェントさんも大変だな。取りあえず、霞ヶ関まで行ってくるわ」
 リサ:「行ってらっしゃーい」
 高橋:「先生、今なら俺のダチに連絡して車出させますよ?」
 愛原:「どうせキミの友達の車ってあれだろ?族車か走り屋仕様だろ?霞ヶ関に着く前にゲームオーバーになりそうだから、電車で行くよ」
 高橋:「マジっすか!」
 愛原:「都営新宿線で小川町まで行って、そこから丸ノ内線に乗り換えれば霞ヶ関まで行ける」

 私の食い扶持を稼いでくれてるとはいえ、大変な仕事だなぁ……。

 愛原:「取りあえず昼食代置いて行くから、昼飯は適当に食べに行って」
 リサ:「分かった」
 愛原:「じゃ、行って来る」
 リサ:「行ってらっしゃーい!」
 高橋:「先生!俺と相合傘を!」
 愛原:「アホか!」

 愛原さんと高橋兄ちゃんがバタバタと出て行った。

 リサ:「じゃあ何して遊ぶ……ん?」
 斉藤:「リサさんのお父さんとお兄さんが出掛けちゃった?ってことは、リサさんと2人っきり!?」
 リサ:「うん、そういうことになる」
 斉藤:「あらまぁ、どうしましょう!?大人の階段一気に駆け上がってシンデレラ卒業かしらー!!」
 リサ:「??? よく分からないけど、イザとなったら私が守るから安心して」

 体を変化させなくても、変質者の1人くらい何とか追い返せるよね、きっと。

 斉藤:「り、リサさんが、私を守ってくれる!?も、萌ぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
 リサ:「よく分からないけど、早く一緒に遊ぼう。お兄ちゃん達出掛けちゃったから、リビングでゲームしても大丈夫だよ」
 斉藤:「そ、そうね!リサさんがどんなゲームをしてるのか、少し楽しみだわ!」
 リサ:「ん、確かにサイトーの家には無かったゲームばっかりだ」

 私達はリビングに向かった。

 リサ:「これこれ」
 斉藤:「“バイオハザード”シリーズに、“メタルギアソリッド”シリーズ……。“ダークソウル”まで……」

 お兄ちゃんが主にやってるんだけどね。
 やっぱり、お兄ちゃんみたいな人達向きなのかなぁ?
 サイトー、少し退いてるわ。

 リサ:「私がやってみるね」
 斉藤:「リサさん、できるの!?」
 リサ:「大丈夫。お兄ちゃん達がやってるの、見たことある」

 私は早速、テレビとゲーム機の電源を入れた。
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御勧誡の経緯を最初から説明致します。その2

2018-11-12 11:44:02 | 日記
 御勧誡の日を11月11日にした。
 これは御講日と重なっていることを意識したものではなく、日付のゾロ目が覚えやすかったのと、ゲン担ぎが含まれている。
 もっとも末寺さんは御講日で、登山してるはずも無いから9月30日の時みたいに法道院の知り合いに会うこともないだろうと踏んだというのも本音としてはある。
 それにしても、あの台風直撃の中でも支部総登山としていたとは……。
 ガチ勢には別の意味で恐れ入る。

 18時で仕事が終わって、そのまま富士市入りするつもりでいた。
 そして、雨が降っていたんだな。
 雨の予報は出ていなかったのだが。
 魔の嫌がらせだとは思ったが、同時にセコい嫌がらせだとも思った。
 電車は動いていたので、誰か1人でも線路に突き落とせば私の予定を狂わせられるだろうに、それをしなかったのだから、魔の力も衰えたかな。
 それとも、或いはトチロ〜さん達の祈りの強さが勝ったか。
 多分、後者だろうね。

 

 こだま号が発着する14番線。
 東京駅・東海道新幹線乗り場は、特にどの列車がどのホームという決まりは無いようだが、これだけ見ると決まっているかのように見える。

 

 まあ、鉄ヲタなら先頭車だろう。
 どこかの老害ジジィがガソリンテロ起こした車両ではあるがな。

 

 先頭車ね。
 N700系にはWi-Fiが導入されていると聞いたのだが、全列車というわけではないようだ……。

 

 

 精進潔斎のつもりで、肉食はナシ。
 いや、日蓮正宗において信徒が制限されている食べ物は無いんだがね、気持ちとして。
 え?魚食の時点で精進潔斎じゃないって?
 ……日蓮正宗は天魔たる禅宗ではありません!ドヤァ

 

 こだま号の名古屋行きは空いている。
 況や、1号車をや。
 で、魔の働きは殆ど無くって無事に着きましたよー。
 え?富士山の写真?真っ暗で見えねーよw
 JR東日本は緑色だが、JR東海はオレンジ。

 

 新富士駅南口のホテル東横インで一泊。
 普通のシングルルームで、確かに部屋は狭いのだが、ベッドはタブルサイズである。
 ま、値段が会員価格5605円だったから、こんなものじゃないかな。
 因みに、朝食はサービスである。
 寝ぼけていた為、写真を撮るのを忘れていたが、おにぎりとミートボールが美味かった。

 

 トチロ〜さんと待ち合わせの新富士駅南口。
 この写真は他の季節に撮影したものを流用。
 ケンショーレンジャーやソッカーの罠は仕掛けられていなかったw

 

 さあ着いた。

 

 ここが報恩坊です。
 “私立探偵 愛原学”『霧生市のバイオハザード』編で、愛原学と高野芽衣子が初めて出会った『大恩坊』のモデル。

 

 大講堂。
 これだけ『霧生市のバイオハザード』でも名前を変えず『大講堂』として登場した。
 愛原達はこの堂宇を拠点に、『新日蓮宗大本山 大山寺』の境内を探索することになる。
 実際はその地下にある警備室が拠点だが、果たして大石寺の大講堂の地下にそういう設備があるのかどうか……?

 先に御勧誡しないと添書は受けられない。
 だから、先に御勧誡することにした。
 時刻は11時40分。
 これだけ時間が掛かったのは国道139号線が混んでいたのと、私達が到着した時、御住職が新たな対象者を折伏中だったからである。

 御勧誡でもお巻きした御本尊を頭に乗せて、戒が再び授けられる儀式が行われるのは御受誡と変わらない。
 他宗では死んでから戒が授けられる為、葬式の時に住職さんが一方的に喋るだけだが、日蓮正宗では生きている時に戒が授けられる為、会話のキャッチボールが行われる。
 文言は実際に御受誡された時に聞いてみると良い。
 法道院さんのような大規模寺院なら、ほぼ毎日のように御受誡の儀式が行われているから、見学に行くのも一興かと。

 帰りの高速バスなのだが、これまた写真を撮るのを忘れてしまっていた。
 乗ったのは三菱ふそう・エアロエース。
 ヒュンダイ・ユニバースに当たらなかったのは幸いだが、9月30日に乗った時と違って、USBポートによる充電装置は付いていなかった。
 で、閉口したのは大渋滞だ。
 東京駅延着、約1時間半。
 ダイヤ通りなら、東京駅日本橋口着が21時6分だから【お察しください】。

 

 今回の登山で頂いて来た品々。
 これにプラス宗門機関紙“大白法”も含まれている。

 

 『法華経の剣』と言うが、今は銃だ!
 ……というのはウソ。
 これから高橋正義に持たせる為のマグナムの画像を取り込んだのはいいが、間違って載せてしまった。失礼。

 というわけで、無事に御勧誡が終了しました。
 ありがとうございました。
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御勧誡の経緯を最初から説明致します。その1

2018-11-12 10:40:01 | 日記
 事の発端は私が小説のアイディアを練っていた時。
 カプコン不朽の名作“バイオハザード”シリーズのプレイ動画を見ていたら、あるギミックに目が留まった。
 実写映画では再現されているかどうか不明だが、ゲームの“バイオハザード”と言ったらアレだ。
 クランクを手に入れて、それでギミックを解くというもの。
 それをどこかで再現できないものかとネタ帳を探していたところ、『大石寺宝物殿横にある池』という文字が出てきた。

 

 つまり、これですな。
 このブログをよく御覧になっておられる方はお気づきでしょうが、小説の挿絵代わりに私は写真を掲載することがある。
 このアイディアはサウンドノベルゲームから拝借した。
 いおなずんさん辺りならピンと来る所があるかもしれないが、あたかも“バイオハザード”シリーズのどこかに出て来る一場面に似ていないだろうか。
 少なくとも私はそう思った。
 クランクをどこかから拾って来たり、或いはそれを持っている中ボスを倒して手に入れ、それを使って池の水を抜くと隠し通路が出て来たり、キーアイテムが出て来るというものだ。
 クランクを難無く拾った場合、ここでキーアイテムを拾おうとすると、中ボス戦がここで発生することもある。
 是非ともこの写真を撮りたくて、トチロ〜さんにお願いしたのが始まりだ。
 あと、できれば今でも残っている創価学会寄進の堂宇の撮影。
 学会寄進というからには、何かギミックが仕掛けられているような気がしてしょうがないのだ。
 例えば、旧・常来坊。
 大広間を仕切る壁が床からせり上がって来るという仕掛けは、何か使えないかと思っていた。
 結局まだ使っていないが。
 多分、大講堂辺りも何か仕掛けられてるんじゃないかな?
 だからだろう。
 “私立探偵 愛原学”の『霧生市のバイオハザード』編で、大寺院“大山寺”が出てきたが、これは大石寺がモデルである。
 勝手にモデルにしてスマソ。
 舞台となった堂宇のモデルの殆どが、学会寄進の物というのは単なる偶然だ。
 私が実際に取材してみて、何か仕掛けられてそうと見た堂宇が全てそれだったというわけだ。
 愛原達がサスペンデッドやリッカー達と戦った堂宇のモデルとなった奉安堂だが、あれは法華講員の供養による建立である。
 あれには色々な仕掛けが施されているのは事実だ。
 何しろ、大御本尊様を御安置し、御守りする為の堂宇だ。
 その為のギミックなら、幾らでも仕掛けられているだろう。

 話は逸れたが、今は『宝物殿』と名乗っている建物も、学会が『富士美術館』として建てたものなら、何かギミックが仕掛けられてるだろうと思い、トチロ〜さんにはそこへの御案内をお願いして9月30日に向かったのが始まりである。

 

 この日は東京駅八重洲南口の9番乗り場から出たのかな。

 

 バスの行き先だからしょうがないとはいえ、こうやって車内で大石寺の存在を知らしめるというのは1つの手かと。

 

 着いたのはいいんだけれども、館内は撮影禁止だった。くそっ!
 中はどうだったかって?
 ゾンビ無双のステージの1つとしては使えそうだったけど、あくまでも通過点としてだけかな。
 多分、バックヤードには色々と仕掛けが施されているんだろう。
 何しろ、元・美術館だった建物だったからな。
 来年1月下旬にリメイクされるゲーム版“バイオハザード2”の主たるステージ、ラクーンシティ警察署だって元・美術館という設定だからね。
 だから、館内には色々な仕掛けが施されている。

 私の目的はそれだけだったんだけども、報恩坊の御住職に挨拶して行くことになった。
 それはいいのだが、実際は熱い折伏を受けることになったんだな。
 おい、誰だよ?『坊さんは折伏できねーから、信徒に丸投げしてる』とか言ったヤツ!?
 ヘタにガチ勢が折伏するよりも、ずっと心に響く折伏ではないか!
 ガチ勢に破折されてもイラッと来るだけだけど、やはり御僧侶に折伏されるのはいいな、うん。
 とはいえ、さすがにこの日に勧誡するのはやめにしておいた。
 どうしてかって?
 そりゃまあ想定外のことだし、何より……台風が来て帰れなくなる前に帰りたい!
 既に予約していた高速バスは運休が決定し、首都圏の電車も軒並み運休している中、頼みの綱はトチロ〜さんの車だけだったからだ。
 高速道路まで通行止めにされたら、お手上げだ。
 というわけでこの日の御勧誡は固辞して、急いで下山した次第でありました。

 この日は魔の勝利。
 台風まで呼んで来る力が魔にはあるようだな。
 台風どころか、地震まで呼ぶ力もあるのかな?
 あの台風やそれまでに発生していた大地震のせいで、予定していた御受誡や御勧誡がとれだけ流れたことだろう。
 というわけで、前日譚としてはこのようなところ。
 実に下らない理由で登山したわけであります。
 ガチ勢が見たら、呆れられそうなことですな。
 なので、私はガチ勢としての活動は合わないわけであります。
 勧誡先の候補は、ガチ勢のいない報恩坊となりました。
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