[5月1日20:00.天候:雨 東京都江東区森下 ワンスターホテル・レストラン“マジックスター”]
夜はホテルに併設されたレストランで懇親会が行われた。
藤谷:「しゃ、しゃんばん!藤谷春人、歌います!ヒック!」
稲生:「班長、酔っ払い過ぎですよ!」
藤谷:「なにおっ!この麒麟送子!」
稲生:「誰が妖怪大戦争ですか!」
学生時代における、妖怪達から見た稲生勇太の通り名。
法華講員2人が言い争っている間、歌い始める魔女2人。
マリア:「ずっとずっと♪握る手は離れないと♪窓に♪ついた手に♪いつしか伝う♪涙~♪」
エレーナ:「『上りには偶数の番号を付けるのよ』♪得意気に笑ってる♪キミがただ可愛くて♪」
藤谷:「うぁ!先越された!」
レストランを貸し切りにし、カラオケで盛り上がる参加者達。
藤谷:「めんそーれ沖縄♪ちゅちゅちゅらちゅら沖海♪レッツゴー!」
エレーナ:「レッツゴー!」
マリア:「何でエレーナ、この歌知ってるんだよ?」
稲生:「さてはエレーナも、“海物語”相当やってるな……」
ウクライナ人:「Japanese casino?」
稲生:「カジノじゃないです!」
マリア:「カジノじゃないなら、何なんだ?」
それから……。
稲生:「走れ走れ♪ウマ娘♪フッフー!本命、穴ウマかき分けて♪走れ走れ♪ウマ娘♪追い付け追い越せ♪引っこ抜け♪」
昭和の原曲、『はしれコウタロー』。
平成のアレンジ、『はしれマキバオー』。
そして令和のリメイク、稲生の歌っているのは『はしれウマ娘』。
稲生:「どう!?クールジャパンでしょ!?」
エレーナ:「稲生氏のはともかく、藤谷さんのパチンコはコリア系だろ?」
藤谷:「大丈夫だ。俺の行きつけの店は、ちゃんと日本人が経営してるから」
稲生:「いや、そういう問題じゃないと思います」
しばらくして、鈴木がやってくる。
鈴木:「こんばんはー」
稲生:「鈴木君!」
鈴木:「おおっ、稲生先輩!こんばんは!」
稲生:「久しぶりだね!」
鈴木:「しばらくです!それより、エレーナは?」
エレーナ:「おう、鈴木!例の物は持って来たか!?」
鈴木:「OK!アネゴ!」
鈴木が持って来たキャリーバッグを開けると、そこから出て来たのは……。
稲生:「PS5にニンテンドースイッチ、PSV……。ありとあらゆる据置型ゲーム機と携帯ゲーム機のオンパレードじゃないか」
鈴木:「避難民に子供もいるっていうから、ゲーム持ってきたんだけど……」
エレーナ:「この前、リリィへのプレゼント、ありがとうだぜ!よくPS5手に入ったもんだぜ!・・・・・・!・・・・・・・!」
エレーナは最後、避難民の子供達に、ウクライナ語で何かを言った。
日本人の鈴木が、ゲーム機を持って来たことを話したようだ。
稲生:「この半導体不足の時代に、よくPS5、簡単に手に入るね?」
鈴木:「功徳です!」
藤谷:「ああ。出自の福運を駆使した功徳だ」
鈴木の実家は稲生家よりも更に裕福であり、PS5を簡単に手に入れられるコネがあるのだろう。
藤谷:「転売ヤーから買ったんじゃないだろうな?」
鈴木:「違いますよ。ちゃんとした正規の裏ルートから真っ当なお金を払って手に入れましたよ」
稲生:「正規の裏ルートって日本語自体がおかしくない?」
鈴木:「そんなことないですよ」
エレーナ:「リリィも喜んでプレイしているが、おかげで修行サボりが出てくるようになったんで、そろそろ没収しようかと思ってるんだぜ」
鈴木:「厳しいねぇ。当のリリィは?」
エレーナ:「魔界の学校だぜ。学校が再開したんで、また寮に戻ったんだぜ」
鈴木:「そうなのか」
学校にも持っていたのだろうか?
エレーナ:「魔界にはテレビが無いから、携帯ゲーム機だけは持たせてやったぜ」
稲生:「あ、そうか。魔界はラジオまでしかないもんね」
鈴木:「俺が入学祝いにあげたニンテンドースイッチだな」
エレーナ:「私に惚れてたくせに、今じゃリリィとイチャイチャだぜ。このロリコン野郎が」
鈴木:「ちちち、違うよ!」
[同日22:00.天候:雨 同ホテル]
子供はとっくに寝る時間。
時短営業の縛りが無くなったマジックスターも、さすがに閉店時間である。
懇親会はお開きとなり、藤谷と鈴木も帰宅することにした。
……のだが。
鈴木:「すいません。シングル1つ空いてますか?」
オーナー:「ありがとうございます」
稲生:「泊まるんかい!」
エレーナ:「藤谷さん、タクシー来ましたよ」
藤谷:「ありがとう」
ホテルの前に横付けされる東京無線タクシー。
(藤谷が乗った東京無線タクシーと同型車種。おや?よく見ると、このタクシー会社の名前は……)
トールワゴンタイプの車種なので、大柄な藤谷が乗っても窮屈ではないだろう。
藤谷:「今度、提供するマンションの内見を近々行うので楽しみにしててくださいと伝えてくれる?」
エレーナ:「分かりました。伝えておきます」
藤谷はタクシーに乗り込んだ。
そして、タクシーは走り去って行った。
タクシーを見送って、ホテルに戻る。
マリア:「私達も寝るか。今日は朝早かったし」
稲生:「そうだね」
鈴木:「先輩方は何階に泊まってるんですか?」
稲生:「5階だよ」
鈴木:「いいですねぇ。僕は4階です」
稲生:「そうなのか」
鈴木は403号室となっていた。
1階の自販機で水などを購入し、それからエレベーターに乗った。
鈴木:「それじゃ、おやすみなさー」
稲生:「おやすみ」
鈴木は4階で降りて行った。
3階はウクライナ人避難者達で賑やかだったが、4階は静かなものだった。
そして、5階もだ。
マリア:「明日はどうする?」
稲生:「午後に家に着くような感じでいいと思うから、7時くらいに起きようか」
マリア:「いつも通りだな。おやすみ」
稲生:「おやすみ」
2人の魔道士は、それぞれ自分の部屋に戻って行った。
夜はホテルに併設されたレストランで懇親会が行われた。
藤谷:「しゃ、しゃんばん!藤谷春人、歌います!ヒック!」
稲生:「班長、酔っ払い過ぎですよ!」
藤谷:「なにおっ!この麒麟送子!」
稲生:「誰が妖怪大戦争ですか!」
学生時代における、妖怪達から見た稲生勇太の通り名。
法華講員2人が言い争っている間、歌い始める魔女2人。
マリア:「ずっとずっと♪握る手は離れないと♪窓に♪ついた手に♪いつしか伝う♪涙~♪」
エレーナ:「『上りには偶数の番号を付けるのよ』♪得意気に笑ってる♪キミがただ可愛くて♪」
藤谷:「うぁ!先越された!」
レストランを貸し切りにし、カラオケで盛り上がる参加者達。
藤谷:「めんそーれ沖縄♪ちゅちゅちゅらちゅら沖海♪レッツゴー!」
エレーナ:「レッツゴー!」
マリア:「何でエレーナ、この歌知ってるんだよ?」
稲生:「さてはエレーナも、“海物語”相当やってるな……」
ウクライナ人:「Japanese casino?」
稲生:「カジノじゃないです!」
マリア:「カジノじゃないなら、何なんだ?」
それから……。
稲生:「走れ走れ♪ウマ娘♪フッフー!本命、穴ウマかき分けて♪走れ走れ♪ウマ娘♪追い付け追い越せ♪引っこ抜け♪」
昭和の原曲、『はしれコウタロー』。
平成のアレンジ、『はしれマキバオー』。
そして令和のリメイク、稲生の歌っているのは『はしれウマ娘』。
稲生:「どう!?クールジャパンでしょ!?」
エレーナ:「稲生氏のはともかく、藤谷さんのパチンコはコリア系だろ?」
藤谷:「大丈夫だ。俺の行きつけの店は、ちゃんと日本人が経営してるから」
稲生:「いや、そういう問題じゃないと思います」
しばらくして、鈴木がやってくる。
鈴木:「こんばんはー」
稲生:「鈴木君!」
鈴木:「おおっ、稲生先輩!こんばんは!」
稲生:「久しぶりだね!」
鈴木:「しばらくです!それより、エレーナは?」
エレーナ:「おう、鈴木!例の物は持って来たか!?」
鈴木:「OK!アネゴ!」
鈴木が持って来たキャリーバッグを開けると、そこから出て来たのは……。
稲生:「PS5にニンテンドースイッチ、PSV……。ありとあらゆる据置型ゲーム機と携帯ゲーム機のオンパレードじゃないか」
鈴木:「避難民に子供もいるっていうから、ゲーム持ってきたんだけど……」
エレーナ:「この前、リリィへのプレゼント、ありがとうだぜ!よくPS5手に入ったもんだぜ!・・・・・・!・・・・・・・!」
エレーナは最後、避難民の子供達に、ウクライナ語で何かを言った。
日本人の鈴木が、ゲーム機を持って来たことを話したようだ。
稲生:「この半導体不足の時代に、よくPS5、簡単に手に入るね?」
鈴木:「功徳です!」
藤谷:「ああ。出自の福運を駆使した功徳だ」
鈴木の実家は稲生家よりも更に裕福であり、PS5を簡単に手に入れられるコネがあるのだろう。
藤谷:「転売ヤーから買ったんじゃないだろうな?」
鈴木:「違いますよ。ちゃんとした正規の裏ルートから真っ当なお金を払って手に入れましたよ」
稲生:「正規の裏ルートって日本語自体がおかしくない?」
鈴木:「そんなことないですよ」
エレーナ:「リリィも喜んでプレイしているが、おかげで修行サボりが出てくるようになったんで、そろそろ没収しようかと思ってるんだぜ」
鈴木:「厳しいねぇ。当のリリィは?」
エレーナ:「魔界の学校だぜ。学校が再開したんで、また寮に戻ったんだぜ」
鈴木:「そうなのか」
学校にも持っていたのだろうか?
エレーナ:「魔界にはテレビが無いから、携帯ゲーム機だけは持たせてやったぜ」
稲生:「あ、そうか。魔界はラジオまでしかないもんね」
鈴木:「俺が入学祝いにあげたニンテンドースイッチだな」
エレーナ:「私に惚れてたくせに、今じゃリリィとイチャイチャだぜ。このロリコン野郎が」
鈴木:「ちちち、違うよ!」
[同日22:00.天候:雨 同ホテル]
子供はとっくに寝る時間。
時短営業の縛りが無くなったマジックスターも、さすがに閉店時間である。
懇親会はお開きとなり、藤谷と鈴木も帰宅することにした。
……のだが。
鈴木:「すいません。シングル1つ空いてますか?」
オーナー:「ありがとうございます」
稲生:「泊まるんかい!」
エレーナ:「藤谷さん、タクシー来ましたよ」
藤谷:「ありがとう」
ホテルの前に横付けされる東京無線タクシー。
(藤谷が乗った東京無線タクシーと同型車種。おや?よく見ると、このタクシー会社の名前は……)
トールワゴンタイプの車種なので、大柄な藤谷が乗っても窮屈ではないだろう。
藤谷:「今度、提供するマンションの内見を近々行うので楽しみにしててくださいと伝えてくれる?」
エレーナ:「分かりました。伝えておきます」
藤谷はタクシーに乗り込んだ。
そして、タクシーは走り去って行った。
タクシーを見送って、ホテルに戻る。
マリア:「私達も寝るか。今日は朝早かったし」
稲生:「そうだね」
鈴木:「先輩方は何階に泊まってるんですか?」
稲生:「5階だよ」
鈴木:「いいですねぇ。僕は4階です」
稲生:「そうなのか」
鈴木は403号室となっていた。
1階の自販機で水などを購入し、それからエレベーターに乗った。
鈴木:「それじゃ、おやすみなさー」
稲生:「おやすみ」
鈴木は4階で降りて行った。
3階はウクライナ人避難者達で賑やかだったが、4階は静かなものだった。
そして、5階もだ。
マリア:「明日はどうする?」
稲生:「午後に家に着くような感じでいいと思うから、7時くらいに起きようか」
マリア:「いつも通りだな。おやすみ」
稲生:「おやすみ」
2人の魔道士は、それぞれ自分の部屋に戻って行った。