[3月30日09:32.天候:晴 東京都墨田区菊川 菊川駅前バス停→都営バス錦11系統車内]
私はリサと上野理子が見た夢と、夢遊病の症状について善場主任に報告した。
そのせいで、乗車するバスを一本送らせる結果となったのだが、却って朝ラッシュが回避できて良かっただろうか。
善場主任からは、取りあえず現在の体調に異常が無ければ都内観光を続けても良いと言われた。
愛原:「あのバスだ」
新大橋通りの向こうから、1台の都営バスがやってきた。
乗り込む時に……。
愛原:「すいません、都営バス1日乗車券大人4枚と子供1枚ください」
車内で1日乗車券を購入した。
大人は500円で、子供は250円である。
磁気券とICカードに登録するタイプの物があるが、それはSuicaとPasmoにしか使えない。
つまり、上野姉妹が持っている地元のバス会社発行のICカードでは発売されない。
面倒なので、纏めて磁気券を購入することにした次第。
磁気券は紙のタイプではなく、いわゆるプリペイドカードタイプと言えば良いか。
尚、子供とは上野理子の事である。
彼女は小学校の卒業式は終えたが、正式には今年度まではまだ小学生なので。
小学校卒業予定のお子さんをお持ちの親御さん、そんなお子さんを連れて鉄道やバスを利用するのなら、3月中がオススメです。
つまり、入学式自体は先かもしれないが、4月1日を以って中学生となる為、そこからは大人運賃に変更になるのである。
愛原:「で、もらったらここにカードを通して」
それにしても、磁気券をバスの運賃箱に通すのは久しぶりだ。
昔は、路線バスにもバス共通カードというのがあって、それで都内の路線バス全部乗れたものだ。
いちいちカードリーダーに通す必要があったが、今では読取機にタッチするだけで良いICカードになったのだから、便利になったものだ。
〔発車致します。お掴まりください〕
バスが走り出す。
〔ピンポーン♪ 毎度、都営バスをご利用頂き、ありがとうございます。このバスは、森下駅前、浜町中の橋経由、築地駅前行きでございます。次は菊川一丁目、菊川一丁目。警備会社の全日警、東京中央支社前でございます。次は、菊川一丁目でございます〕
リサ:「先生、今日のテーマは何?」
愛原:「今日は栃木の山奥から出て来た2人に、海産物を御馳走してあげよう」
高橋:「なるほど。それで築地っスか。でも、市場は豊洲に移転しましたが?」
愛原:「市場そのものはそうかもしれんが、場外に関しては今でも鋭意営業中だよ。そこを狙う予定だ」
高橋:「なるほど」
凛:「確かに海産物、天長園ではあんまり扱っていないですね」
愛原:「山の幸は豊富なんだが、海の幸に関しては【お察しください】だろ?」
食事に魚も出て来たは来たが、鮭や鮎、ニジマスなどの淡水魚ばかりであった。
まあ、川魚も山の幸には入るのだろう。
愛原:「今日は、そういうのを食べて帰ってもらおうと思ってね」
凛:「私達の為に、ありがとうございます」
高橋:「しかし先生、昨日は寿司食べましたけど?」
愛原:「海産物ってのは、何も寿司だけとは限らんだろ?」
高橋:「それもそうっスね」
[同日09:56.天候:晴 東京都中央区築地 都営バス築地駅前バス停→築地場外市場]
〔「ご乗車ありがとうございました。築地駅前、築地駅前、終点です」〕
バスは終点に到着した。
そこから歩いて、場外市場に向かう。
愛原:「朝食は食べちゃった?」
凛:「ええ。でも、あんまり量は多くなかったので、少しお腹空いてます」
リサ:「わたしも半分以上、お腹空いてる!」
高橋:「オメーはいつでも腹減ってんだろ。……で、先生、寿司以外の物となると、何になるんですか?」
愛原:「海鮮丼行くか?」
高橋:「おっ、いいっスねぇ!」
リサ:「海鮮丼……!」
私達は、まずは案内所に行くことにした。
美人係員:「いらっしゃいませ。何をお探しですか?」
愛原:「キミのアワビを試食したいのだが!?」
係員:「は!?」
ドゴォッ!(リサの触手が愛原の背中に突き刺さる音)
愛原:「はぐはっ!?」
高橋:「先生、何言ってんスか!?早くこっちへ!」
リサ:「海鮮丼の美味しいお店を探しています」
係員:「そ、それなら、こちらのパンレットをどうぞ!」
[同日10:30.天候:晴 築地場外市場 魚河岸千両]
リサ:「浮気の罰!ここは先生の奢り!」
愛原:「元々、俺の奢りだったはずだが……いてててて……」
凛:「先輩、怖い……」
リサがフードを被ったままなのは、第一形態に戻ってしまったからだろう。
理子:「先輩に触手突き刺されたのに、『痛い』だけで済むなんて……」
高橋:「先生は特別だ!『背中にでっけぇバンソウコウを張る』だけで済む御方だぜ!」
愛原:「元祖『背中にでっけぇバンソウコウを張られた』人は、その後ゾンビ化したはずだが……」
リサ:「先生はTウィルスに完全に抗体があるから大丈夫!」
店員:「ご注文はお決まりでしょうか?」
リサ:「上海鮮丼(3800円)」
愛原:「ま、マジか……!」
いきなりこの店で一番高いのを注文しやがった。
高橋:「先生は何にしますか?」
愛原:「サーモン丼で……」
高橋:「サーモン丼……」
愛原:「高橋も好きな物頼んでいいよ」
高橋:「いや、まあ、俺も名探偵見習いとして、先生と同じ物を食べないとですね」
愛原:「いや、そんなことは無いよ」
リサ:「先生の奢りだから、好きなの頼んでいいよ。本鮪丼にする?何なら、わたしと同じ物でもいいよ」
リサのコメカミには、まだ怒筋が浮かんでいた。
自分だけを見て欲しいという独占欲の現れであるが、しかし自分が唾を付けた者であれば良いらしく、斉藤絵恋さんにもワザとパンチラさせて私を喜ばせようとしたくらいだ。
つまり、自分が唾を付けていない女性を見ると、リサはキレる。
この姉妹は、どうなのだろう?
元々半分はBOWだから、リサが唾を付けてどうのという話ではないはずだが……。
私はリサと上野理子が見た夢と、夢遊病の症状について善場主任に報告した。
そのせいで、乗車するバスを一本送らせる結果となったのだが、却って朝ラッシュが回避できて良かっただろうか。
善場主任からは、取りあえず現在の体調に異常が無ければ都内観光を続けても良いと言われた。
愛原:「あのバスだ」
新大橋通りの向こうから、1台の都営バスがやってきた。
乗り込む時に……。
愛原:「すいません、都営バス1日乗車券大人4枚と子供1枚ください」
車内で1日乗車券を購入した。
大人は500円で、子供は250円である。
磁気券とICカードに登録するタイプの物があるが、それはSuicaとPasmoにしか使えない。
つまり、上野姉妹が持っている地元のバス会社発行のICカードでは発売されない。
面倒なので、纏めて磁気券を購入することにした次第。
磁気券は紙のタイプではなく、いわゆるプリペイドカードタイプと言えば良いか。
尚、子供とは上野理子の事である。
彼女は小学校の卒業式は終えたが、正式には今年度まではまだ小学生なので。
小学校卒業予定のお子さんをお持ちの親御さん、そんなお子さんを連れて鉄道やバスを利用するのなら、3月中がオススメです。
つまり、入学式自体は先かもしれないが、4月1日を以って中学生となる為、そこからは大人運賃に変更になるのである。
愛原:「で、もらったらここにカードを通して」
それにしても、磁気券をバスの運賃箱に通すのは久しぶりだ。
昔は、路線バスにもバス共通カードというのがあって、それで都内の路線バス全部乗れたものだ。
いちいちカードリーダーに通す必要があったが、今では読取機にタッチするだけで良いICカードになったのだから、便利になったものだ。
〔発車致します。お掴まりください〕
バスが走り出す。
〔ピンポーン♪ 毎度、都営バスをご利用頂き、ありがとうございます。このバスは、森下駅前、浜町中の橋経由、築地駅前行きでございます。次は菊川一丁目、菊川一丁目。警備会社の全日警、東京中央支社前でございます。次は、菊川一丁目でございます〕
リサ:「先生、今日のテーマは何?」
愛原:「今日は栃木の山奥から出て来た2人に、海産物を御馳走してあげよう」
高橋:「なるほど。それで築地っスか。でも、市場は豊洲に移転しましたが?」
愛原:「市場そのものはそうかもしれんが、場外に関しては今でも鋭意営業中だよ。そこを狙う予定だ」
高橋:「なるほど」
凛:「確かに海産物、天長園ではあんまり扱っていないですね」
愛原:「山の幸は豊富なんだが、海の幸に関しては【お察しください】だろ?」
食事に魚も出て来たは来たが、鮭や鮎、ニジマスなどの淡水魚ばかりであった。
まあ、川魚も山の幸には入るのだろう。
愛原:「今日は、そういうのを食べて帰ってもらおうと思ってね」
凛:「私達の為に、ありがとうございます」
高橋:「しかし先生、昨日は寿司食べましたけど?」
愛原:「海産物ってのは、何も寿司だけとは限らんだろ?」
高橋:「それもそうっスね」
[同日09:56.天候:晴 東京都中央区築地 都営バス築地駅前バス停→築地場外市場]
〔「ご乗車ありがとうございました。築地駅前、築地駅前、終点です」〕
バスは終点に到着した。
そこから歩いて、場外市場に向かう。
愛原:「朝食は食べちゃった?」
凛:「ええ。でも、あんまり量は多くなかったので、少しお腹空いてます」
リサ:「わたしも半分以上、お腹空いてる!」
高橋:「オメーはいつでも腹減ってんだろ。……で、先生、寿司以外の物となると、何になるんですか?」
愛原:「海鮮丼行くか?」
高橋:「おっ、いいっスねぇ!」
リサ:「海鮮丼……!」
私達は、まずは案内所に行くことにした。
美人係員:「いらっしゃいませ。何をお探しですか?」
愛原:「キミのアワビを試食したいのだが!?」
係員:「は!?」
ドゴォッ!(リサの触手が愛原の背中に突き刺さる音)
愛原:「はぐはっ!?」
高橋:「先生、何言ってんスか!?早くこっちへ!」
リサ:「海鮮丼の美味しいお店を探しています」
係員:「そ、それなら、こちらのパンレットをどうぞ!」
[同日10:30.天候:晴 築地場外市場 魚河岸千両]
リサ:「浮気の罰!ここは先生の奢り!」
愛原:「元々、俺の奢りだったはずだが……いてててて……」
凛:「先輩、怖い……」
リサがフードを被ったままなのは、第一形態に戻ってしまったからだろう。
理子:「先輩に触手突き刺されたのに、『痛い』だけで済むなんて……」
高橋:「先生は特別だ!『背中にでっけぇバンソウコウを張る』だけで済む御方だぜ!」
愛原:「元祖『背中にでっけぇバンソウコウを張られた』人は、その後ゾンビ化したはずだが……」
リサ:「先生はTウィルスに完全に抗体があるから大丈夫!」
店員:「ご注文はお決まりでしょうか?」
リサ:「上海鮮丼(3800円)」
愛原:「ま、マジか……!」
いきなりこの店で一番高いのを注文しやがった。
高橋:「先生は何にしますか?」
愛原:「サーモン丼で……」
高橋:「サーモン丼……」
愛原:「高橋も好きな物頼んでいいよ」
高橋:「いや、まあ、俺も名探偵見習いとして、先生と同じ物を食べないとですね」
愛原:「いや、そんなことは無いよ」
リサ:「先生の奢りだから、好きなの頼んでいいよ。本鮪丼にする?何なら、わたしと同じ物でもいいよ」
リサのコメカミには、まだ怒筋が浮かんでいた。
自分だけを見て欲しいという独占欲の現れであるが、しかし自分が唾を付けた者であれば良いらしく、斉藤絵恋さんにもワザとパンチラさせて私を喜ばせようとしたくらいだ。
つまり、自分が唾を付けていない女性を見ると、リサはキレる。
この姉妹は、どうなのだろう?
元々半分はBOWだから、リサが唾を付けてどうのという話ではないはずだが……。