[7月16日10時40分 天候:晴 東京都八王子市高尾町 南無飯縄大権現の碑]

高尾山の登山道を進むと、道が2つに分岐する。
どちらも登山道で、また1つに合流するので、どちらのルートを選んでも良い。
尚、画像前方に見える階段を『男坂』、右に分岐している方を『女坂』という。
前方の方が距離は短くなるが、御覧の通り、キツい階段を登らなくてはならない。
一方、女坂の方は迂回する分、距離は長くなるが、階段は無く、緩やかな坂が続くだけとなる。
愛原「俺は右側に1票だな」
リサ「じゃあ、右」
美樹「階段は嫌いっけ?」
愛原「勘弁してくれ。俺はもう40過ぎのオッサンなんだよ」
美樹「しょうがねェっスね」
[同日10時50分 天候:晴 同地区内 権現茶屋]
https://www.youtube.com/watch?v=hG0naNuqDBA(BGM)
愛原「取りあえず、ここで一休みしよう」
店の中は冷房が効いて涼しい。
私は冷たい飲み物を注文した。
そこは鬼娘達も同じだが、やはり食べ物も頼むらしい。
リサ「鶏唐揚げ」
美樹「あたしも」
愛原「マジか……」
リサ「山登りは疲れるもんね」
美樹「ンだ」
愛原「いや、全然疲れているように見えないが?」
美樹「先生は人間だから……」
[同日11時20分 天候:晴 同地区内 高尾山薬王院]

https://www.youtube.com/watch?v=7DzSg6j_1wA
(イメージBGM)
ここで薬王院に到着する。
山号から見て分かる通り、『高尾山』とは、この薬王院の山号のことである。
愛原「じゃあ、入るぞ」
リサ「『邪な鬼が入ってしまった』って、大騒ぎになる?」
美樹「ひいじっちゃん、ひいばっちゃんの時代ならそうかもな」
愛原「今は人間の姿をしていれば、誰でも救われる時代だよ。入ろう入ろう」
私達は境内に入った。
リサ「鬼はいなさそうだねぇ……」
愛原「いるのは天狗だよ」
リサ「テング!?」
美樹「あー、ここは天狗の山だったんけ。ンだら、鬼はいねェが……」
リサ「都合良くいないものなの!?」
美樹「天狗に負けで、追い出されたのかもなぁ……」
愛原「まあ、人にとっては、鬼より天狗の方が頼りになったってことだな」
リサ「ふーん……」


愛原「ほら、これが天狗のお面」
美樹「本当に天狗の山なんだべねェ……ヒィッ!?」
赤い天狗の方は、『大天狗』と呼ばれる。
リサ「どうした?」
美樹「……今、天狗が睨んで来たど!?」
リサ「ウソぉ?」
愛原「気のせいだろ?」
美樹「『こごは鬼のいる所でねェ!』っで、言ってるみてェだ……」
リサ「お賽銭入れれば、許してくれるんじゃない?」
愛原「そういえば、ここのお寺は、節分の時、『鬼は外』とは言わないそうだ」
リサ「そうなの!?鬼も歓迎してくれる!?」
愛原「というか、『鬼も救われる』という教えなんじゃないの?」
リサ「尚更、お賽銭入れろってことだね。分かった」
金で解決しようとする所は、元・人間、あるいは人間の中で生活してきたからか。
美樹「先生、あの青い方は何だァ?」
愛原「あれは『小天狗』。烏天狗のことだよ」
美樹「カラス天狗がぁ……。ひいじっちゃん、ひいばっちゃんから聞いた話、京都の小天狗が来たって話、しでだなぁ……」
愛原「鞍馬天狗か?いやいや……」
何だ?
鬼が実在するのは目の前にいるから分かるが、天狗まで実在してんのか?
すると、リサがコッソリ私に耳打ちした。
リサ「『鬼はすぐウソを付く』って言われてるから気をつけて」
愛原「そ、そうなのか」
リサ「生え抜き組の方がウソ付きじゃん」
愛原「むむ……」
[同日12時00分 天候:晴 同地区内 高尾山大見晴台→やまびこ茶屋]
https://www.youtube.com/watch?v=KeKatUXE5mM(BGM)

愛原「はー……やっと着いた」
リサ「ここが頂上……」
美樹「天狗の棲む山が」
愛原「どうだい?鬼もいてそうかい?」
美樹「いンや……。ここまで連れて来てもらっで、申し訳無ェんだけっど、さっきの寺、あれで鬼はいねェど分かったよ。ここにいるのは、人間と天狗だけだ。鬼はお呼びでねェど分かっだよ」
愛原「そうか。で、これからどうする?俺的には昼飯食って、少し休んだら下山したいんだが?」
リサ「そうしよう。わたしも鬼がいるかどうか気になっただけだから」
美樹「ここまで来だんだから、猪肉でも食いてェな!」
リサ「猪肉!?何それ!?食べたことない!」
美樹「精がついて美味ェど」
愛原「ここじゃ、そんなもの食べれないから。この辺りの茶屋は、蕎麦とかうどんがメインだよ」
リサ「えー……」
愛原「まあ、店が何軒かあるみたいだから、少し回ってみよう」

メニューにカレーがある店に決まった。
愛原「山小屋の飯はカレーと相場が決まってるんだ」
リサ「中等部の野外活動でも、カレー作りをやったことがある」
私は何の疑いも持たずに店に入ったが、このコ達、途中で色々と食べ歩いていたような気がしたが……。
美樹「先生。山小屋でねぐて、茶屋スよ」
愛原「そうだったな」
私は他の客のカレーをチラッと見た。
ステンレスの皿に盛られている様は、山小屋のカレーそのものなのだが。
リサ「食べたらすぐに下山するの?」
愛原「いや、せっかく来たんだから、少しこの辺りを散策してしみよう。ビジターセンターとかも見てみよう」
リサ「それはいいね!」

高尾山の登山道を進むと、道が2つに分岐する。
どちらも登山道で、また1つに合流するので、どちらのルートを選んでも良い。
尚、画像前方に見える階段を『男坂』、右に分岐している方を『女坂』という。
前方の方が距離は短くなるが、御覧の通り、キツい階段を登らなくてはならない。
一方、女坂の方は迂回する分、距離は長くなるが、階段は無く、緩やかな坂が続くだけとなる。
愛原「俺は右側に1票だな」
リサ「じゃあ、右」
美樹「階段は嫌いっけ?」
愛原「勘弁してくれ。俺はもう40過ぎのオッサンなんだよ」
美樹「しょうがねェっスね」
[同日10時50分 天候:晴 同地区内 権現茶屋]
https://www.youtube.com/watch?v=hG0naNuqDBA(BGM)
愛原「取りあえず、ここで一休みしよう」
店の中は冷房が効いて涼しい。
私は冷たい飲み物を注文した。
そこは鬼娘達も同じだが、やはり食べ物も頼むらしい。
リサ「鶏唐揚げ」
美樹「あたしも」
愛原「マジか……」
リサ「山登りは疲れるもんね」
美樹「ンだ」
愛原「いや、全然疲れているように見えないが?」
美樹「先生は人間だから……」
[同日11時20分 天候:晴 同地区内 高尾山薬王院]

https://www.youtube.com/watch?v=7DzSg6j_1wA
(イメージBGM)
ここで薬王院に到着する。
山号から見て分かる通り、『高尾山』とは、この薬王院の山号のことである。
愛原「じゃあ、入るぞ」
リサ「『邪な鬼が入ってしまった』って、大騒ぎになる?」
美樹「ひいじっちゃん、ひいばっちゃんの時代ならそうかもな」
愛原「今は人間の姿をしていれば、誰でも救われる時代だよ。入ろう入ろう」
私達は境内に入った。
リサ「鬼はいなさそうだねぇ……」
愛原「いるのは天狗だよ」
リサ「テング!?」
美樹「あー、ここは天狗の山だったんけ。ンだら、鬼はいねェが……」
リサ「都合良くいないものなの!?」
美樹「天狗に負けで、追い出されたのかもなぁ……」
愛原「まあ、人にとっては、鬼より天狗の方が頼りになったってことだな」
リサ「ふーん……」


愛原「ほら、これが天狗のお面」
美樹「本当に天狗の山なんだべねェ……ヒィッ!?」
赤い天狗の方は、『大天狗』と呼ばれる。
リサ「どうした?」
美樹「……今、天狗が睨んで来たど!?」
リサ「ウソぉ?」
愛原「気のせいだろ?」
美樹「『こごは鬼のいる所でねェ!』っで、言ってるみてェだ……」
リサ「お賽銭入れれば、許してくれるんじゃない?」
愛原「そういえば、ここのお寺は、節分の時、『鬼は外』とは言わないそうだ」
リサ「そうなの!?鬼も歓迎してくれる!?」
愛原「というか、『鬼も救われる』という教えなんじゃないの?」
リサ「尚更、お賽銭入れろってことだね。分かった」
金で解決しようとする所は、元・人間、あるいは人間の中で生活してきたからか。
美樹「先生、あの青い方は何だァ?」
愛原「あれは『小天狗』。烏天狗のことだよ」
美樹「カラス天狗がぁ……。ひいじっちゃん、ひいばっちゃんから聞いた話、京都の小天狗が来たって話、しでだなぁ……」
愛原「鞍馬天狗か?いやいや……」
何だ?
鬼が実在するのは目の前にいるから分かるが、天狗まで実在してんのか?
すると、リサがコッソリ私に耳打ちした。
リサ「『鬼はすぐウソを付く』って言われてるから気をつけて」
愛原「そ、そうなのか」
リサ「生え抜き組の方がウソ付きじゃん」
愛原「むむ……」
[同日12時00分 天候:晴 同地区内 高尾山大見晴台→やまびこ茶屋]
https://www.youtube.com/watch?v=KeKatUXE5mM(BGM)

愛原「はー……やっと着いた」
リサ「ここが頂上……」
美樹「天狗の棲む山が」
愛原「どうだい?鬼もいてそうかい?」
美樹「いンや……。ここまで連れて来てもらっで、申し訳無ェんだけっど、さっきの寺、あれで鬼はいねェど分かったよ。ここにいるのは、人間と天狗だけだ。鬼はお呼びでねェど分かっだよ」
愛原「そうか。で、これからどうする?俺的には昼飯食って、少し休んだら下山したいんだが?」
リサ「そうしよう。わたしも鬼がいるかどうか気になっただけだから」
美樹「ここまで来だんだから、猪肉でも食いてェな!」
リサ「猪肉!?何それ!?食べたことない!」
美樹「精がついて美味ェど」
愛原「ここじゃ、そんなもの食べれないから。この辺りの茶屋は、蕎麦とかうどんがメインだよ」
リサ「えー……」
愛原「まあ、店が何軒かあるみたいだから、少し回ってみよう」

メニューにカレーがある店に決まった。
愛原「山小屋の飯はカレーと相場が決まってるんだ」
リサ「中等部の野外活動でも、カレー作りをやったことがある」
私は何の疑いも持たずに店に入ったが、このコ達、途中で色々と食べ歩いていたような気がしたが……。
美樹「先生。山小屋でねぐて、茶屋スよ」
愛原「そうだったな」
私は他の客のカレーをチラッと見た。
ステンレスの皿に盛られている様は、山小屋のカレーそのものなのだが。
リサ「食べたらすぐに下山するの?」
愛原「いや、せっかく来たんだから、少しこの辺りを散策してしみよう。ビジターセンターとかも見てみよう」
リサ「それはいいね!」
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