とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

20世紀少年 第2章-最後の希望

2009-02-05 21:15:58 | 映画


第1章に続いて早速見てきた。浦沢直樹原作の人気コミックの映画化第2章。全3作の大作である。第3章は8月末の公開の予定だ。

コミックは22冊にもなる内容を全3作でまとめるのは大変な作業であるが、かなりコミックを忠実になぞり製作されていると聞いている。原作を読んでから映画を見るか、映画を見てから原作を見るかというとこであるが、原作の最初から4巻目くらいまで読んで、後は読んでない。とりあえず映画を全て見てから原作を全巻読破してみたいと思っている。

コミックの映画化ということで、内容は奇想天外な話だ。馬鹿馬鹿しいといったら終わりである。豪華キャストが真面目に演技しているのが、おもしろい。映画なんだから目一杯楽しませてくれたほうがいいのだ。そんな訳で、今回も2時間以上の長丁場をじっくり楽しませてもらった。浦沢直樹という漫画家は、なかなかシャレをうまく使っている。主人公のケンヂはフォークシンガーの遠藤賢司がモデルだそうである。また、ともだちが被ってるお面は『忍者はっとりくん』だし、『ナショナルキッド』のお面を被った少年も登場する。ケンヂの姉のキリコは『ブラックジャック』のドクターキリコが由来だ。また、『鉄人28号』や『ウルトラQ』を連想させる名前も出てくる。懐かしいところでは、大阪万博のシンボル『太陽の塔』が“ともだち”のシンボルとして使われているのもおもしろい。また、小泉響子とは小泉今日子からとったものなのか。浦沢直樹は小泉今日子のファンだったのかと考えると、これもまたおもしろい。そして、「史上最悪の双子」のヤン坊・マー坊は、天気予報のキャラクターからきている。

おおまかなストーリーを紹介する。

西暦2015年。2000年に起こった「血の大晦日」は、ケンヂたちが行ったものとされ、それを阻止した“ともだち”は世界の救世主として崇められていた。ケンヂの姪、カンナは高校生に成長し、学校で習う「血の大晦日」に憤りを感じていた。そんなカンナは学校で問題児扱いされ、「ともだちランド」に送られることに。それは、社会のルールからはみ出した人間を洗脳する施設だった。

第1章で登場したケンヂの姉が残した娘、カンナが主人公となる。ケンヂが姿を消してから、ユキジに育てられたカンナは、「血の大晦日」の真相を知っているため、“ともだち”に洗脳された社会に反発していた。そして、「ともだちランド」で「よげんの書」の謎を解くカギを見つける…。唐沢寿明、豊川悦司らに代わり、ストーリーを引っ張るのは、カンナ役の平愛梨。少年マンガのヒロインらしいキュートでタフな少女を凛とした表情で演じている。

第2章のメインキャラは何と言ってもカンナ役の平愛梨と小泉響子役の木南晴夏だろう。どちらもコミックのイメージそのもので、はまり役である。小泉響子役の木南晴夏は、まったくコミックからそのまま出てきたといってもいいくらい、そっくりである。そして第2章のクライマックスは弩派手な演出で終わる。最終章でどんな結末が待ち構えているか、楽しみである。それでは、皆さん『バ、ハ、ハーイ』。