しばらく前にJog NoteからGPSウォッチ「ARES GPS(AR-1080)」を紹介するメールが来ていた。GPSウォッチには前から興味があって欲しかったのだが、結構値段が高いのでもう少し待てば安くて高性能の物が出るだろうと我慢していた。今回紹介があった「ARES GPS」はトランステクノロジー株式会社が開発したもので、タレントでサブスリーランナーでもある猫ひろしが開発段階から加わっていたという製品である。市民ランナーの視点から提案されたさまざまな機能や工夫が盛り込まれているということが気に入った。
また、今回案内のあった期間に購入すると特別価格で21800円というのが一番の決め手になった。同レベルの米GARMIN社の「ForAthlete」は24000円から30000円前後で売られている。どちらも一長一短があって迷うところであったが、最後は価格で決めてしまった。そして、先週中頃届いていたのだが、夢街道では使わず今日始めて使ってみた。この手のGPSウォッチはGPS使用可能時間が8時間しかないので、それ以上の距離では中途半端になってしまう。普段の練習時に正確な距離を把握するために使うことにした。
「ARES GPS」のいいところは、3気圧防水でマラソン中に突然の雨やスコールなどにも安心して使えるところ。電池切れでGPS機能が使えなくなっても、時計&タイム計測が約2週間利用できるところ。ボタン式で誤操作が少ないといったところだ。また、惜しいところは「ForAthlete」に比べやや重いところだ。ただ、腕への巻き心地に違和感はなく、思ったほどは気にならなかった。
そして、実際のGPSの精度だがかなり正確だったといっていい。いつもの練習コースを早速走ってみた。1/25000の地図で正確に測った片道5キロのコースがある。GPSのデータでは、5.02キロと表示されていた。20mの差といったら無視できる。ほぼピッタリだったといってもいい数字である。家に帰ると10キロちょうどとなり、いつも走っていたコースの距離が合っていたことがわかり安心した。
使っていて特に気に入ったのは、設定した走行距離に到達するたびに自動的にラップタイムを測る「オートラップ」という機能を搭載している点だ。ランニングでは一定の距離を何分何秒で走ったかを目安にペースを考えるので、オートラップ機能はとても重宝する。オートラップを刻む距離は0.5km 、1.0km、2.0km、3.0km、5.0kmの5段階から選択可能で、設定した距離になると「ピッピッピッ」という電子音とともにラップタイムが表示されて、画面がライトアップされる。この機能は、夜の練習が多いという猫ひろしの提案によって搭載されたそうだ。またボタン式で誤操作が少なく、直感的に操作できるのもいい。「ForAthlete」のほうはタッチセンサーになっているようだが操作性に難があるらしい。
これからは、知らない道をどんどん走っても「ARES GPS」で距離を確認できるので楽しめそうだ。