とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2013伊豆大島ウルトラランニングツアー 3日目

2013-03-27 00:10:27 | 山登り
最終日は、高速ジェット船の出港が14時過ぎと時間があったので、午前中に三原山に登ることにした。1日目、2日目とも三原山展望台付近には行っていたが、肝心の山頂には行ってなかったので改めて山頂に行くことにしたのだ。仲間が多いほうがいいので、小笠山RCのK藤さんとN山さん夫婦を誘う。

午前8時過ぎに、二泊ともお世話になった民宿を出る。


三原山行のバスが出る元町港まで歩く。


30分ほどバスに揺られ三原山展望台に到着する。展望台から、山頂への遊歩道を歩いていく。まず最初に出てくるのが、1986年11月19日三原山山頂火口から溢れ出た溶岩の先端部分である。ゴツゴツ、トゲトゲした溶岩で遊歩道が覆われていた。


新たに作られた遊歩道から溶岩流の流れを見ながら先に進む。


振り返ると展望台がはるか遠くになっていた。カルデラの広さがよく判る。


溶岩流の跡もはっきり見える。


大きな岩は、溶岩流の上をいかだのように浮いてここまでやってきたという。


三原神社だ。明治、大正、そして1986年の全島民避難の大噴火時でも、なぜか溶岩流はこの神殿を直前で避け両側に流れを変えている。無傷で残っているのが不思議だ。これも御神火のおかげだとも言われている。


ゴジラ岩。


高校の山岳部員のような団体が先を歩いていた。


火口一周のお鉢巡りに入る。


60階建てのビルがすっぽり入ってしまうという巨大な火口が見えてきた。


火口の前で記念写真。


溶岩は、面白い造形をいろいろ作っている。羊の頭や狼の顔のようにも見える。




これは、噴火の兆候を直ちに感知するよう設置されている観測機器。


ホルニトというガスや溶岩が噴き出て塚になったもの。ホルニトの下には幅10m、長さ15m、高さ6mの空洞がある。




お鉢の上部まで上がると、火口の様子がさらによく見えてきた。




いたるところから蒸気が噴出している。




東側には、広大な裏砂漠が広がっている。国土地理院の地図において日本で唯一「砂漠」と表記されている場所で、一面火山噴出物のスコリアで覆われた黒い大地だ。日本どころか、地球とは思えない、どこか違う惑星に降り立ったような壮大な場所である。ここでは、映画やCM等で数多くのロケが行なわれているそうだ。




1986年11月21日の割れ目噴火の火口。




お鉢巡りを済ませ、展望台に戻っていく。


ほぼ2時間ほどの山歩きだったが、ウルトラマラソン後のいいリハビリになったウォーキングだった。大島に来たら、ぜひ三原山には上るべきだ。生きている火山の作る様々な景色を見ることができ、地球が今もなお活発に活動していることを感じさせられた。

三原山からバスで岡田港に行き、ジェット船で無事熱海に到着する。熱海駅前では足湯につかる観光客で賑わっていた。


また、バス停前のサクラは満開で、熱海は見ごろを迎えていた。今月いっぱいでサクラも見納めになりそうだ。