とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015北海道ジャーニー・マラニック続編:5日目幸福駅編

2015-05-09 08:40:51 | 観光
襟裳岬から黄金道路を通って北へ向かう。襟裳岬から帯広方面に向かう国道336号線の約33キロの区間は黄金道路と呼ばれている。断崖絶壁の多い海岸線を莫大な費用をかけて建設したのでこの名前がついたという。

14:30。国道沿いにある「フンベの滝」に立ち寄る。フンベとはアイヌ語で鯨の事を言い、この地に鯨が打ち上げられた事からその名前が付いたそうだ。




滝の流れは地下水が湧き出したものが、直接道路脇に落下している珍しい滝で、夏は涼しく、冬は氷柱となって目を楽しませてくれるという。しかも滝は一筋だけではなく、岩盤のいたるところから浸みだしている。


黄金道路から内陸部に入っていくと、広大な大地に草原や畑が広がっている様子が、いたるところで見られるようになってきた。本当に北海道は広い。




16:11。少し寄り道して、帯広市の幸福駅に行く。「幸福駅」とは、北海道帯広市幸福町にある旧・国鉄・広尾線沿線の駅だ。1987年に広尾線は廃線され、それに伴い駅舎も廃駅される予定だったが、駅名の縁起の良さから廃線後も観光地として存続することになり、人々に幸せを実感してもらえるよう交通公園として整備されている。


当時の車輛も残っていて、プラットホームもそのままだ。




この椅子に座れば、幸福感を充分感じることが出来るだろう。


車輛の中にも入ってみる。天井の扇風機が時代を感じさせてくれる。


幸福の鐘を鳴らすカップル。いいね!


幸福駅は、「恋人の聖地」にもなっていて、やはり幸せそうなカップルばかりだった。


駅舎には、幸福への願いが書きこまれた「幸福行きの切符」が貼り付けられている。


1973年NHKの紀行番組『新日本紀行』において『幸福への旅 〜帯広〜』として紹介されたことから知名度が上昇し、幸福駅より2つ手前の愛国駅と併せて、「愛国から幸福ゆき」という切符が一大ブームとなったのは記憶に残っている。まさか、幸福駅にまで寄れるとは思ってもいなかった。


記念に5月5日付けの「愛国から幸福ゆき」の切符を買う。


17:30。新得町の宿に到着する。新得町(しんとくちょう)は、十勝川の上流にある町で、 町名の由来は、アイヌ語の「シットク・ナイ」(山の肩、端)からだという。日本百名山の、十勝岳(2077 m)、トムラウシ山(2141 m)への登山口も近く北海道の重心に位置する。いよいよ、明日は北海道のへそ富良野から美瑛への最後のランだ。

2015北海道ジャーニー・マラニック続編:6日目鉄道員ロケ地編に続く。

2015北海道ジャーニー・マラニック続編:5日目襟裳岬編

2015-05-09 07:11:40 | マラソン
これがアポイ山荘の玄関前だ。立派なホテルである。


山荘の前に見える山は、アポイ岳だ。高山植物の宝庫で花の百名山にも入っている。アイヌの伝説で、“大火を燃やした山”という事から「アぺ(火)オイ(多い)ヌプリ(山)」と呼ばれ、いつしかアポイ岳と呼ばれるようになったという。


8時ちょうどに、アポイ山荘から走り始める。




電柱が、シラカバを模ったデザインとなっておりオシャレな通りだ。


坂を下ると国道336号線にぶつかり、えりも方面に左折する。


海岸では、昆布を干す漁師の姿も見られた。


太平洋の波が押し寄せる浜辺沿いの道を進んでいく。


岩壁を掘り抜いたトンネルを抜ける。このトンネルは、大正時代に掘られたそうだ。


さらに、大正のトンネルの両側には、明治と昭和のトンネルもあり、「時空を超える3つの時代のトンネル」を同時に見ることが出来る。




その先は、「日高耶馬溪」と呼ばれ、東蝦夷地最大の難所と呼ばれた崖が続いている。


崖と打ち寄せる波音を聞きながら、走り続ける。




海岸から少し離れて、内陸部に入っていくと所々にピンクの山桜が咲いているのが見えてきた。


川には、「子供の日」らしく鯉のぼりが吊り下げられていた。


馬の放牧場も広々としている。北海道らしい風景を満喫しながら走っていく。


10:35。北緯42°地点を通過する。


航空自衛隊襟裳分屯基地前を通過する。


11:48。襟裳岬まであと僅かの地点まで上ってきた。


12時。ゴールの襟裳岬に到着する。アポイ山荘から約35キロの道のりだった。


襟裳岬には、あの“お馴染みの歌”の歌碑があった。襟裳岬に近づくにつれ、“えりもの春は~何もない春~です~♪”のフレーズを何度も口ずさんでいた。


襟裳岬は、太平洋に向かって南へ突き出した岬で、海上にまで岩礁群が伸びている。




ゴール地点から、更に突端まで足を延ばしてみる。




突端から襟裳岬を振り返って見た。


13時。岬の食堂で生ビールを一気に飲み干した後、ラーメンで昼食だ。


13:35。もう一度、ゴール前で記念写真を撮る。この日も、朝からずっといい天気で気持ちよいランニング日和だった。


ランは襟裳岬までで、この後は約170キロ車で移動し、十勝川上流に位置する新得まで行く予定だ。

参考:この日のコースマップ


2015北海道ジャーニー・マラニック続編:5日目幸福駅編に続く。