![]() | 日本の大和言葉を美しく話す―こころが通じる和の表現 |
クリエーター情報なし | |
東邦出版 |
ちょっと前に、新聞広告を見て何故か読みたくなって買ってしまったのがこの本だ。日本には、漢語と外来語と生粋の日本語「大和言葉」の三つがあるという。今まで「大和言葉」というものを意識していたことはなかったが、“日本人が育んできた知的で優雅な余韻を残す言葉づかいを身につけてみませんか?”という帯の文章に思わず引きつけられてしまったようだ。
内容は、場面ごとに使える「大和言葉」が素敵なイラストと共にいくつも挙げられている。例えば「語らい」の場面では、“このうえなく”、“いたく”、“こよなく”等の使い方が示されている。「もてなし」では、“ようこそお運びくださいました”、“お待ちしていました”、“ごゆるりと”等、「恋」では、“心を寄せる人”、“思い初める”、“憎からず思う”等、いろんな場面に合わせた例が解説と共に示されていて、こういう使い方をすれば、言葉が美しくなるのだと感心する。
最近は、言葉を短縮して話したり、アルファベットと日本語を混ぜたような言葉など、日本語の乱れが気になる事が多い。「大和言葉」には、人への気配り、心遣いというものがあり、この本で美しい「大和言葉」を身につけることが出来るといいなと思う。このブログでも、日々の事柄を美しく綴れたらいいのだが…。