とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015東北登山:4日目早池峰

2015-08-15 07:19:21 | 山登り
4:50。民宿「峰南荘」を出発する。


5:15。河原の坊登山口に車を停め、いよいよここから早池峰への登山口に入る。


歩きやすい道は、すぐに終わり、いきなり岩だらけの登山道に変わっていく。


渡渉箇所もいくつか出てくるが、水量が多くないので問題なく通過だ。




6:00。水場でのどを潤す。


登山道は、ほぼまっすぐに山頂まで伸びている。


ウスユキソウを所々で見かけるが、花期が終わりに近く、物足らない。しかも早池峰の固有種であるハヤチネウスユキソウではない。やはり、ハヤチネウスユキソウの時期には間に合わなかったようだ。


タカネナデシコ。


登山道はさらに傾斜を増し、白っぽい標識が、点々とまっすぐ上に続いているのが見える。


巨大な一枚岩の上を、ロープを頼りによじ登る。


7:20。打石を通過する。八合目の打石は、その昔、早池峰山の美しい眺めに魅せられた天狗が飛びまわっていた時に、突然雲に包まれ頭をぶつけたことからその名がついたと云われてるそうだ。


今度は、鎖で岩壁をよじ登る。


94という番号が見えてきた。登山口から、ところどころに番号が振られ、徐々に増えていた。このペースでは100が頂上だろうと推測していたので、頂上が近い事がわかった。ただ、この番号、かなり昔に付けられた物らしく、大幅に飛んでいるところが多い。現在のコースとは違うところにも付いていたらしい。


険しい岩稜帯が、間近に迫ってきた。


8:05。早池峰山頂1917mに到着する。百名山87座目である。早池峰山頂は、早池峰神社の奥宮となり、社と岩に突きたてられた剱が目につく。


山頂の南側には、大展望が広がっていた。


山頂には、大きな避難小屋もあり管理人がいた。ただ、宿泊はできないそうだ。登山口から山頂までは、高山植物を守るため、登山道わきで用足しをすることも、他の山以上にかたく禁止されている。その為、入山時から携帯トイレを持参し、避難小屋脇の携帯トイレブースで用足しをする。


ハクサンシャジン。


小田越登山口に向かって下山を始める。


麓に白い点が見える。右側が、河原の坊登山口、左側が、小田越登山口である。


早池峰の固有種であるナンブトラノオ。トラノオの仲間だが、小ぶりで可愛い。


小田越コースの最大の難所とされているクサリ場。天狗の滑り岩と呼ばれる巨岩には鉄梯子がかけられ、垂直の壁を下るような急傾斜である。


下の方を見ると、登山者とは思えない軽装で半裸の男性が歩いていた。


竜ヶ馬場と呼ばれる視界の開けたハイマツ帯。ハイマツの絨毯の中に、可憐な花々が咲いている。


9:20。御金蔵を通過する。大きな千両箱のような直方体の岩が立っており、ここで祈願すれば金運に恵まれるそうだ。


岩の隙間から、たくましく咲いているナンブトウウチソウ。これも早池峰の固有種だ。


岩だらけの道をさらに下って行く。


10:10。やっと木道にでる。これで歩きやすくなった。


木の下に一斗缶がぶら下げられている。これを叩いて、クマよけにするのだ。この辺りもクマの生息域になるらしい。


10:20。小田越登山口に無事到着する。


小田越から車を止めた河原の坊までは、舗装道路を2キロほど歩いて戻る。道路からは、早池峰山頂が見え、あそこからもうこんなに下りてしまったという事が良く分かる。


10:45。河原の坊に到着し、東北の山行がこれで終わった。早池峰からは、花巻に向かう。花巻では、日帰り温泉の東和温泉に寄ってから、新花巻駅から東北新幹線・東海道新幹線で帰宅する。7月の北海道に続き、8月も百名山を無事踏破出来てホッとした。今回も、いいメンバーに恵まれ、楽しい山旅だった。