山友達からずっと前からリクエストされていた剱岳登山を実行する日がやってきた。台風18号の影響が気になっていたが、駆け足で日本海に抜けたおかげで、何とか行けそうだと判断する。今回は、登山経験が十分あるメンバーで行くことにし、長野県大町市にある立山黒部アルペンルート扇沢駅の駐車場で仮眠した。テントで仮眠したのだが、明け方の冷え込みが厳しく、寒くて目が覚めてしまったくらいだ。しかし、夜空には満天の星がきらめき山への期待が高まっていた。
7時過ぎ、身支度を整え扇沢駅の乗り場に向かう。
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立山黒部アルペンルートは、多彩な乗り物を乗り継いで行く日本では有数の観光ルートである。扇沢からは、関電トンネルと立山トンネルでしか運行されていない日本唯一の存在だというトロリーバスに乗車する。このトロリーバスは、電気を動力として走り、鉄道の一種として区分されているという乗り物である。扇沢駅から後立山連峰赤沢岳の直下を走り、16分で黒部ダム駅に到着する。
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黒部ダム駅からは黒部ダムを見ながら少し歩く。黒部ダムの標高は、1454mあり肌寒いくらいだ。
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ダムの堰堤から株を眺めると、黒部ダムの風物詩だという観光放水が行われていた。毎秒10トン以上もの放水で、轟音と共に水しぶきを上げている様は豪快だ。
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ダム湖側は、膨大な水を湛えている。
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扇沢では晴れ間が見えていたが、堰堤から空を眺めると山の上には雲が厚くかかっていた。
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8:15。黒部湖駅からは、ケーブルカーに乗車する。5分ほどの乗車で、373 mの標高を稼ぐ。
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8:20。黒部平駅に到着する。
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標高1828mの黒部平からは、赤沢岳、針ノ木岳等が展望できるが、雲がかかってピークは見えない。
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8:50。黒部平からは、ロープウェイに乗る。このロープウェイは、途中に支柱が1本も設けられていないワンスパン方式だ。そして、ワンスパン方式としては日本最長になるそうだ。7分ほどの乗車で、標高差488mを稼いでくれる。
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中間点で、雲の中から下りロープウェイが忽然と現れた。
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ロープウェイの終着駅は、大観峰である。大観峰から、もう一つのトロリーバスを乗り継ぎ室堂に到着する。室堂は、残念ながら雨となっており、雨具を着こんで外に出た。標高2450mの室堂平は、扇沢とは全く違い真っ白い雲の中だった。
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10:00。立山玉殿の湧水を飲んでから、いよいよ山歩きが始まる。
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歩き出すと地獄谷から火山性ガスの臭いが時折流れてくる。地獄谷への遊歩道は、現在通行禁止となっているので、室堂平の池塘等を見ながら雷鳥沢に下って行く。
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10:40。雷鳥沢にかかる木橋を渡る。
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13:25。雷鳥沢から剣御前小屋を経て剣沢小屋に到着する。
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剣沢小屋前の分岐を下り、剣山荘に向かう。
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初めて雪渓が見えてきた。
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14:00。1日目の目的地である剣山荘に到着する。剣山荘は剱岳に最も近い山小屋だ。小屋には、あの「剱岳点の記」の撮影スタッフのサイン入りポスターが飾られていた。浅野忠信のサインも見える。
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部屋に荷物を下ろしたあと、シャワーを浴びて一息つく。この小屋では、ありがたい事に温水シャワーを浴びることが出来る。雪渓が多く、水が豊富な山小屋だ。17時の夕食では、ワインも飲んですっかりくつろいでしまった。
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消灯は8時だったが、気持ちよくなって7時には布団の中にもぐりこんでしまっていた。いよいよ翌日は、剱岳への山頂を目指す予定だ。天気が良くなる事を祈って眠りについた。
「2015剱岳登山:2日目剣山荘~前剱」に続く。
7時過ぎ、身支度を整え扇沢駅の乗り場に向かう。
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立山黒部アルペンルートは、多彩な乗り物を乗り継いで行く日本では有数の観光ルートである。扇沢からは、関電トンネルと立山トンネルでしか運行されていない日本唯一の存在だというトロリーバスに乗車する。このトロリーバスは、電気を動力として走り、鉄道の一種として区分されているという乗り物である。扇沢駅から後立山連峰赤沢岳の直下を走り、16分で黒部ダム駅に到着する。
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黒部ダム駅からは黒部ダムを見ながら少し歩く。黒部ダムの標高は、1454mあり肌寒いくらいだ。
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ダムの堰堤から株を眺めると、黒部ダムの風物詩だという観光放水が行われていた。毎秒10トン以上もの放水で、轟音と共に水しぶきを上げている様は豪快だ。
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ダム湖側は、膨大な水を湛えている。
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扇沢では晴れ間が見えていたが、堰堤から空を眺めると山の上には雲が厚くかかっていた。
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8:15。黒部湖駅からは、ケーブルカーに乗車する。5分ほどの乗車で、373 mの標高を稼ぐ。
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8:20。黒部平駅に到着する。
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標高1828mの黒部平からは、赤沢岳、針ノ木岳等が展望できるが、雲がかかってピークは見えない。
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8:50。黒部平からは、ロープウェイに乗る。このロープウェイは、途中に支柱が1本も設けられていないワンスパン方式だ。そして、ワンスパン方式としては日本最長になるそうだ。7分ほどの乗車で、標高差488mを稼いでくれる。
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中間点で、雲の中から下りロープウェイが忽然と現れた。
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ロープウェイの終着駅は、大観峰である。大観峰から、もう一つのトロリーバスを乗り継ぎ室堂に到着する。室堂は、残念ながら雨となっており、雨具を着こんで外に出た。標高2450mの室堂平は、扇沢とは全く違い真っ白い雲の中だった。
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10:00。立山玉殿の湧水を飲んでから、いよいよ山歩きが始まる。
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歩き出すと地獄谷から火山性ガスの臭いが時折流れてくる。地獄谷への遊歩道は、現在通行禁止となっているので、室堂平の池塘等を見ながら雷鳥沢に下って行く。
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10:40。雷鳥沢にかかる木橋を渡る。
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13:25。雷鳥沢から剣御前小屋を経て剣沢小屋に到着する。
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剣沢小屋前の分岐を下り、剣山荘に向かう。
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初めて雪渓が見えてきた。
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14:00。1日目の目的地である剣山荘に到着する。剣山荘は剱岳に最も近い山小屋だ。小屋には、あの「剱岳点の記」の撮影スタッフのサイン入りポスターが飾られていた。浅野忠信のサインも見える。
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部屋に荷物を下ろしたあと、シャワーを浴びて一息つく。この小屋では、ありがたい事に温水シャワーを浴びることが出来る。雪渓が多く、水が豊富な山小屋だ。17時の夕食では、ワインも飲んですっかりくつろいでしまった。
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消灯は8時だったが、気持ちよくなって7時には布団の中にもぐりこんでしまっていた。いよいよ翌日は、剱岳への山頂を目指す予定だ。天気が良くなる事を祈って眠りについた。
「2015剱岳登山:2日目剣山荘~前剱」に続く。