朝6時。富山駅前から送迎バスで、スタート地点となる高岡市内の高岡工芸高校に向かう。明け方まで雨が降っていたようだが、陽が昇ると一気に晴れ上がり思いもかけない好天になっていた。さすがに朝早く気温が低いので、近くの高岡文化ホール内でスタートまでの時間を待った。8時になり、そろそろ荷物預けに向かおうとすると、会場内で見覚えのある人に出会う。いつも奇抜な仮装で、フルマラソンやウルトラマラソンを平然と走ってしまうUさんだった。今回のテーマは、アラビアンナイトに出てくる白馬に乗った王子様ということらしい。
Uさんと一緒にいた“まっちん”はマヨネーズだった。Uさん、まっちんと一緒にスタート前の集合写真を撮る。
荷物をあずけ、集合ラインに進む。空を見上げるとヘリコプターが飛び交い、透き通るような青空が広がっていた。
私が並んだEブロックは、スタート地点からは相当遠い。遥か先まで、ランナーの波が続いているのが見える。
スタートは午前9時だったが、ゲートには7分ほどかかった。
しばらくは、高岡市内の道を走る。道が狭いので、身動きがとれないくらいの混雑だ。
少し開けた場所に出ると、突然左側に大仏が見えた。奈良の大仏、鎌倉大仏に並ぶ日本三大仏だと地元で称している高岡大仏だった。歌人の与謝野晶子が高岡を訪れた際に、「鎌倉大仏より一段と美男」だと評した端正な顔立ちの大仏だ。
高岡市は、富山県第2の都市で、加賀藩主前田利長が築いた高岡城の城下町として発展したそうだ。利長は、鋳物師をこの地に呼び寄せ、鋳物場を開設させたことで、鋳物産業が根付き、高岡鋳物発祥の地となったという。現在でも、千本格子の家並みが大切に保存され、伝統的建造物群保存地区の指定もうけている。マラソンコースは、高岡のいいとこをもれなく走るように設定したのだろう。歴史的雰囲気を感じながら、町並みを走るのもいいものだ。
広い通りに出ると、大きな山車が見えた。これは、高岡御車山祭で引き回される歴史のある山車で、御車山(みくるまやま)と呼ばれるものだという。国の重要民俗文化財に指定されているという大切なものが、マラソン大会を盛り上げるためにわざわざ通りに引き出されてきたようだ。富山マラソンにかける地元の熱意が伝わってきたような気がした。
4キロ地点くらいで、後方から大きな声が聞こえてきた。誰が来るのだろうかと、横を見たらなんと銀メダリストの有森裕子さんだった。あわててカメラを出すと、あっという間に前に行ってしまった。さすがに早い。彼女は、富山マラソンのゲストで来ており、その後も途中途中で待っていて、我々ランナーにハイタッチと大きな声で励ましてくれた。
5キロ地点を折り返す。後方からも続々とランナーが途切れなく走ってくるのが見える。
荘川沿いの道に入ると、雪を被った立山連峰や剱岳が見えてきた。
堤防道路では凧が揚げられ、子供たちのハイタッチも嬉しい。
15キロ付近で、金哲彦さんにも抜かれる。カメラマンも一緒に走っており、ひょっとしたら自分も映像の一部に入っていたかもしれない。12月のBS1「ラン×スマ」で放送があるので、見るのが楽しみだ。
その後も、数箇所で御車山を見かける。本当に豪華な山車である。
新湊漁港に出ると、海が見えてきた。
その先には、立山連峰、剱岳の雄大な姿が見え、これから向かう新湊大橋の大きなアーチも見えてきた。
新湊大橋に早く行きたい一心で、走るペースも上がってくる。
新港大橋の入口に入り、ループ状になった道を徐々に上がっていく。
「2015富山マラソン:後半」に続く。
Uさんと一緒にいた“まっちん”はマヨネーズだった。Uさん、まっちんと一緒にスタート前の集合写真を撮る。
荷物をあずけ、集合ラインに進む。空を見上げるとヘリコプターが飛び交い、透き通るような青空が広がっていた。
私が並んだEブロックは、スタート地点からは相当遠い。遥か先まで、ランナーの波が続いているのが見える。
スタートは午前9時だったが、ゲートには7分ほどかかった。
しばらくは、高岡市内の道を走る。道が狭いので、身動きがとれないくらいの混雑だ。
少し開けた場所に出ると、突然左側に大仏が見えた。奈良の大仏、鎌倉大仏に並ぶ日本三大仏だと地元で称している高岡大仏だった。歌人の与謝野晶子が高岡を訪れた際に、「鎌倉大仏より一段と美男」だと評した端正な顔立ちの大仏だ。
高岡市は、富山県第2の都市で、加賀藩主前田利長が築いた高岡城の城下町として発展したそうだ。利長は、鋳物師をこの地に呼び寄せ、鋳物場を開設させたことで、鋳物産業が根付き、高岡鋳物発祥の地となったという。現在でも、千本格子の家並みが大切に保存され、伝統的建造物群保存地区の指定もうけている。マラソンコースは、高岡のいいとこをもれなく走るように設定したのだろう。歴史的雰囲気を感じながら、町並みを走るのもいいものだ。
広い通りに出ると、大きな山車が見えた。これは、高岡御車山祭で引き回される歴史のある山車で、御車山(みくるまやま)と呼ばれるものだという。国の重要民俗文化財に指定されているという大切なものが、マラソン大会を盛り上げるためにわざわざ通りに引き出されてきたようだ。富山マラソンにかける地元の熱意が伝わってきたような気がした。
4キロ地点くらいで、後方から大きな声が聞こえてきた。誰が来るのだろうかと、横を見たらなんと銀メダリストの有森裕子さんだった。あわててカメラを出すと、あっという間に前に行ってしまった。さすがに早い。彼女は、富山マラソンのゲストで来ており、その後も途中途中で待っていて、我々ランナーにハイタッチと大きな声で励ましてくれた。
5キロ地点を折り返す。後方からも続々とランナーが途切れなく走ってくるのが見える。
荘川沿いの道に入ると、雪を被った立山連峰や剱岳が見えてきた。
堤防道路では凧が揚げられ、子供たちのハイタッチも嬉しい。
15キロ付近で、金哲彦さんにも抜かれる。カメラマンも一緒に走っており、ひょっとしたら自分も映像の一部に入っていたかもしれない。12月のBS1「ラン×スマ」で放送があるので、見るのが楽しみだ。
その後も、数箇所で御車山を見かける。本当に豪華な山車である。
新湊漁港に出ると、海が見えてきた。
その先には、立山連峰、剱岳の雄大な姿が見え、これから向かう新湊大橋の大きなアーチも見えてきた。
新湊大橋に早く行きたい一心で、走るペースも上がってくる。
新港大橋の入口に入り、ループ状になった道を徐々に上がっていく。
「2015富山マラソン:後半」に続く。