2日目は、熊野古道中辺路のクライマックスコースである。熊野本宮大社の神域の入り口とされる発心門王子からスタートだ。早朝、湯の峰温泉から熊野本宮大社前の駐車場に車を止め、バスで発心門王子まで向かった。人気のコースらしく、バスはほぼ満員だった。
バスに乗車中、運転手がいろいろ熊野古道についての観光案内をしてくれた。どんな見所があるとか、道を間違えないような注意もしてくれ、とても親切だった。世界遺産の熊野古道を大切にしている様子がうかがえた。20分ほどで発心門王子に到着する。
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入口には、立派な石碑も建てられている。
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この鳥居を越えてずっと歩いていくと、京都に繋がっているそうだ。
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ここから、熊野本宮大社に向けて歩き出す。
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しばらく進むと、無人販売の店があった。工芸品の他、クッキーや冷たいゼリーが置いてあった。暑い日となっていたので、クーラーボックスに入っていたアイスゼリー(200円)を頂く。この日の一番乗りだったようで、キューンと冷えたゼリーが美味しかった。
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熊野古道の分岐点には、熊野のシンボルマークにもなっている八咫烏(ヤタガラス)が道案内してくれている。
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整備された歩きやすい道が続く。
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伏拝王子手前に来ると、見晴らしのいい場所に出た。ちょうど茶店もあった。目の前にある富士の形をしている山は、782.7mの百前森山(ひゃくぜんもりさん)で通称三里富士と呼ばれてる。
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茶店は、お茶屋(大阪)という屋号で、大阪から毎週末通っているという女性が経営していた。飲み物類は、コーヒー150円、ビール200円という格安の値段である。注文していないのに、冷たいお茶や柏餅なども頂いてしまった。地元の人ではないのに、この地が気に入って通い続けるようになってしまったのだろう。この先に、伏拝王子の休憩所があり温泉コーヒーなどが飲めるのだが、ロケーションとおもてなし感は、こちらのお茶屋(大阪)さんのほうが、ずっといい。
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伏拝王子には、皇太子殿下も行啓していた。
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温泉コーヒーが飲める休憩所。
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伏拝王子休憩所より少し登ったところには、「星の井戸」がある。“昼間でも、井戸の底から星が見えるかも!!”と書いてある。星は見えなかったが、標高250mの地で水が湧いてるなんてちょっと不思議だ。
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井戸を見ていたら、この家のオジサンの話が面白くて、つい長居をしてしまった。この辺りの語り部みたいで、熊野詣での謂れを話したり景色がいい茶畑に案内してくれた。
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ところで、このオジサンの家は、NHK朝の連続ドラマ「ほんまもん」のロケ地だったらしい。「ほんまもん」は平成13年10月から半年間、NHKの朝の連続テレビ小説として放映されたのだが、このドラマの主人公「山中木葉(池脇千鶴)の生家」として、オープンセットが組まれたのがこの場所だったそうだ。
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さらに、このオジサンが連れて行ってくれたのがシダの森の中だ。ブーメランのように形のいいシダを採って飛行機として飛ばすことを教えてくれた。山に行ったとき、こんな遊び方を知っていると楽しそうだ。
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ユーチューブでも、この名物オジサンのシダ飛行機の動画がアップされていた。
下り道になったところで、オジサンとは別れ、さらに熊野古道を進む。昔の旅人の様子が目に浮かんできそうな石畳の道が続く。
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展望がいい開けた場所につくと、熊野本宮大社の大鳥居が見えた。大斎原の入り口に建てられたこの鳥居は、高さ約34m、幅約42mあり、日本一の大鳥居だという。
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鳥居が見えた場所から、歩くこと約30分で熊野本宮大社の裏門に無事到着する。
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いよいよ熊野本宮大社の境内に入っていく。なんと、八咫烏が乗っかった八咫ポストがあった。さすが熊野らしい。
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八咫烏は、日本神話において、神武東征の際に、高皇産霊尊によって神武天皇のもとに遣わされ、熊野国から大和国への道案内をしたとされる3本足のカラスで、熊野三山の守り神とされている。日本サッカー協会のマークにも使われている。
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拝殿前の“時を駆ける”の幟旗が目に焼き付いた。
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そして、本殿に拝礼する。この中は、撮影禁止だ。
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表門に出て、熊野古道中辺路ルートがやっと終わった。
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二日間だけの中辺路いいとこどりのコースではあったが、まだまだ熊野古道のごく一部に過ぎない。近ければ、もっといろんなコースを歩いてみたいものである。今回、数十年ぶりに遠いというイメージがあった和歌山県まで足を伸ばしてみたが、高速道路がかなり整備され、行きやすくなっていたのがよくわかった。機会があれば、まだまだ行ってみたい場所がありそうだ。
バスに乗車中、運転手がいろいろ熊野古道についての観光案内をしてくれた。どんな見所があるとか、道を間違えないような注意もしてくれ、とても親切だった。世界遺産の熊野古道を大切にしている様子がうかがえた。20分ほどで発心門王子に到着する。
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入口には、立派な石碑も建てられている。
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この鳥居を越えてずっと歩いていくと、京都に繋がっているそうだ。
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ここから、熊野本宮大社に向けて歩き出す。
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しばらく進むと、無人販売の店があった。工芸品の他、クッキーや冷たいゼリーが置いてあった。暑い日となっていたので、クーラーボックスに入っていたアイスゼリー(200円)を頂く。この日の一番乗りだったようで、キューンと冷えたゼリーが美味しかった。
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熊野古道の分岐点には、熊野のシンボルマークにもなっている八咫烏(ヤタガラス)が道案内してくれている。
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整備された歩きやすい道が続く。
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伏拝王子手前に来ると、見晴らしのいい場所に出た。ちょうど茶店もあった。目の前にある富士の形をしている山は、782.7mの百前森山(ひゃくぜんもりさん)で通称三里富士と呼ばれてる。
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茶店は、お茶屋(大阪)という屋号で、大阪から毎週末通っているという女性が経営していた。飲み物類は、コーヒー150円、ビール200円という格安の値段である。注文していないのに、冷たいお茶や柏餅なども頂いてしまった。地元の人ではないのに、この地が気に入って通い続けるようになってしまったのだろう。この先に、伏拝王子の休憩所があり温泉コーヒーなどが飲めるのだが、ロケーションとおもてなし感は、こちらのお茶屋(大阪)さんのほうが、ずっといい。
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伏拝王子には、皇太子殿下も行啓していた。
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温泉コーヒーが飲める休憩所。
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伏拝王子休憩所より少し登ったところには、「星の井戸」がある。“昼間でも、井戸の底から星が見えるかも!!”と書いてある。星は見えなかったが、標高250mの地で水が湧いてるなんてちょっと不思議だ。
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井戸を見ていたら、この家のオジサンの話が面白くて、つい長居をしてしまった。この辺りの語り部みたいで、熊野詣での謂れを話したり景色がいい茶畑に案内してくれた。
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ところで、このオジサンの家は、NHK朝の連続ドラマ「ほんまもん」のロケ地だったらしい。「ほんまもん」は平成13年10月から半年間、NHKの朝の連続テレビ小説として放映されたのだが、このドラマの主人公「山中木葉(池脇千鶴)の生家」として、オープンセットが組まれたのがこの場所だったそうだ。
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さらに、このオジサンが連れて行ってくれたのがシダの森の中だ。ブーメランのように形のいいシダを採って飛行機として飛ばすことを教えてくれた。山に行ったとき、こんな遊び方を知っていると楽しそうだ。
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ユーチューブでも、この名物オジサンのシダ飛行機の動画がアップされていた。
下り道になったところで、オジサンとは別れ、さらに熊野古道を進む。昔の旅人の様子が目に浮かんできそうな石畳の道が続く。
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展望がいい開けた場所につくと、熊野本宮大社の大鳥居が見えた。大斎原の入り口に建てられたこの鳥居は、高さ約34m、幅約42mあり、日本一の大鳥居だという。
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鳥居が見えた場所から、歩くこと約30分で熊野本宮大社の裏門に無事到着する。
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いよいよ熊野本宮大社の境内に入っていく。なんと、八咫烏が乗っかった八咫ポストがあった。さすが熊野らしい。
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八咫烏は、日本神話において、神武東征の際に、高皇産霊尊によって神武天皇のもとに遣わされ、熊野国から大和国への道案内をしたとされる3本足のカラスで、熊野三山の守り神とされている。日本サッカー協会のマークにも使われている。
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拝殿前の“時を駆ける”の幟旗が目に焼き付いた。
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表門に出て、熊野古道中辺路ルートがやっと終わった。
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二日間だけの中辺路いいとこどりのコースではあったが、まだまだ熊野古道のごく一部に過ぎない。近ければ、もっといろんなコースを歩いてみたいものである。今回、数十年ぶりに遠いというイメージがあった和歌山県まで足を伸ばしてみたが、高速道路がかなり整備され、行きやすくなっていたのがよくわかった。機会があれば、まだまだ行ってみたい場所がありそうだ。
和歌山の中辺路が舞台だったなんてのも意外でした。
それでも、ロケ地だったと言う話を聞いて、ちょっと得した気分になりました。
同行者の方からも、別ルートでも行きたいという話もあり、
今後計画を練るつもりでおります。
まだまだ、いろんないいコースがありそうです。
やたら味覚の発達している女性料理人、
田舎の山奥で育ったような設定でしたが あの家だったのですね、
お茶畑?にかこまれて 清々しいお宅ですね。
鳥居
遠景で見るとイマイチ大きさが判りませんが
34mに42mとは 大きい!
とっちーさん 熊野古道にきっとまたいつか いらっしゃるでしょうね。
八咫烏・・やたがらす
由緒正しき烏さんだって 知りませんでした、
足が三本あるのですね。
今まで行った山も、いろんな歴史やその地域の文化など
面白い話がいくらでもあります。
行く前に、そんなことを調べていくと、現地でそれを見たことで喜びが更に大きくなります。
特に古道歩きは、そんな楽しみがたくさんありそうです。
これからも、そんな山歩きにしていきたいですね。
私もそろそろピークハント以外でも楽しもうかなぁと考えさせられました。