梅さんのかわら版.umelog

甲州市~甘草屋敷

"俳句の日常"

2018-05-10 04:42:41 | 俳句&短歌

広瀬直人先生が亡くなって2ヶ月になる。
広瀬先生は俳句結社「白露」の主宰であり、日本を代表する俳人であった。
残念ながら、umeさんが俳句の世界に足を踏み入れた頃に病に倒れ、
白露は終刊となり、先生も現役を退かれた。
その後、一歩足を踏み入れた市民講座の講師が直人先生の奥様である
ということを知り、歓喜した。奥様も日本を代表する女流俳人である。
昨日、2ヶ月ぶりに町子先生の句会が開かれた。
何か言うと涙が零れるという、まだその悲しみから立ち直られていない
印象を受けたが、句会が始まると、その様相は一変した。
いつものように優しい中にも厳しさがあり、鋭い指摘が飛ぶ。
umeさんの入選を頂いた句には、「季語を変えるともっと大きな句となる」
というような、具体的な指導があった。
こういった具体的な指導は、以前は無い。何かいつもと違うな…という印象
を受けた。何かそこには、悲しんでばかりはいられないという自分に対する
叱咤激励のようなものを感じた。又直人先生亡き後、みんなをしっかり指導
していかなければという決意も感じられ、身の引き締まる思いがした。
龍太先生に直接薫陶を受けた町子先生の指導を受けられることは、
幸せなことである。