”妻らしい事やら何一つしよらん人は、 人形らしゅう黙っちょきゃあいいとたい!”
こう言い放ったタミ、凄まじい女の闘いです。叩けば叩き返すタミのこの強さはどこから来ているのでしょう…
タミのモデルになった人がいます。嘉納家を取り仕切る女中頭ですが、加納伝助の妾の一人でした。
花子とアンは朝ドラですから、極力爽やかでなければなりません。それでタミは妾としては描かれていませんが、あの強さは暗にそのことを言っているんですね。蓮子もきっと気が付いているのでしょう。
だから、伝助の看病は自分でしたのでしょう。女の意地です。
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タミを演じているのは筒井真理子さん(写真)。山梨県、甲府一高出身です。山梨出身なのに、残念ながら甲州弁ではなく博多弁ですね。彼女は、竹久夢二の絵草子に出てくるような、大正の女性そのもので、とてもはまり役です。蓮子びいきにとっては、憎き女め!となるのですが、ここは山梨出身ということで、彼女の活躍に期待したいと思います。