一気に加速した"Anne of Green Gables” の出版。
ただ問題なのが、本の題名です。ここで手腕を発揮するのが小鳩書房の小泉さん。ひらめいたんですねいい名前が…
長年温めて来た本ですから花子の意固地になる気持ちも分かりますが、
「窓辺に寄る少女」は、そこに何も想像の翼が広がりませんね。少女像が浮んで来ません。「赤毛のアン」を譲らなかった美里の気持ちも分かります。
1952年(昭和27年)5月10日、こうして遂に
"Anne of Green Gables”は「赤毛のアン」として出版されます。
”新刊 カナダの美しい島で暮らす赤毛のアンの成長物語”
”お母さんと一緒に見て頂きたい おすすめの名作!”
”孤児の少女アンの愛と感動の物語赤毛のアン” 小鳩書房 こんなキャッチコピーが店頭に並びます。
スコット先生に託されてから13年経っていました。
曲がり角を幾度まがったことでしょう。奇跡的に戦火を逃れ、きっと原書はボロボロだったでしょうね。
”願えば叶う”
この本には花子の日本中の子供にいい本を届けたいという強い思いがいっぱい詰まっているのです。ふんとうに長かったなぁ…