「母ありてわれうれし 母ありてわれよぢれ
母ありてわれすおなり」サトウハチロー
今日は母の日
umeさんには叱られたり、褒めれれたりする母はもういない
今年も子供たちからプレゼントが届いた
とても嬉しいことだが
自分はこれ程母にはしてやれなかったことを思うと
なんだか、母に申し訳なく思う
新聞のコラム欄(読んだ人も多いだろうが)
天声人語にはこんな詩が載っていた
「手紙読むのが楽しみと 笑顔みせ言うてくれたけ、
切手十枚また買うた、途中で逝くなや」福田栄紀
これは、日本一短い手紙コンクールで大賞になった作品だ
遠く離れていた母に手紙を出し続けていた福田さん
この手紙ほど価値のあるプレゼントは無い
どんな高価な品物より,お母さんは嬉しかっただろう
ラインやメール等、手っ取り早いツールはあるが
この、切手を貼って投函するという手間が母への思いやりであり
郵便屋さんのバイクの音が聞こえてきた時の
胸の高鳴りが母の何よりの楽しみであっただろう
福田さんはこんな短歌もお母さんに送っている
「母に出す手紙の切手買い足しぬ 八十路の日々の続くを信じ」
この手紙は、5年前に89歳で亡くなるまで続いたそうだ…
母の日のいい話である