龍王峡の続き
12時半、日光が近づいたところでいろは坂を通って帰ろうか気持ちが揺らぎましたが途切れる事の無い車列を見て気持ちが失せました。
途中、一寸した空き地に車を停め一服。面白いもので1台が停まると必ず続く車がいるものですね。停めた場所から奥を見ますと崩れかかった石垣が在るのが確認されました。結構広い敷地を支える石垣です。今は木々に埋もれ茫々としておりますが主の途絶えたそこに寂しそうに咲くムラサキシキブが印象的でした。
富弘美術館を過ぎた辺り童謡ふるさと館の案内板に気付きハンドルを左に切りました。ところが行けども行けども杉の林や田んぼと言った景色ばかりの細い道。帰ろうかと諦めかけた時にすぐ前に小さく童謡ふるさと館を示す小さなプレートを見つけ思い直してそこから又しばらく車を走らせます。国道が結構高い場所に作られましたので昔から在った集落は谷底の様な場所です。こうした集落と集落を結ぶ鉄道が何時か乗ってみたいと思っている渡良瀬渓谷鉄道なのですね。
童謡ふるさと館。こうした記念館がある事は知っておりましたが生家と思っておりましたのでまさかこんな立派な施設が在ったとは思ってもみませんでした。
うさぎとかめ・大黒様(いなばの白うさぎ)・浦島太郎・おおさむこさむ等々、この童謡を知らない人は居ないのではないでしょうか。それらを作ったのがこんな山村に誕生した井上和三郎だったのです。
当時、文語体の歌詞が尊重されていた中、和三郎はその価値観を打ち砕き子供の歌は子供の言葉でと数々の作品を生み出していきました。
和三郎氏が学んだ、そして校長を勤めた花輪小学校、この小学校は国の登録有形文化財となっているそうです。寄って来れば良かったですねぇ。
(左)カナダ・BELL社のリードオルガン。国内の現存数は極少数と言われる (中央)昭和6年に製造されたスタインウェイ社の貴重なアップライトピアノ(右)明治期には生産がストップしたウイーン式ハンマーアクションを採用して いる数少ないピアノ。
丁度、花さかじいさんを上映しており私は最後まで観入っておりました。心はすっかり童心です。
興奮したのかちょっと喉が渇きましたのでコーヒーを注文(@200円)写真は先日、松井田の御領茶屋本陣でも見た正月用の飾り花、それに見入る私。ここでも作られていたのですね。
座った場所から正月の飾り花をみると天井のライトがまるでお月様・・・
「この地区ではこんな行事が行われているのですよ」職員さんが見せて下さった年間の風習などが纏められた写真集。何時も通り過ぎてしまっていた石原和三郎記念館。寄って良かったと思いながら家路へと向かい一泊二日のプチ旅を無事に終えたのでした。
みどり市の冬は県内でも早い方です。谷に集落が点在していますので底冷えのする寒さなのでしょうね。
でも、それにしては紅葉が観られませんでした。
11月半ばと言ったところでしょうか。日光に近いので紅葉すれば結構美しく染まるのではないかと思います。
私の住んでいる場所は庭木の一部が紅葉するくらいなので、やはり紅葉狩りには出かける必要が有りそうです。
ベルさんは「いろは坂」を通った事がお有りの様ですね。
私は以前、夜明けとともに通った事が有りましたが皆さん、考えている事は一緒だった様でそんな時間帯でも列をなしておりました。
写真の渋滞、凄いでしょう。日光の街が途絶える迄あんな状態でした。恐ろしいですよね。
童謡記念館のオルガンやピアノは一見の価値がありました。こうして残されている事自体が貴重な事であり余り人の訪れない山奥に眠っているのが勿体ないと思った程でした。
そうか!そうですよね、としちゃんだったら目の色を変えるかもしれませんね。一度としちゃんの演奏を聴いてみたいものです。
一泊二日の旅は忙しい旅でした。やはり帰りたくなったら帰ると言う予定を持たない旅がいいですね。
>あるじなしとて「秋」を忘るな
ムラサキシキブの写真で菅原道真公の句の一節に結びつけるとは・・・恐れ入りました。
ナビを信用すると偶にUターンするのも厳しい様な場所に誘導されてしまったり未だ先なのに目的地周辺に付きましたなんてことも有りますね。
渡良瀬渓谷鉄道は私も利用した事が無いのですよ。雄さんが今度乗ってみるかと言ってましたので、もしかしたらトロッコ列車の旅を経験する日が来るのかな!
私達が歌ってきた童謡の数々がこんな山の中で生まれたとは、改めて県民としての誇りを感じてしましました。
(笑)正直姉さん灰まけば~・・・姉さんで無くて婆さんか? しかし石原氏の作った童謡は歌を通してさりげなく因果応報を教えていますよね。今は悲しいかなこの様な歌を作れる人が居なくなってしまいました。
冬ですねぇ~
紅葉もそちらは素晴らしいのでしょうね
さてさて こちらの紅葉は・・・(^_^;)
いろは坂久しぶりに聞きましたもう何十年も行ってない それにしても凄い渋滞ですね
通りたくなくなります
童謡ふるさと館 面白そうな場所ですね
それにしても凄いピアノがいっぱい残ってる
としちゃんに教えたら見に行きそう
古いピアノやオルガンがあると毎回弾いていいかって聞きに行って許可出ると暫く弾いてますよ
1泊2日でこれだけ回ると忙しいですね
のんびり1か月ぐらい放浪すると家が恋しくなるのかな(笑)
想像つきます!(笑)
>主の途絶えたそこに寂しそうに咲くムラサキシキブが印象的でした。
あるじなしとて「秋」を忘るな
になるんでしょうか?(笑)
>ところが行けども行けども杉の林や田んぼと言った景色ばかりの細い道。帰ろうかと諦めかけた時に
そんなことってありますね~。
ナビゲーターが嘘を案内することもあります(笑)
>昔から在った集落は谷底の様な場所です。
なるほどなるほど。
>・・・渡良瀬渓谷鉄道なのですね。
↓
https://www.watetsu.com/train/torokei.php
こんなの乗ってみやいですね~。
うさぎとかめ・大黒様(いなばの白うさぎ)・浦島太郎・おおさむこさむ等々が「童謡ふるさと館」、素敵ですね!
>文語体の歌詞が尊重されていた中、和三郎はその価値観を打ち砕き
いや、素晴らしいです。
並んでいるオルガンも外国製のものがあるみたいですね。
あっ、下に書いてあった(汗)
いやー、真の教育者だと思います。
高価なピアノ他をここに運び入れる運賃だけでも大変だっただろうと想像します。
花さかじいさんの見入りましたか!
どうぞ「花さかねいさん」になってください。
>天井のライトがまるでお月様・・・
ああ、本当だ!(笑)
>寄って良かったと思いながら家路へと
いやー、盛沢山の話題を有難うございました。
職員さんの説明を受けながら「エッこれも石原和一郎さんの作品なのですか?」この言葉を何度言った事でしょう。
何と言っても日本国内、知らない者が居ない童謡集
今まで案内板を見ながらも頭の隅に置いたまま足を向けなかった事が不思議に思えた程です。
予定を変更せざるを得なくなってしまった事も有りますが一泊二日の旅と言うのはやはり忙しいものですね。
何時もの様な「もう帰ろうか」と言葉が出てしまう様な日程に予定を立てない旅に出てみたいものです。
金太郎や花咲か爺さんの歌は知っていても、作者までは知らなかったです。
ちょっと一服が、このような素晴らしい場所にたどり着くという
結果を招き、童心に帰って貴重なひとときを過ごすことができましたね。
オルガンやピアノのコレクションも素晴らしいではないですか。
プチ旅の締めとしては、最高の終わり方だったのではないのでしょうか。