たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

(7)西沢渓谷 (最終章)

2021年11月05日 | 

続き

迂回路を歩いておりますと時々嘗て使われていた線路が覗きます。崖崩れで谷にせり出してしまった線路も見られます。この奥深い山の中、どのようにして一本一本を運び上げたのでしょう。

 

当時のトロッコを再現したものです

 

奥を透かし見れば

S8~43年まで木材搬出の為に利用されていた「三島軌道」の路線延長の際、山の形状等の理由で何か所か沢を迂回するコースが作られましたが、その中でもこの沢が最も深い沢で有ったため大久保沢と呼ばれる様になったと説明書きに有りました。

 

   

 

透けて見える谷を覗けば谷底は遥か下、雪でも降って凍りついたらと思うと・・・それでなくても腿から背中に掛けてゾクゾク感が這い上がって参ります。

 

左は急傾斜で谷に落ちていました。右の岩盤はさざれ石→『千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで』

長い長い道程、軌道跡の遊歩道を歴史に想いを馳せながら淡々と、ただ淡々と最終地点へと歩を進めました。

山仕事に従事したものが拠り所に下で有ろうお社が今はハイカーを見守ってくれています。

これは何? キノコ? ドングリが引っ付いている様に見えます

 

子酉橋を渡ればゴールは近い。橋から覗いた淡い紅葉に癒されて旅を締めくくる事が出来ました。長い紀行文になってしまいました。お付き合い頂き感謝しております。有難うございました。



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24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ミウルさん、こんばんわ (たか)
2021-11-09 14:11:51
そうですね。枝を掴んだら根を炒めると思いながらも、場所によってはそうせざるを得ない急坂でした。
天気続きが幸いして道が渇いていて良かったですよね。
完成までは2年も掛かるのですか、その時に行けるかどうか私達夫婦、ちょっと怪しいかな!

70歳前後で週1回の登山、それもそんじょそこらの山でなく気合を入れなければ登れない山ばかり…凄いものです。
私も北岳は登りましたが、たった一度だけ、二度登る気は起きませんでした。それを30回とは人間の力を逸脱した怪力の持ち主ですね。
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Unknown (ミウル)
2021-11-09 10:51:28
市から委託されトイレ清掃していた方から聞いたところ、渓谷遊歩道は県管理で、急造迂回路はズサンなやっつけ仕事で、自分ならもっと上手く造作すると。
虎ロープも、当初ダメとの県を説得して設置したそうです。急登路の登り、ロープなしでは石楠花の枝を掴んでしまうので、ロープは不可欠ですね。滝近くへは行けるのですが、県が事故の責任を負いたくないので、上側(トイレ)から下ることを禁止して、コースを閉鎖しているそうです。立入禁止箇所から偵察した男性は、下側(方丈橋)からは、歩道が崩落しており通行不能とのこと。
七ツ釜五段の滝のビューポイント、崩落した通称滝見橋周辺の歩道改修完成は2年後の予定とのこと、是非再訪したいですね。西沢渓谷へ来るたび、石楠花の花の季節に来たいね、と同じ話を夫婦でしますが、過去全て紅葉時期だけで、実現していまん。
「山が好き、花に魅かれて」の女性は、50歳で山に目覚め、山梨へ夫婦で移住し、現在夫が体調不良のため、登山口まで車で行き、ほぼ週1回ペースで単独で登っています。70歳前後でしょうが、北岳は、なんと30回登頂と驚くべきタフネスな方です。ハイキングでヘロヘロの私には真似できません。
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ミウルさん、こんばんわ (たか)
2021-11-08 20:05:28
西沢渓谷一番の見せ場である七ツ釜五段の滝が観られなかったのは非常に残念でした。
ミウルさんは11/5に行かれたのですね。 私が行ったのが10/28、大して日にちが経っておりませんのに紅葉がほぼ終わりとは・・・
「恐らく見頃はあと1週間後かしら」と言いながら歩いていましたのに西沢渓谷の紅葉は足が速いのでしょうか。
あの迂回路、きつかったですね。

大展望からの眺望は案内板を確認せずに甲武信ヶ岳と思い込んでしまった事が間違いでした。
雪だと思っていたのも雪で登れなかったと言う下山者の言葉が頭に残っておりましたので、てっきり雪と思い込んでしまいました。
この時は朝食も小さなお握りを食べただけで入山したため「展望より団子」の世界におりましたので、注意力が散漫だったのでしょう。
とにかく腹ペコ状態だったのです。
教えて頂き有難うございました。後で訂正して置かなくては恥ずかしいですね。
「山が好き 花に魅かれて」のブロガーさん、驚くほど精力的に登られていますね。あとでジックリ読んでみたいと思っております。
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Unknown (ミウル)
2021-11-07 21:07:41
西沢渓谷のコースの最高のビューポイント、エメラルドグリーンの七ツ釜五段の滝、迂回路のため直近で見られず残念でしたね。
23日に迂回路が通行できるようになったので、一昨日(5日)雲ひとつない晴天に恵まれ行って来ました。今年は暖かく、たかさんも、やや早いと記されていたのですが、紅葉はほぼ終わりでした。2011年から6年連続(13年は妻のみ)行っています。一周3時間ほどの手軽なハイキングコースですが、迂回路は急斜面の土を階段状に削っただけの短いジグザグ路で、ここだけ上級者向けの難コースでした。
旧三塩軌道へ上りついて、右へ少し行くとウッドデッキとベンチ、トイレがありますが、行かずに左手へ行ったようですね。
大展望台からの写真、(案内板にもありますが)甲武信岳(2445m)とあるのは、木賊山(2438)mです。
旧軌道は1300m余なので、仰ぎ見ても木賊山の北西にある甲武信岳は見えません。また山頂付近に雪とあるのも、白っぽい岩と砂かと思います。
ブログ「山が好き、花に魅かれて」に、30日黒金山(2231m)紀行記があり、山頂からの甲武信岳、木賊山の写真があります。見下ろす鶏冠山が低く見えます。
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ケイさん、こんにちわ (たか)
2021-11-06 16:18:25
谷底までの傾斜が写真では出せませんでしたが見下ろすと言った感じで縁に立つと眩暈がしそうでした。 此処を馬諸共、落ちたと言うのですから良く助かったものですよね。
水辺の紅葉は一足先に始まった様で此処だけ纏まって色づいておりました。 ここも橋から川までの高低差は有りましたので欄干が有るとはいえ足をムズムズさせながらの撮影だったのです。
とにかく西沢渓谷は何処も彼処も深い谷ばかり、足が攣ってしまう人も出る程の急斜面は工事が済むまでのエスケープルートですので足の置き場も大変な程で暫く山から離れていた私には過酷でした。
ドングリ可愛いでしょう! 一つ採ってみたかったのですが「ひこいっちゃん」の二の舞になったら目も当てられませんのでXました。
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いちごみるくさん、こんにちわ (たか)
2021-11-06 16:01:40
先人の知恵と努力には頭が下がりますね。今の世で有ればヘリでレールを運んだでしょうがトロッコに積んで馬に牽かせたと言うのですから凄い事です。
今、路肩の崩落によって谷にせり出しているレールも見られましたが、さざれ石が固まった岩ですので地盤がシッカリしていないため大雨に祟られると崩れてしまうのでしょうね。 運ばれた物は塩山駅まで34kを必死の運搬だったに違い有りません。
何だか「男の心意気」のようなものを感じて感無量で歩いておりました。
あのキノコ、名前は判りませんが、おかしな形をしてますね。危険な場所でしたので触る事はできませんでしたが見た目、とても硬そうです。
大展望から見た山の紅葉はもう少しと言ったところでしたので最盛期は言葉も無い程の美しさになるはずです。淡い感じも良かったですけどね。
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Kさん、こんにちわ (たか)
2021-11-06 14:25:33
トロッコ軌道は木材や黒金山の銅、鶏冠山で採掘された硅石の運搬が昭和43年の歴史を閉じるまで稼働していた様です。
当時はひこいっちゃんの様に馬諸とも谷底へと言う事故は起きていたでしょうね。
その谷を覗いてみれば絶対助からない奈落の底が口を開けている急坂でした。怪我で済んだのは奇跡でとしか言えません。
「千代に八千代にさざれ石の」・・・考えてみれば嘗てのトロッコ軌道は、その岩盤を削って造られた道ですからレールを通すよりも困難を極めたはずです。気が遠くなる様な作業を先人は成し遂げてしまうのですよね。その努力には並々ならぬものを感じてしまいます。そこをルンルン気分で歩いているのが申し訳ないくらいです。
「除く」→「覗く」 気が付きませんでした。教えて下さり有難うございました。さっそく訂正しておきました。
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okeiさん、こんにちわ (たか)
2021-11-06 14:10:30
秩父から山梨に抜ける道は登山で良く利用した道ですが昔は狭い手掘りの様なトンネルを交互通行で通ったりと大変な想いをしたものでした。
ですから500円の有料は安い!安い!ですよね。
okeiさんはこの渓谷のハイライト、七ツ釜五段の滝を見て来られたのですね。知らずに行ったものですから私は一寸、消化不良だったかな! 
それでもそこへ行くまでの過程は十分堪能する事が出来ましたので家から3時間かけて行った甲斐は有りました。

過日は突然失礼しました。お陰様で迷わず雲場池に辿り着くことが出来ました。 こちらも大興奮の紅葉でした。有難うございました。
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akiraさん、こんにちわ (たか)
2021-11-06 13:07:38
私も甲武信を登った時に西沢渓谷へ降りる登山道が有る事を知った訳ですが、、その時はこれ程 素晴らしい渓谷とは思っていなかったのです。
その後、黒川鶏冠山や乾徳山など登った時にも案内板は目にしても、では行って見ようと言う気持ちが起きませんでした。
恐らくこの辺りには魅力的な山が多すぎたせいも有ったからかもしれませんね。
赤目四十八滝は随分前に奈良の帰りだったか寄りました。
全部を回らなかったせいか全体的に優しい印象を受けました。機会が有ればもう一度、ジックリ回ってみたいです。
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手賀沼日記さん、こんにちわ (たか)
2021-11-06 12:43:26
それぞれに良さが有るので私はどちらも好きですが
手賀沼さんは渓谷歩きに魅かれますか?
流れる水の美しさは渓谷ならではでしょうか。 とにかく美しい水の色が見られますよね。
此処に生活の営みが在ったら、きっと、こうはいかないでしょう。
西沢渓谷は神秘に満ち溢れておりました。
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ベルさん、こんにちわ (たか)
2021-11-06 12:20:11
滝と岩と紅葉 このトリオが揃うと見事なものですね。その滝をこれ程も堪能できたとは滝好き冥利に尽きます。
とにかく道程の半分は滝の連続ですものね。想像以上の凄さでした。
キノコ面白いでしょう! ちょっと裾広がりですがドングリに見えますよね。それが幹にビッシリ。 今まで見た事の無いモノでしたので思わず足が止まりました。
トロッコ軌道は大部分が土砂に埋没し片鱗が伺えるだけでしたが撤去作業も行われている様ですので数年後には嘗てここで全長36Kを登りは馬に弾かせ下りは勾配を利用してブレーキを掛けながら・・・そんな想像さえ出来なくなってしまうのでしょうか。記憶遺産として残して貰いたいものです。
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イケリンさん、こんにちわ (たか)
2021-11-06 10:36:16
こんな素晴らしい渓谷へ今まで何故、足を向けなかったのか不思議なくらいです。 七ツ釜五段の滝の全容を見られなかったのは残念でしたが、この機を逃したら次のチャンスは恐らく巡って来なかったかもしれません。思い切って出かけて本当に良かったです。
驚きはやはり、この様な山奥に全長36Kに渡るレールが敷かれ木材や銅、硅石の運搬が行われていた事ですね。
図らずも昭和の名残を目にする事が出来、西沢渓谷の印象が又グッと上がりました。
もう少し遅かったならこのトロッコ道周辺は紅葉がとっても素晴らしい所なのだそうです。
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一心さん、こんにちわ (たか)
2021-11-06 10:16:45
若い時と違って進める一歩が慎重になって来ておりますが、それ以上に躍動感ある滝の連続は久しぶりに味わったスリルと絶景でした。
次はどんな滝だろうかと胸をときめかせながら歩を進め、帰路は昭和の産業を支えた名残に想いを馳せ
幾らか色づいた木々の葉に秋を感じながら歩く足取りは軽かったです。
隣に居らっしゃらないのが残念ですが一緒に楽しんで頂けた様でとても嬉しいです。
有難うございました。
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テルさん、こんにちわ (たか)
2021-11-06 09:59:04
昔は全て人力だったものが文明の発達によりトロッコが導入され
その後ケーブルやヘリでの荷揚げ作業に変わり当時では考えられない程、便利な世の中になりました。

諦めていた紅葉が最後にほんの少しでしたが今夏のトレッキングを飾ってくれたのは嬉しかったですね。
久し振りな本当に久し振りなアウトドアにリフレッシュ出来ました。
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Unknown (ケイ)
2021-11-06 05:38:27
たかさん、おはようございます。
谷底が見える橋、写真を見ていてもゾクゾクしました(^^;
淡い紅葉・・・ステキです♪
まるでドングリのようなキノコ?が楽しいですね。
ちゃんと同じ方向を向いてるし。(´艸`*)
急斜面を登る本格的な山登り、私には経験できませんが
景色を拝見しながら楽しませていただきました。
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(7)西沢渓谷 (最終章) (いちごみるく)
2021-11-06 00:09:25
たかさん こんばんは。

昔の人の知恵は豊富なのですね
険しい山に線路は無理という前提で思ってしまいそうですが
発想もですがそれを成し遂げられるのもすごいですね

どんぐりのように見えますね
帽子をかぶっているようで可愛いです

山全体の色とりどりの紅葉がまた綺麗で素晴らしいですね
こちらの山も山登りをするには大変な山だったようで本当にお疲れさまでした。
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Unknown (小父さんK)
2021-11-05 21:40:15
>この奥深い山の中、どのようにして一本一本を運び上げたのでしょう。

このようなこと、よく思いますね!
これは木材の運搬用線路なんですね。

敷いた線路までをトロッコにレールを載せて運び、またレールを敷いての繰り返しだったとか?ふと思いつきました(笑)

人の力や知恵ってすごいですね。

>大久保沢と呼ばれる様になったと・・・

こんな所歩きたいです。

>透けて見える谷を「除けば」谷底は遥か下・・・

覗けば の変換誤りかな?(笑)

いや、怖そう!

>『千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで』

勉強になりました!
ラグビーワールドカップの日本代表が外人選手も含めて学んでいたそうな・・・。

>山仕事に従事したものが・・・今はハイカーを見守ってくれています。

そういうことなんですね。

>これは何? キノコ?

虫ではないんですね?(笑)

ねとり橋?
>橋から覗いた淡い紅葉に癒されて旅を締めくくる事が出来ました

いやー、すばらしいです。


私はいっしょに歩いたら置いてきぼりになりそうですが、紀行文がまたお上手です。

有難うございました。
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たかさんへ こんばんわ (okei)
2021-11-05 21:25:04
雁坂トンネルが開通した事により西沢渓谷がグッと身近になり
私の周りでも訪れる人が増えました。
我家も1度は行ってみたくて10年位前夫と2人で
頑張って1周してきました。
最後のメインエベント?七ツ釜5段の滝の周回路が工事中とは・・・
何とも残念でしたね。
たかさんご夫婦はお元気~
我家は膝が痛い、腰が痛いでもうあそこを歩くのは無理です。
懐かしく拝見させて頂きました。
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甲武信岳 (akira)
2021-11-05 20:48:23
久しぶりです
甲武信岳、下山の時西沢渓谷を知り
一度は行きたいと思ってた所です
素敵な渓谷ですね!近くには赤目48滝がありますが!
スケールが違う感じがします
綺麗な渓谷楽しませて貰いました。
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渓谷歩きはいいね (手賀沼日記)
2021-11-05 19:37:26
私は尾根歩きより、渓谷歩きが好きです。
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Unknown (ベル)
2021-11-05 18:48:14
こんばんは
滝と紅葉見事です
特に滝は色々なのが見られて滝好きなたかさん大満足でしょう
どんぐりみたいなキノコも面白い

トロッコ道が残ってるのも珍しいですね
森林鉄道やトロッコ道たまに残ってる場所有るけどほんとどうやって重たいレール運んだんだろうと思います
色々な景色や歴史見ることができていい山歩きでしたね
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西沢渓谷 (イケリン)
2021-11-05 18:17:58
たかさん
西沢渓谷は日本有数の渓谷と言われるだけのことがありますね。
渓谷を流れる川の中に、大小合わせると数え切れないほどの滝もあり、
微妙な色の混じり合う紅葉とともに、見るべきものが多い渓谷だったようです。
こんな険しい場所に、木材搬出用のトロッコ道まで敷設されていたことにも
驚きました。良い時期に訪れられましたね。
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Unknown (馬鹿も一心)
2021-11-05 17:42:49
素晴らしい遡行です。
お疲れ様でございます。
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Unknown (marusan_slate)
2021-11-05 17:29:04
こんばんは🌙🌃
昔はトロッコで
運んでいたんですね。
一度はトロッコで運ばれる様子を
見たい気持ちになります☺️

橋から覗いた淡い紅葉に癒されて
旅を締めくくる事が出来ました。

ステキな文章(*´∀`*)

今日一日お疲れ様でした😊
テル
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