H9・6月
登山口(8:10)~山頂(11:10-12:10)~下山(14:30)
本当は二日間かけて(山小屋泊り)丹後山へ行く予定だった
しかし青ちゃんが息子の躾の為(彼はそう言う)足を蹴上げた際に自身の親指を打撲してしまい
急遽一日で登れる大源太山に変更となった
湯沢ICから大源太に続く林道は咲き乱れるタニウツギと渓谷美を堪能する30分のドライブだった
林道終点には既に10台近い車が駐車している、団体が来ているのかマイクロバスも停まっていた
周辺は山菜の宝庫と言う事で山菜取りの人も目立つ
出発前ちょっと林道沿いに目を向けただけで立派なワラビが10本採れた
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天気は申し分ない 何時もより少々重い荷で8時10分出発
直ぐに深い樹林帯へと導かれ先ずは危なっかしい丸木橋で大源太川を渡る
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時には転石伝いに何度か水量豊富な流れを渡ると、いよいよ山道の勾配はキツクなった
周囲はミズナラやブナの天国であり葉の間から洩れる光が独特の柔らかいさを見せているが
手強い登りだ
ヒグラシが重苦しい声を張り上げている
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(雄さん ・ しーちゃん ・ 沖電の★ Tさん ・ 青ちゃん)
今日は珍しく私の額から汗が流れている
そうした中、福さんは元気がいい 常に冗談を飛ばしながら先行していた
能さんも負けじと付いて行く
能さんに「お水を補給しないと」と言うと「汗をかくから飲まない」の一点張り
これが帰りのアクシデントに繋がってしまった訳なのだが
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(奥に福さん)
樹林帯の中、左に眺望が開けた所で小休止をとった
振り返る先に見える残雪を纏った山は苗場山であろうか
右下には箱庭のようなキャニオンから湯沢の町、その上にゲレンデを抱えた飯士山が大きい
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ブナの木がまばらになり、やがて着いた稜線の平坦地
ここで初めて大源太山が姿を現した
樹高も低くなり大源太山、七ツ小屋山、それに続く蓬峠、更に仙ノ倉山、平標山
等々の谷川山系が勢揃いだ
青ちゃんは道の真ん中にリュックを置くと、さっそくパンを取り出した
何時もながらの彼の行動パターンだ
暫くすると福さんが出発し少し遅れて能さんが出発した
日差しは強い
数分後、パンを貪る青ちゃんを残し私達も歩き出した
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休み過ぎか足が元に戻ってしまい太ももが怠い
青息吐息で道の端を飾るシャクナゲ、イワカガミ、たった一輪のシラネアオイに勇気づけられて
10分後着いた平坦地は上越国境を見渡す展望台だった
涼風が盛んに誘惑する そしてついに負けて足が止まった
一歩近づいた山頂は予想通り手強そうだ
太陽は容赦なく照りつける
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岩稜に変わった急斜面を再び頂に向かったがピッチが上がらない
頑張りすぎた能さんはエネルギー切れかカメラを向けると笑顔が引き攣っている
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覚悟を決め40度を超す斜面を一気に登り上げ出発してから丁度3時間
私は汗ぐっしょりだった
だが頂上はお弁当を広げている者、同定を楽しんでいる者、気持ち良さそうに寝入っている者で
私達7名が腰を下ろせる隙もない
展望写真も登頂写真もやっとの思い、おまけに飛び交う無数の虫が煩い
登って来た道を少し下り左にトラバースした所に格好の休憩地を見つけた
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ところが此処は七ツ小屋山からの縦走路
偶に通る登山者にその都度、腰を上げなければならなかったが、あの喧騒を想えば別世界だ
コンビニで食料を買い込んできた皆は私が持参した漬物や果実を貪り
「これからは必ず雄ちゃんを誘う事にしよう」などと言っている
可哀そうにお蔭で雄さんは好物のメロンを一口も口に出来ずじまい
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大源太は華やかな日本アルプス郡には到底届かない豪雪地帯の地味な山かもしれないが
しかし味わいが後から沸々と湧き上がて来るのが新潟の山なので有る
1時間ほど、至福の時を過ごしおもむろに腰を上げ苦しかった登山道を今度は急下降
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ついに水を拒否し続けた能さんが脹脛の攣れを訴えた
福さんと雄さんが能さんのリュックの中身を分担で背負う事にした
長い長い道のりである
それでもやっと沢に辿り着いて一安心
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登る時に目を付けていた蕗やワラビ、イラクサを摘みながら車まで辿り着いたのが14時40分
気圧が下がって来たのだろうか、頭痛をもたらす嫌な風が吹いていた
頭痛は青ちゃんたち恒例のバーベキューを始める頃から湯沢のハーブの湯に浸かるまで続いた
帰りは関越道をTさんに任せ皆ダウン
関越トンネル近くになる頃には、あれ程までに晴渡っていた空は
何時の間にか重たそうな雲が垂れ谷川連峰を覆いピラミダルな大源太山をも
今まさに飲み込もうとしていた
そしてトンネルを抜けた先は本格的な雨となっていた
アルバムを閉じますと写真同士が重なった場所が変色し、とても見ずらいので故意に白黒写真に致しました
雄さんは大正時代の写真の様だと言っていました。改めてみますと本当にそう見えますね
皆の名前は頭文字を使わせて頂きました
(台風が近づいて来ました 本日、コメント欄は閉じさせて頂きますね)
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