まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

出来心より親心

2009年05月04日 21時08分05秒 | 日々雑感
わたしが住む地方の、とある警察署で

留置人から預かっている現金が紛失するという事件が起きた。

このニュースでわたしが一番驚いたのは、どうしてすぐにばれるような犯罪を犯すのかということだ。

なぜなら、どう考えても内部の犯行である。

もしも部外者によるものだったら、そのほうが問題なくらいだ。

そして、地方の警察署であるから人数だってたかが知れている。

誰が犯人かわかるまで、時間はかからないだろう。

それでも犯行に及んだということは、よほど切羽詰っていたか自棄になっていたか

それともその両方だろうか。

犯人の心理はもういいとして。

この手の事件、横領や不正が起きるたびに思うのは

そういうことが行えてしまうチェック体制の甘さだ。

現金のあるところに一人で入れるとか、鍵の管理がされていないとか。

大金を動かすのに承認を得ないでいいとか。

本当はチェック体制があるのに、機能していない場合も多いのだろう。

外国で詐欺にあった日本人が、憤慨してその国の人に文句を言うと

「騙した奴が悪いんじゃない。騙す気を起こさせたほうが悪いのだ」

平然と言われたそうだ。

その意見が正しいとは言わない。

でも違っているとも思わない。

世の中には二通りの人間がいる。

人の見ていないところでも規則を守る人と

誰も見ていなければ規則を破る人と。

言い換えるならば、人の見ていないところでも理性が保てる人と保てない人。

誰も見ていないときに理性を保つことができない人がいるのだから

誰も見ていない状況を作らないようにしたほうがいいだろう。

「出来心」を作らないためにも。
コメント
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