まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

今日の一句

2003年09月28日 21時25分00秒 | 57577または575
「虫が鳴く おとといおいで 恋ごころ」
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舞い上がる

2003年09月26日 20時33分00秒 | 日々雑感
十月末によばれている結婚式のために丸井にスーツを探しに行った。

いろいろ着たい服はあったのだが、

やはりパンツスーツがいいだろうと、あちこちの店を見て回った。

丸井の店員は総じて態度が良い。

以前、テナントで勤めていた友人によると、例えテナントであっても

丸井で働く以上、東京で研修を受けなければならないのだという。

今でもそうかどうかは知らないが、

そういうこともあるかもなとうなずかせる感じの良さがある。

さて、飾ってあるスーツに惹かれて入った店の女の人も感じの良い人であった。

ところでわたしは、昔から対人恐怖症である。

子供の頃から客の多い家で育ったわたしは、人見知りもせず愛想もよかった。

その環境が逆に悪かったんだと思う。

自意識の芽生えとともに「人をうまくあしらうことに得意になっている自分」というものを

見透かされるのではないかと思うようになった。

今思えば、口に出すことと腹の中が違うなんて当たり前のことが

どうにも汚れたことに思えていたのである。

加えてわたしは、赤面症になってしまったのだ。

正確に言えば赤面恐怖症。

色が白く皮膚が薄いわたしは、気温の変化や運動やちょっと怒っただけでも

人にはっきり分かるほど顔が真っ赤になる。

なんせ、冬になると鼻の上の血管が青く透けて

「殴られたの?」と聞かれるほど皮膚が薄いんだから。

で、人から「顔、赤いよ」と指摘されるたび恥ずかしくて

「赤くなるかな」と思っただけで赤くなるようになってしまった。

若い頃はこれがつらかったけど、今は仕方ないかと思えるようになった。

だいぶコントロールがきくようになったとはいえ、今でも直ってはいない。

でも、昔の貴婦人はすぐに失神したり赤面したりするのが可憐だというので

失神と赤面の練習をしてたっていうから、まあ可憐なわたしっていうことで。

え~と、話がだいぶそれましたが試着の話に戻りましょう。

わたしはやせているけどスタイルは悪いんである。

これ、誤解している人が多いけどスタイルってのは身体のバランスが重要なので

やせている=スタイルがいいってことではなくて

ちょっと太めでもバランスさえよければスタイルよく見えるのである。

手足の長さ、上半身と下半身の大きさなど、バランスは大事だ。

わたしの場合、上半身は薄すぎて貧弱。

下半身はお尻が下がっているのに足は細い。

そして著しくO脚。

だから、細身のパンツを履くとお尻と曲がった足が格好悪く

それらをカバーするパンツを履くとウエストと足の部分がぶかぶかでおかしい。

そんなわたしの頼みの綱は「ブーツカットパンツ」だ。

太ももにはピッタリフィットするのに膝から下は広がってO脚をカバー。

わたしが持っているパンツはジーンズから何から、全部ブーツカットなのだ。

しかし、その店にはブーツカットのパンツが置いてなかったのである。

店員さんが何着も持ってきてくれるので、どれかに決めなきゃ悪いような気もするが

気に入らないのだから仕方がない。

「すみません、もう少しいろいろ探してみます」と言いながら

試着した服を次々に返したのだが、なぜかハンガーが1本余った。

「あれ、なんで余るのかしら。まだ何かお借りしてましたっけ?」

「・・・パンツをお履きになっています」

履いてるパンツ忘れてたよ。

これって、対人恐怖症で緊張していたせいじゃなくて

ただのおっちょこちょいかなぁ。





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今日の一句

2003年09月25日 20時53分00秒 | 57577または575
「いわし雲 仰いでふらり 帰り道」
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素朴な疑問

2003年09月24日 21時33分00秒 | 日々雑感
武富士のCM、前のバージョンのがほうが良かったと思うのはわたしだけかなぁ。
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鼻持ちならない

2003年09月22日 21時27分00秒 | 日々雑感
昨日、厳しい訓練を終えたわたし達はホテルにランチを食べに行った。

濡れたジーンズの裾に付いていた芝生を払い、

まあ服装をどうこういうほど格式ばったホテルでもないし。

本来、客商売は身なりなんかで客を選ぶべきではないとわたしは思っている。

著しく異臭を放っていたり、血まみれだというなら話は別だけど。

さて、14時くらいに入ったので、すでに客はまばらであった。

予約もしていないのに窓際のいい席に座れたほどだ。

11階にあるそのレストランは、眺望も売りのひとつである。

わたし達の隣のテーブルは若い女性の二人連れだった。

席に着いたときには意識もしなかったその二人が気になりだしたのは

聞こえてくる会話の内容のせいだ。

前菜が運ばれてくる頃、二人連れの一人(以降A)が

「あのときわたし、気持ち悪くて吐きそうだったの」と言うのが聞こえた。

なんで食事中にそんな話を。

見れば20代後半から30前半と思われる、着飾った女である。

わりとおとなしそうな連れ(以降B)に、

いかにも知的にはきはきしてますといった口調でまくしたてている。

前菜は魚介類のマリネであったが、

「うちのおじいさんとわたしは貝アレルギーで・・・」と

食べるとどんな風になるのか説明し始めた。

わたしの知人にも、食事の膳に貝がのぼると必ず

「貝に当たって大変な目に遭った話」をしてまわりを辟易させる人がいるけれど。

そのうちにBの知り合いの女性が、親子ほど年の離れた人と結婚した話になった。

するとAは「わたし、自分の父親がわたしくらいの人と結婚なんかしたら自殺しちゃうわ」

そうしてくれると父親も助かるだろうに。

世間体だか生理的嫌悪だか知らないが、父親が選んだ人なんだから

二十歳でも百歳でも勝手だろうに。

挙句に「そういう女の人って、自分の父親との関係がすごくいいか悪いかのどっちかよね、絶対」

聞きかじった心理学の当てずっぽう。

途中ウエイターを呼び、ワインの種類をたずね、フランスワインしか置いてないと聞くと

「じゃあ、いいわ」

何様なんだ、お前は。

今までどんなまずいフランスワインを飲んだか、

或いはどんなにうまいイタリア、スペイン、ドイツのワインを飲んだか知らないが

好みを正確に伝えて探してもらえばいいじゃないか。

思いもかけず口に合うフランスワインもあるかもしれない。

そして、食後はコーヒーとデザートが付くのだが、またウエイターを呼んで

「これ、紅茶に変えられるかしら?」

出来ます、と言うのを聞き

「あたしはいいんだけど、彼女が」

だったらBが自分で言えばいいだろうが。

わたしも、自他共に認めるでしゃばりだが、こんな人を馬鹿にしたでしゃばりはしない。

これじゃ、Bが可哀想だ。

その後もアメリカの医療制度がどうのとか、利口ぶった話を続け

結婚の話になると

「苗字が変わるって、女性の特権よね!」

夫婦別姓論議が活発な中、逆に新しい意見のつもり?

なんだかいちいち鼻持ちならないのだが、こういう女が

生活圏内にいなくて、本当によかったなと思った。





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