幕が開く・・・

初めて、一人でカラオケに行った。

ランチや買い物など、比較的一人行動が平気なわたしだが

さすがにカラオケは二の足を踏み、行こう行こうと思いつつ今日まで決行出来ずにいた。

しかし今や、一人鍋も一人カラオケも珍しくない。

勇気を出してレッツゴー。

なんで一人で行きたいかといえば、気兼ねせず順番も待たず好きなだけ歌えるから。

どんだけカラオケが好きなの？と驚かれるかもしれないがカラオケが好きなわけではない。

歌が好きなのである。

数年前まで、隣近所が一切ない家に住んでいた。

早朝だろうが深夜だろうが、大声で歌を歌える環境で育った。

気分が良いといっては歌い、イライラするといっては歌い・・・

歌うことは生活の一部だった。

掃除中、炊事中、入浴中。

おきてる間はのべつ歌っていたのである。

それがだ。

今の家は、向こう三軒両隣どころか前後びっしり集合住宅である。

歌どころか、話し声も筒抜け。

いかにわたしが美声といっても（嘘）近所迷惑であろう。

こうしてわたしは、楽しくても悲しくても歌えなくなり

フラストレーションはたまる一方である。

といって、いつもいつも友達とカラオケに行くわけにもいかず。

だったら一人で行けばいいじゃないか。

受付を済ませ、部屋に入ると一瞬さびしい感じ。

連れと話しながら賑やかに入るのが普通だったからか。

しかし入ってしまえばこっちのものである。

一時間もあれば十分と思ったのが、意外と忙しい。

あれもまだ歌ってないのに・・・と思って焦るうちに終了。

最後はちょっと声枯れしてたけど、まだまだ足りない感じだ。

やっぱりわたしは歌が好きなんだなー。

歌ってないと声が出なくなることも実感。

これからは度々一人で来よう。

昭和歌謡の世界にどっぷり浸かろう。

しまった、ちあきなおみの「喝采」を歌い忘れた。

義理じゃなくて・・・・人情

性格があまのじゃくなので、思考が多数決からずれている。

それが良い場合もあるし、なにも頑なにならなくても・・・という場合もある。

商業主義に乗せられてるだけじゃないかと、長くバレンタインには背を向けてきた。

大体わたしは恋愛から遠いところにいるので、チョコで告白なんて関係ないし

義理チョコって、双方迷惑じゃないか？と長いこと思ってきたのだ。

職場でお金を集めて男性社員に渡すときなんて「不参加！」と言い放ってきたのだ。

今も、そういうのは嫌だ。

なんでみんなで一緒にって思うんだろう。

あげたい人はあげればいいじゃないか。

もらう相手も嬉しいのだろうか。

10人くらいで2000円くらいのチョコもらって。

お返しはやっぱりまとめて2000円くらいのクッキーの缶。

無駄じゃないか？

だったら自分で好きなお菓子買ったほうがよくないか。

が、しかし。

今年はばらまいてみようかと思うのだ。

義理チョコを。

もちろん人は誘わないで、一人で。

急にそういうイベントがしたくなった。

わたしもそういう年になったのだろう。

中年女性は、なにかとイベント事をするのが好きだ。

そして、チョコをまいても不要な心の負担を相手に抱かせない。

誤解されたりもしない。

そう、わたしはオバサンになったのだ。

チョコをあげても誰からも何も言われない存在になったのだ。

嬉しいような悲しいような。

高校生の頃、友達同士でいろいろなものをプレゼントするのが流行った。

何の日とかいうことよりも相手を驚かせたい、ということが目的で

さまざまなラッピングに凝り、何をあげるかアイデアを練った。

最近、可愛いぽち袋やラッピングバッグを見るとつい買ってしまう。

目的もなく買うから、仕方なくそのために誰かにプレゼントしたりする。

本末転倒。

きれいなリボンやレース、可愛いハンコ・・・

20代の頃から箱いっぱいに集めてる。

結構わたしはロマンチストなのさ。

でも今年はウケ狙いで面白チョコにしようと思う。

ロマンティックは封印。

だって本命がいないんだもーん。

忙しいのが好き

サービス業なので、年末年始は忙しいのだが

同じ職場でも、人によって忙しさに対しての温度差を感じる。

忙しいと、やたらテンションの上がるタイプと下がるタイプ。

わたしは前者で、忙しいとアドレナリンが出るのか知らないけど

目は爛々、身体は動くし、お腹も空かない。疲れも感じない。

後者は「もうやだ、疲れた」とぼやいて

「ほどほどの忙しさがいいよね」などと言うが、ほどほどの忙しさってどのへんだ。

いつもじゃなくて、年末年始の一時期、目も回るほど忙しいのに耐えられんかね。

暇より忙しいに越したことないじゃないか。

と、思うわたしはきっと貧乏性。

今年もどうか、忙しく働ける丈夫な一年でありますように。