味見ってことは「ひとくちちょうだい」なら許されたんだろうか

雪の日、有名ラーメン店の駐車場が満車だったのを見て

そんなにラーメンが食べたいのかと驚いたけど

みんなラーメンとカレーが好きだよね。

子供の頃はどちらも好きじゃなかった。

ちなみにこれまで生きてきてラーメン屋に入ったのは

友達の付き合いで二度ほど。

フレンチの店に一人で入ってランチを食べるのは平気だけど

ラーメン屋には一人で入れないだろう。

システムがまったく分からないから。

カレーはね、大人になって美味しいカレーを食べてから好きになった。

そして昨日から（海自のカレーはうまいんだろうな）と考えている。

面白ニュースかと思ったら、ＮＨＫニュースでも取り上げていて

とりあえず、今の平和を実感した。

一体誰がリークしたのだろう。

カレーを食べられなかった人だろうか。

いいじゃないかカレーくらい、食べたって。

という考えと、いやいや、そういう小さな不正が

大きな不正へとつながるのだ、という考えが頭に浮かぶ。

新しい例え言葉にならないだろうか。

「海自のカレー」

意味①ささいなことに目くじらを立てること

用例「遅刻くらいで怒鳴るなんて海自のカレーよね」

意味②小さな不正がやがて大きな不正になること

用例「ＸＸさん、会社のトイレットペーパー持ち帰ってるらしいよ。

　　そのうち使い込みとかさ、海自のカレーにならなきゃいいけど」

 

それはもしや長崎なのか

引き続き、どこかへ行きたいわたしだが

『旅行したい』というのと

『旅に出たい』では大きな差がある。

英語でも『トリップ』は計画的な旅行だけど

『ジャーニー』はあてのない旅・・・みたいな意味だとか。

今の気分はまさに、センチメンタル・ジャーニー。

帰る日を決めずにどこかへ行きたい。

そんなことしたことないくせに。

飛行機だって一度しか乗ったことないくせに。

人がいっぱいいただけで不安な気持ちになるくせに。

早起きすると目が回るくせに。

近所でさえ迷子になるのに。

だけど旅に出たいんだ。

どこか遠くへ行きたいんだ。

と思いながら茶碗を洗っていたら

テレビから「島原へ移住・・・」という声が聞こえた。

最近「るるぶ長崎」を図書館で借りたばかりだったので

偶然とは言えテレビに見入る。

大体、あてのない旅に出たい人間が

「るるぶ」ってどうなのだ。

仲のいい友達と、なんの屈託もなく旅行に出る人が読むもんじゃないのか。

というるるぶへの偏見はともかくとして。

そもそも「るるぶ長崎」を借りてきたのは

しばらく前から、潜伏キリシタンが気になって

長崎に行ってみたいなーと思うようになったからだ。

岐阜や滋賀や岡山に比べてメジャーな長崎。

旅の行き先は長崎なのか？

ごめんなさい、前述の3県。

わたしはもっとマイナーな県に住んでいます。

 

 

どこから出てきた、岐阜県が

「どこか遠くで暮らしたいなあ」

とつぶやくのはたいてい仕事が嫌になったときだ。

特につらいことがあるわけじゃない。

パワハラ上司も意地悪な同僚もいない。

だからこそもやもやすることがある。

「悪い奴」に対しては誰かに愚痴れば、共感してもらえる。

でも、そうじゃないもやもやに関しては

誰にも愚痴れず、共感もしてもらえない。

わがままと言えばわがままなのだ、わたしは。

そんな自分が嫌になったときに

「遠くに行きたいなあ」と思う。

わたしのつぶやきを聞いた母が言った。

「岐阜県にしなよ」

え、なんで。

「滋賀とかさ」

え、なんで。

「じゃなきゃ岡山」

だから、なんで。

でもいいところばっかりかも。

 

この時期、年度末と言うこともあって

心身共に忙しいのだが、別の事業所に電話をしたら

普段はおっとりとした年上の女性が

「やってらんねぇ、って感じですよね」

と言うので、わたしは笑いながら涙ぐみそうになった。

情緒不安定の春です。

 

※このブログはかれこれ２０年くらい前に開設しているのだけど

最後のコメントが１０年前。

いかにマイナーなブログといってもすごい。

誰かが読んでくれているのかいないのか

手紙を入れた小さなびんを海に流しているようなブログ・・・

 

 

 

これだからお嬢様育ちは・・・って言われたい

高校生の時にバイトをしていたところで

おにぎり作りに参加したことがあった。

三角に握れないわたしを見た中年の女性が

「あら、おにぎりも握れないの。お嬢様ね～」と笑った。

馬鹿言っちゃいけない。

今も握れないんです。

お嬢様だからじゃくて不器用なんです。

死ぬほど練習したわけではないけれど

どうにもこうにも出来なくて

別に三角じゃなくてもいいじゃん！とあきらめた。

じゃあ俵型や丸は握れるかと言いますと。

どんな形に握ろうと指の形になるんです。

なのでもうずっと、わたしのおにぎりの作り方は

まずご飯を茶碗に入れて具をのせたら

その上にご飯を重ねて

ぶんぶん茶碗を横に振り回すと、あら素敵。

きれいな丸になるんです。

もしくは茶碗にラップを敷いて

途中まではさっきと同じ。

最後は茶碗を振るのではなく

そっとラップを持ち上げて

うまい具合にきゅきゅっと茶巾みたいに。

ちょっと頭のとがったおにぎりの出来上がり。

でも、もう誰からも「これだからお嬢様は」って言ってもらえない。

 

要領の悪さを責めないで

暖かくなってきたと思ったら

急に寒い日が続いたり

いいお天気だと思ったら

冷たい雨が降り始めたり。

この季節になると思うのだ。

桜ってなんか要領悪くないか。

ぽかぽか陽気に誘われて

ただでさえ浮かれて出かけたいところへもってきて

桜が咲いたとなると、こぞって花見に出かけたくなる。

夜桜なんてしゃれこんで、ぶるぶる震えて帰ってきた経験が

みんな一度はあるんじゃないか。

桜が咲いた途端に冷え込んだり

雨が降ってあっという間に散ってしまったり。

毎年この繰り返し。

桜が咲きさえしなければのどかな心でいられるのに

なんて和歌まで残っているところを見ると

もう昔からそうなんでしょ？

ずっとそうなんでしょ？

いい加減、もっと要領よく咲いたらどうだ。

すっかり暖かくなってから、とか。

雨の少ない時期を狙って、とか。

でもどうだろう。

もしも桜が１ヶ月から２ヶ月ずっと咲いていたら。

もしくは一年中ハウス栽培されていたら。

こんなにみんな桜に夢中になっただろうか。

この要領の悪さは桜の戦略なのだろうか。

それともあざとさなのだろうか。