まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

君もカタコト

2003年06月30日 21時29分00秒 | 日々雑感
店で、ちょっとした問い合わせの電話を受けた。

即答できない内容だったので名前と、電話番号をたずねたところ、名前が聞き取れない。

どうやら外国の人らしい。そういえば話し言葉も、どことなくぎこちない。

帰ってきた店長に

「なんかね、外人さんなんだわ。イントネーションもそんな感じだったし」と話すと

「ああ、日本語があんまり丁重じゃなかったんだ」

君が言いたかったのは『流暢』だね。






くんくん(青春編)

2003年06月29日 19時08分00秒 | 日々雑感
これまでにも何度か書いた通り、香水には疎いわたしだが

たったひとつだけ、はっきりと分かる香水がある。

あ、正確に言えばふたつか。シャネルの5番も分かるから。

でもあれは、誰でも知ってる匂いだからなー。

どうでもいいことだが、じゃあ、ふたつしか分からないうちのもうひとつの話をします。

その名は「ポーチュガル」。

恐らく男性用。多分、若い人向け。

これはですね、姉が大学に入ってすぐに付き合い始めた男の子がつけていたんです。

もちろん、姉もすぐに同じものを買ったさ。

わたしは、東京で一人暮らししている姉が頓死していないか心配で

たまに彼女のHPをのぞきにゆくのだが

姉は、親と同居のわたしなど心配無用と思っているらしくこのHPへは滅多に来ない。

だから好き勝手書いちゃうけどさ、一途っちゅうか、思い込みが激しいのよね、恋愛に関して。

今はどうか知らんけど、少なくともその頃はそうだった。

で、姉は相当に夢中だったんだけど、あれこれあって

泣いたり怒ったりわめいたり、そりゃあ、あれこれあってサヨナラしたわけだ。

その頃、姉の部屋に行くと、いつも「ポーチュガル」がほのかに匂っていた。

だから、人の恋愛沙汰なんだけど匂いとともに彼女の嬉しさや悲しさなどが刷り込まれちゃって

この香水だけは忘れられないだけじゃなく、これを嗅ぐといつでも

なんともいえない甘酸っぱい気持ちになるのだ。







くんくん(犬編)

2003年06月27日 17時54分00秒 | 日々雑感
わたしはKさんの飼い犬『ジョン』に激愛されている。

散歩中にばったり出くわすと、ジョンの喜びようは半端じゃない。

別れたあとも興奮は冷めないらしく、去勢済みの彼がそのときばかりはKさんの腰に抱きついて

その、なんだ・・・むにゃむにゃするらしい。

ジョンばかりではない。

他の犬にも擦り寄って来られたり、何度も振り返られたりしたことがある。

恐るべし、わたしの魅力。

って、犬にだけ通じてどうする。

実際は魅力なんかではなく(当たり前だ)匂うんだと思う。

人にはもちろん分からないけど、うっすら犬の匂いがするんだろう。

そりゃそうだ、生まれてこの方、犬のいない生活なんてしたことがない。

ちなみにジョンは、犬を飼ったことがない別の友人には吠えます。

どうでもいいことだけど、わたしはジョンのことを『マルコヴィッチ』って呼んでます。

勝手に。





禁断の白い・・・

2003年06月26日 21時46分00秒 | 日々雑感
長年、服といえば「黒」と決め、他の色はおよそ着たことがなかった。

タンスを開けるとどこに何があるか分からない。

真っ黒だから。

年を取ると明るい色が着たくなるという話をよく聞くが

わたしはずっと黒を着続けると思っていた。

シックなばーさんになるんだと思っていた。

ところが去年あたりから、やたらに明るい服が着たくなった。

年を取ったというよりは、さすがに黒にも飽きたのだろう。

明るい色のもの(ピンクなど)を好んで着るようになったが、白にだけは手を出さなかった。

わたしは色白でとぼけた顔をしているので、白は似合わないのだ。

嫌な思い出もある。

わたしが高校一年生の、とある日曜日。

バイト代で買った白いシャツを、自分ではおしゃれのつもりで着ていた。

たまたま遊びに来た祖父が言った。

「それは、お菓子屋さんの制服か?」

当時のバイト先はたしかにお菓子屋さんであったが

どこの娘が、家でバイト先の制服を着るというのだ。

困ったじーさんだ。

しかし、あまりさまになってなかったのも事実である。

それ以来、白いシャツは鬼門であった。

しかし、つい最近白いシャツを二枚も買ったのだ。

一枚は真っ白で普通の襟。もう一枚はオフホワイトでスタンドカラー。

冷房に備え、どちらも長袖である。

どういう心境の変化であるかといえば、楽観的な考えによる。

あの頃はわたしも子供だったけど、今は化粧もしているし服の着こなしも覚えた(つもり)。

きっと白いシャツを着こなせるはず。

まさか、お菓子屋には見えまいとワクワクしながら鏡の前に立つと

そこにはパン職人がいた。あるいは可愛いコックさん。

大体わたしは顔立ちが真面目なので、白いシャツは制服に見えてしまうのだ。

お蔵入りにするのも悔しいので先日、肌寒い日にそれを着て自転車で出かけた。

するとなんと、後ろから追い抜いていく男子高校生に三回も振り返られた。

一度に三人じゃなくって、三回よ。

ああ、何を自慢たらしく強調してるんだか。

それにしても、白いシャツが彼らの何を刺激したんだか。

いいかもしれないぞ、白いシャツ。

蛇足ながら下着の線が透けていたわけではありません。