まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

素顔のままで?

2015年11月07日 16時50分26秒 | きれいになりたい?
テレビや雑誌で「美魔女」と呼ばれる人を見ると、同年代としては心穏やかではなく

(こんなの、撮影のライトアップ効果だよ)などと毒づいてみるのは

うらやましさの裏返しだろう。

いつまでも若く美しくありたい・・・

と、いつまで思い続ければいいのだろう。

今の40代とわたしが子どもの頃の40代では見た目が全く違う。

そりゃそうだ。

10年ひと昔どころか四半世紀を超えている。

同じだったらそのほうがすごい。

25歳を超えたら行き遅れとまで言われていたのが今では

現役でアイドルをやっていたりする。

ある程度の年になったら「おばさん」と認定してもらえた昔とは違うのだ。

だが、これからは美魔女の時代は主流ではなくなると思うのだ。

これから来るのは「素朴の時代」。

外国の女優が「勝手に写真のしわを修正してほしくない」とか

日本のモデルも「毛穴を消したり足を細くしたりされたくない」と言っている。

潔さが半分。

あまりにも自分とかけ離れた修正をされると恥ずかしいというのもあるだろう。

それに今どき、写真を投稿できるサイトならかなりの修正ができるのだし

CGではどんな美女も美男も思いのままなわけだし

カラーコンタクトにつけまつげ、整形レベルのメイク技術の進化により

美しさというものがそんなにありがたくなくなっている。

美しさのデフレ状態。

わたしが子どもの頃「美少女」にはめったにお目にかかれなかったが

今は街を歩いていると全体のレベルが上がっていて、

まあよく見ると結構化粧が濃かったりするのだが、パッと見はかなり可愛い子が増えた。

そうなると、逆にすっぴんで髪を普通に結んだだけの子に清潔な美しさを感じてしまう。

若さや美しさには、それだけで人を引き付ける魅力も魔力もあるが

それは期間限定だからではないだろうか。

いつまでも若さや美しさにこだわるのは、他に魅力がないのか?

という風潮にこれからはなってくるんじゃないか。

身だしなみというのは必要だけど

過剰な努力をしなくてもパートナーから愛される・・・というのが最強じゃないかしら。

なんてね。

見た目を愛してくれる人も中身を愛してくれる人も、今のわたしにはいないんですけどね。






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迷宮

2015年05月05日 23時02分17秒 | きれいになりたい?
アパレル関係の新聞を読んでいると新しいブランドを立ち上げた理由として

「自分の着たい服がなかった」ということが度々語られている。

度々語られているところをみると、誰が立ち上げても着たい服が見付からない人が多いのだろう。

「わたしたちの着る服がない」と嘆くのは40代から50代、昔だったら簡単に

「おばさん」という生き物になってフッァッションを手放す自由があったのに。

美魔女だの美熟女だの、意欲があればきれいでいられるというサンプルがあると

なんだか自分も、うっかり手放してはいけない気がして、頑張らないといけないような

若く美しくあることで得られる特権を放棄してはいけない気になってしまう。

もっとも若かった時からそんなに特権を手にしていたわけではないのだけど。

異性の視線とか、下心からの親切とか、そんなに得ていたわけではない。

だけどいざ、本当に失う状態になってみると今更ながら、失うのは惜しい!と

妙にいやしい気持ちになってしまう。

同年代のすべてがそうだとは思わない。

個人差はあるでしょう。

ただファッションに関して言うなら、多かれ少なかれ

もう、何を着ても似合わないとか

何着ていいかわからない、といった嘆きがあるんじゃないかしら。

去年まで似合っていた服が急にちぐはぐに思えたり。

これでいいか、と思って出かけたのに出先のデパートの鏡で見て

なに、この格好!?と我ながら呆れたり。

体型は変わらないけれど、ミニスカートは確実に似合わないし

30代まで平気だったレースやフリルもまったく似合わない。

といって、ミセス向けの洋服って別な意味で装飾過多。

結局、ある程度の年になったらとにかくシンプル、に尽きるのだが

じゃあユニクロが似合うかというと、なんだか貧乏臭くなる。

ユニクロを馬鹿にしているのではない。

ユニクロをセンス良く着こなすには、それなりのセンスが必要なのだ。

どこかへ出かけようと思っても、着ていく服がない。

出かけるために来ていく服を買いに行くための服もない。

もうお出かけなんかしたくない。

悪循環。

誰かセンスのいい人に、お金を渡して「これで一式買ってきて!」と頼みたい気分。

しまいには、「おしゃれになんの意味があるの?」なんて哲学的な問いかけをして逃げ出そうとする始末。

これでもアパレル関係の仕事をしているなんて信じられない。

アパレルも色々だけれど。

余談ながら、今年は麻が流行っているらしく、あちこちで「フレンチリネン」というタグを見かける。

ただのリネンじゃなくて「フレンチ」がつく。

フレンチリネンて、「北海道牛乳」みたいなもんだろうか。

おしゃれからますます遠くなる・・・





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極意

2011年08月29日 20時35分31秒 | きれいになりたい?
『老い』というのは突然やってくる。

実際は、毎日少しずつ老いているのだけど昨日まではなんとも思わなかったのに

ある日ふと鏡を見て、突然老けたなーと驚く。

何日か落ち込み、その顔に見慣れ、まあこんなもんかと気を取り直す。

また何年かあとに、ふと鏡を見て・・・

そんなことを繰り返しながら歳を取ってゆくのだろう。

わたしは今、その「すり合わせ」の最中である。

少し前に突然目の周りのしみが増えたことに気付き、急にこめかみのしわに驚き、

数日前に20代半ばの若い娘と食事をして、その若い肌(当たり前ですが)を見て、

自分の老いをいっそう意識し・・・

まあわたしも、羨望される若さを持っていた頃があったのだから

いずれ誰しも通る道ではあるのだが。

これから若返るということはもはや、美容整形しかないので

今後は折り合いを付けてゆくのみである。

そこでわたしは、鏡を見るときには以下の3つを守ることにしたのである。

①近くで見ない。

②心構えなしに見ない。

③「いい顔」をする。

鏡を間近で見ていいのは、若さに自信のあるうちだ。

鏡を見てため息をつくくらいなら見ないほうがいい。

だけど見なきゃ見ないで、みっともない顔をしていたら嫌だと気になる。

だから少し遠く離して見る。

そしてなるべく口角を上げる。

ま、こんなもんか。

と思える距離は、年々遠くなるのだろうか。

それとも鏡を見なくなる日がくるのだろうか。
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不思議②

2011年07月07日 21時03分10秒 | きれいになりたい?
少し前に、汗についての不思議を書いた。

対人関係で緊張した汗はなぜ臭うのだろう、と。

あれから2週間。

今、わたしの汗は緊張してもほとんど臭わない。

なぜか。

考えられる理由はひとつだけ。

ハーブティーを常飲するようになったことだ。

カモミールとローズヒップは毎日欠かさず。

その他にもレモングラスやらペパーミントやら。

1日2~3杯程度は飲む。

エッセンシャルオイルもよく利用するようになったが、

こちらは肌に直接付けるわけではないが、もしかしたら精神的になにかしら影響はあるかもしれない。

汗を臭わせていたのは、精神的な動揺だから。

ハーブティーは前から時々飲んではいたが、美味しいというほどのものでもないし

即効性を求めていたので「効かない」との理由ですぐ飲まなくなってしまっていたのだ。

しかし、薬じゃないのだから即効性は無理である。

飲み続けること、まめに飲むこと・・・を心がけて2週間以上。

体の調子もよいし、早起きになった。

くよくよじとじと悩みがちだったのが、「くよじと」くらいになった。

本質的な性質は変わらないだろうが、性格的には陰の部分が若干抑えられているようだ。

いいことずくめのようであるが、陰の部分に抑えられていた理性のたがが少し外れている。

今まで言わなかったことを言ってみたり、しなかったことをするようになった。

そんなに激しいことではないけれど、「この人こういう人だった?」という感じ。

ハーブティーのせいか、アロマのせいかは知らないけど。

或いは歳のせいかもね。
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がっかり

2011年07月01日 17時22分01秒 | きれいになりたい?
図書館からの帰り道、可愛い柴犬を連れた近所の女性と出会った。

こんにちは。

しばし犬談義をしていると、女性がいきなり

「お宅のお姉ちゃん高校生?」

えっ。

わたしには娘どころか息子もいない。

どこの奥様と間違われたのかはどうでもいいのだが

高校生の子供がいるように思われたのか?

そりゃ、年齢的には高校生の子供がいてもおかしくはない。

同級生には成人式の娘がいる人だっている。

しかしだ。

これまでわたしは結婚していない気楽さからか、生活感がないと言われることが多く

実年齢よりは若く見られてきた。

30代前半の頃は、二十歳と言われたこともある。

ところが。

見た目年齢と実年齢の差が、30台半ばを過ぎてから段々縮まってきたのだ。

10歳は若く見られたのが5歳になり、最近じゃ歳相応・・・

起きぬけの顔なんか、年よりずっと老けて見える。

「年齢不詳」と言われることが多くなり、しかしこの言葉、若い人には使わないよね。

結局今のわたしは、35といえば35だし、45といえば45だしと言ったところ。

若く見えるわけではなく、なんだか曖昧な感じ。

中年太りしていないので、身軽な動きで若作りを心がけていたのだが。

しかも今日の格好はデニムのミニスカにハイソックスである。

なのに高校生の娘がいる?

あーあ、である。

もうミニスカはやめよう。

なんだか痛々しく見えていたら辛い。

すっぴんだったからかな。

最近ストレスで2kgもやせてしまったから、やつれて見えたのかしら。

などと自分を慰めても惨め。

歳はとるのだな、確実に。

そして老けるのだな。

中身は10代と変わらないのに。

って、そのほうが問題か?

いろんなことがショックな暑い一日。


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