まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

そりゃーないよ

2010年10月23日 23時10分21秒 | テレビの話
小説にも漫画にもドラマにも映画にも、リアリティーを求めるつもりはない。

なぜなら全て作り物だから

面白くなかったら、リアリティーなんて意味がない。

どんなに荒唐無稽でも、あり得ない話でも、面白ければ読みたいし見たいし聞きたい。

しかし面白くない上にリアリティーもなかったとしたら。

そんなドラマを見た。

「検事・鬼島平八郎」。

テレビ朝日は今期、暴く系のドラマかぶってないか?

他局ともかぶっているが。

それはともかく、久しぶりに「そりゃーないだろ」と声に出して言いたくなるようなドラマだった。

実際言ってしまったら、父親に

「まあ、漫画だから」となだめられたが。

この場合の「漫画」は原作が漫画という意味ではない。

本当にはなさそうなドラマに対し父は「これは漫画だな」と言うくせがあるのだ。

そして父は、わりとそういうドラマが好きだ。

しかし漫画にも限度があるだろう。

検事が警官から自転車を強引に拝借するのはまだしも

取調べに向かう被疑者を乗せる車を、護送警官突き落として

知り合いの刑事に運転させて被疑者の家の近くまで行く・・・

もはや犯罪じゃないか?

固いこと言わないの、作り物なんだからと思えなかったのは

展開に無理がありすぎるからというより、やっぱりつまらないからだろう。

検事を取り巻く面々もなんだか定石通りで。

鳴り物入りで始まったわりに、なんだかなーというドラマ。

「そんなことあるわけないじゃん!」と言いつつ夢中になってしまうドラマだってあるのに。

SPECなんてすでに、「そんなことありそう」とまで思える。

まあSPECにも、そこはちょっと辻褄が合ってないよという場面あるのだが

そんなことどうでもいいや、くらいに面白いのだ。

わたしには。

昨日のSPEC、「しまった、半紙がない」に噴き出したわたし。

一緒に見ていた母が「面白いねえ、よくわからないけど」

これだ、大事なのは。

わからないのに面白い。

「検事・鬼島・・・」を書こうとして、結局SPECを褒めてしまった。
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夢の犬

2010年10月22日 18時05分43秒 | 犬だって
夕べ、ポンタという犬の夢を見た。

目覚めて考えた。

ポンタって誰だ・・・

うちでは多くの犬を飼ってきたがポンタという犬はいない。

夢を思い返すに、ポンタはこれまで飼っていた犬の特徴を少しずつ持っていたような気がする。

みんな拾ったりもらったりした雑種だが、賢かったりずるかったり、お馬鹿さんだったり

それぞれが個性的で、わたしは多くの幸せなときを犬と過ごした。

ペットショップで、ぱさぱさした子犬を見ると悲しい気持ちになる。

生後一ヶ月かそこらで母犬から引き離されるから

あんなに痩せて小さく、生気がないのだろうか。

うちで育てた犬はみな、ころころむちむちした子犬だったのに。

血統書つきの犬が簡単に捨てられてしまうこの頃。

どんな風に生まれるかよりも、どこで飼われるかで一生は左右される。

とはいえ、最近野良犬をめっきり見かけなくなった。

昔みたいに迷ってくる子犬を拾うこともない。

すぐに動物指導センターに連れて行かれてしまうからだろう。

指導と言っても短期間のうちに殺処分されてしまうのだが。

迷い犬を何匹も飼えた昔、わたしは本当に幸せだったのだと、最近しみじみ思う。

もっと世話をすればよかった、もっと面倒を見ればよかったとも。

これから先、犬を飼うことは難しいだろう。

借家住まいだし。

ポンタは、わたしのために出てきたのかなーと都合のよいことを考えたりする。
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柳の下に、ドジョウはいるか

2010年10月21日 20時54分24秒 | テレビの話
昼間、「ハケンの品格」が再放送されていて

以前にも再放送で見たのだが、改めて見てやっぱり面白いと思った。

(本放送は評判がよかったのでみなかった。わたしはへそ曲がりだから)

ドラマには大きく分けて

①わかりやすくて面白いドラマ

②わかりやすいがつまらないドラマ

③難解だが面白いドラマ

④難解な上につまらないドラマ

・・・がある。

さしずめ「ハケンの品格」は①だろう。

派遣問題を取り上げているけれど、

正社員でも派遣でも、やる気のある人間、ない人間それぞれを描くことで

どちらかを極端に悪者にはしていない。

正社員の傲慢さ、派遣の無責任さは、双方に「あるある」と言わせただろう。

そこへスーパー派遣である主人公を活躍させることで

派遣に溜飲を下げさせるというよりは、

懸命に働くことの潔さ、実力を持つことの強さを双方に訴える。

そんなうまいこといかないって・・・と思いつつ

明日も頑張って仕事しよう!と思った人、多いんじゃないだろうか。

さて、そのときの黄金コンビを配した「黄金の豚」。

うーん。

悪くはない。

うちの父親でも面白がれるような明快な展開。

ただなー。

こういう「巨悪を暴く」系のドラマを見るたびに

本当はちっとも暴かれない巨悪を考えてイライラするのはわたしだけだろうか。

うがった見方をすれば、こういう溜飲系のドラマがあることで

悪が暴かれないことへの不満が逸らされてしまうんじゃないの?と。

篠原涼子の、やけにやさぐれたセリフ回しはなんとかならないのか。

「大前春子」とかぶることを恐れての演出かもしれないけれど、なんだか不自然だ。

なんとなくセリフも陳腐だし。

父親は、あり得ない展開のドラマを見るたびに「漫画だなー」というのだが

まさに漫画チック。

それでもそこそこ見られるドラマなのは、やっぱり俳優がいいからなんだろうか。

冒頭で、これからなにか暗い展開が待ち構えているかのようなシーンが流れていたけれど。

中途半端な社会派作品にしないでくれよ。
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どうするドリトル

2010年10月18日 21時09分45秒 | テレビの話
友達がファンなので、付き合いで「ドリトル」を見た。

びっくりするほどつまらなかった。

有名どころの俳優を揃えて、よくあんなにつまらないドラマが作れたものだ。

セリフも展開もびっくりするほど陳腐。

見所は小栗旬のカッコよさだけ。

小栗旬、カッコよかった。

全然ファンではないし、彼はいわゆる美男子ではないけれど

なんというか、雰囲気がカッコイイのだな。

父親が「ニヒルだなー」と言うので笑ってしまった。

親とテレビを見るとこういう面白さがある。

ニヒルって言葉、久しぶりに聞いたよ。

わたしはすでに小栗旬を知っているし、ある程度の先入観で見てしまうけど

父親は最近の若手俳優など知らないから、思いもよらぬ感想を漏らす。

少し前に香取慎吾を見て「最近売れてるなー」と言っていたっけ。

ずいぶん前からかなり売れてるけどね。

しかし、父親のような人に知られてこそ本当の売れっ子かもしれない。

二回目はもう見るつもりはないが、このドラマをみた子供が

動物を大切にするようになってくれれば

まあ、つまらなくても役に立つドラマということになるのかもしれない。

なんて言ったら、小栗旬演じる医者に

「分かった風な口きくな!」って怒られるかしら・・・
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最終回までこのレベルで突っ走れ

2010年10月16日 23時33分39秒 | テレビの話
「ケイゾク」というドラマをわたしは見ていなかったので

(世間が面白いというドラマは見ないのだ。へそ曲がりだから)

「SPEC」を見ようとは思っていなかったのだ。

ドラマ好きな人に聞くところによれば、「ケイゾク」のような話だというし

超能力とか何とかって言われてもなーという感じだった。

ところが、一回目を見てびっくりした。

面白いのだ。

「熱海の捜査官」を見ているとき、面白いのかつまらないのか分からないと思っていたが

ああ、つまらなかったんだと分かった。

面白ければ、ちゃんと面白いと感じるものなのだ。

どうせ「トリック」みたいな感じでしょと思っていたが

そしてやっぱり、ちょっとトリックの雰囲気はあるのだが

しかしそれは嫌な感じではない。

「当麻」のようなエキセントリックな役は

役作りしやすい反面、やりすぎが鼻に付きやすいという危険もある。

彼女はそのギリギリのところですごくいい。

栗山千明がダメだったのは多分、身体の動きだろう。

いかにもはじけて演じてます、という風に見えてしまっていた。

一回目を見終えて、二回目を見るまでに「SPEC」、録画で二回見ちゃったよ。

ただ、二回目以降もこのクォリティーを保てるのかなーという不安はあった。

じっさい、二回目はちょっと落ち着いた感じ。

悪くはなかったけれど、鈴虫のトリックは少し前に「相棒」で使われていたので

先にわかってしまったのが残念。

ちょっと前に他のドラマで使われたネタ、知っていて使ったのか気づかなかったか。

確信犯か。

来週にも期待。
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