まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

テレビの行方

2024年02月27日 23時09分19秒 | テレビの話
同僚が家にテレビを置かないことにした、と言う。

こういう人、結構いそうな気がする。

見たいものはネットで見られるし、特に不便はなさそうだ。

テレビがつまらなくなったのはコンプライアンスのせいと言われがちだけど

それは一因として置いといて。

20年以上前から、テレビはつまらなくなったと言われているのだから

コンプライアンスだけが原因なのだろうか。

逆に、テレビが面白かったのはいつだ?

それはもちろん、テレビの黎明期だと思う。

番組の内容がどうというより、魔法の箱の中で人が動いているだけで面白かったでしょう。

それが徐々に音楽やドラマ、バラエティと内容が充実してきて

その結果、映画館や寄席や劇場の集客に打撃を与えた。

テレビはつまらなくなったと言われるけれど、つまらなくなったというよりも

視聴者がテレビに飽きたのと、慣れたこともテレビ離れの原因じゃないだろうか。

何でも見せてくれる魔法の箱はいつの間にか「裸の王様」になり

こういうものが見たいんでしょと差し出される物は、もう心を躍らせるような物ではないことに

テレビの側の人たちだけが気づいていない。

若者VS中高年とか

嫁VS姑とか

お金持ちVS貧乏とか

単純な対立を見せたり、若者にわざと無礼な口を利かせてみたり。

天然とかお馬鹿キャラとか、演出はかまわないけど

そんなものを見て、視聴者が優越感に浸るとでも思っているのだとしたら

お約束に気づいてないとでも思っていたら

昔はともかく、今はもうそっぽを向かれてしまうでしょう。

イライラさせるような芸能人や、こちらがうらやむようなライフスタイルの人を見せたりして

まあ、この辺はネットも変わりないけど。

そう思うと、テレビを駆逐しているかに見えるネットもすでに飽きられ始めているのかも知れない。

大体、テレビもネットもコンテンツが多すぎる。

後から後から味わう間もなく出されたら、どんなに美味しい食べ物でも飽きてしまう。

満腹になった後に、更にデザートは別腹でしょうと差し出されても

食べたところで美味しいかどうかなんて分からなくなってしまうだろう。

たくさんのコンテンツを楽しめるのは豊かさの象徴だけど

心に残るドラマや映画を挙げられないのは貧しいとすら感じる。

映画館も寄席もなくならなかったように、テレビもなくなることはないだろう。

ラジオみたいにエモーショナルな媒体として復活するかも知れないし。

そのときSNSはどうなっているのだろう。

何かに駆逐されているのだろうか。

わたしはこれから流行るのは文通だと思う。

嘘だけど。




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配慮しすぎてもしなさすぎても

2024年02月17日 19時15分24秒 | テレビの話
「昭和の価値観」とか「令和の価値観」とか聞くと

おいおい平成はどこ行った?

と、いつも思う。

そして昭和は良かったとか,昭和の価値観などが話題になると

昭和のどこ?と思う。

とにかく昭和は長かったので、戦前戦後高度経済成長と

どこを切り取るかで価値観も全く違うはずだ。

そしてよく昭和と言えばバブル世代と言われがちだけど

実際は昭和から平成にかけてで、バブルの象徴のように言われる「ジュリアナ東京」に至っては

平成にオープンして、平成にクローズしている。

平成のはじめの10年くらいは、昭和の雰囲気を引きずっていたと思う。

それはさておき。

「不適切にもほどがある」というドラマを楽しみに見ているのだけど

毎回、何度も笑ってしまう。

昭和が良かったとか間違ってるとか、令和が正しいとか息苦しいとかじゃなくて

世代がどうとかいうことでくくって過剰に配慮しても、問題は解決しないよね?

ということを、説教臭くならないように笑いに変えてくれている。

1980年代以降をリアルタイムで過ごした人間にとっては

昭和ってこんなだった?という答え合わせをしたり

昭和っぽさをうまくファンタジー化してるなーと感心したり出来るけど

リアルタイムで知らない世代にとっては、ただただ昭和のパワーを

羨ましいと感じるか、野蛮と感じるか、理解不能に陥るか・・・なのかな。

どうだろう。

このドラマについて同世代とも別の世代とも話したことがないから分からない。

共有しないで一人で楽しみたいかも。

「地上波でおっぱいが見たいんだ」という台詞に吹き出してしまったけど

いや、昭和だってテレビでおっぱいを見るのは大変だったのだ。

まず、テレビは一家に一台の時代は親が寝るまで「11PM」も「トゥナイト」も見られない。

家族で見ているドラマのラブシーンでおっぱいが出てくると、気まずさ全開だし。

そう思うと現代のほうが、スマホでおっぱいどころかなんでも見られるでしょう。

本当に昔のドラマって、なにかにつけて女性の裸が出てきたなぁ。

二時間ドラマのサスペンスには温泉が出てきて、若い女の子が出たり入ったりしてたし。

わたしが嫌だったのは、時代劇でもよくあったのだが若い女性が暴行を受けるシーンだ。

社会的な正義とか問題意識なんかこれっぽっちもなく、ただお茶の間に裸を届けるための

エロを見せる仕掛けとしてのもっともらしいシーン。

そういうシーンが喜ばれるという、需要あっての供給だと思うと本当に嫌。

映画なんかでも、脱ぐと一人前の女優なんて評価を受けたりしていたけど今でもそういう風潮ある。

「不適切にもほどがある」での「インティマシー・コーディネーター」を見て

今ってそんな時代なの?そんな必要ある?と思うか、そうだよなー、やっぱこういうの大事・・・と思うかは人それぞれ。

ただ、昔と違うのは脱いだらそれが未来永劫残るということ。

若気の至り、青春の思い出、減るもんじゃなし・・・で済んだ時代は去ったのだ。

軽い気持ちで脱いでも永久に残る。

断り切れずに脱いでも永久に残る。

お金目当てでも、身体に自信があったからでも、みんなが褒めてくれても

どんな理由で脱いでも永久に残る。

脱ぐ自由があってもいいと思うけど、それは永久に残るということなのだから

無理に脱がせたり、そういう雰囲気に持っていったりして脱がせてはダメ。

昔は良かったという人におじさんが多いのはなぜなのだろう。

それはおじさんが堂々と威張り散らしていられたからじゃないかしら。

昔って、どのへんの昔か知らないけど。

昔は暮らしに困ったら、親や家族のために売られる娘がいたことを考えると

昔が良かったなんて、簡単に言って欲しくない。

そんなの本当の昔じゃないかというかもしれないけど、それほど昔のことじゃないのだから。

話はずれたけど、「不適切にもほどがある」は面白いけど危険なドラマだ。

配慮が必要と思っていた年下の同僚に、最近

「なんでこっちばかりが配慮?」と感じてしまうことが多くなった。

いや、ドラマのせいじゃないですね。
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おじさん天国

2024年02月13日 13時19分48秒 | テレビの話
ドラマ「ブギウギ」を楽しみに見ている。

趣里はもう、スズ子がいるとしか思えないくらい素晴らしいのだけど

脇を固める俳優陣、特におじさま方の充実ぶりが素晴らしいのだ。

林部長役の橋本じゅん。

スズ子の楽団のマネージャーで、いかにも業界人といったうさん臭さを出していた五木役の人。

楽団のトランぺッター、一井役の人。

村山興行の坂口役の人。

村山の社長秘書役の人。

名前はよく知らない俳優さんたちの存在感と渋い演技。

現マネージャーの近藤芳正。

もう、書ききれないほどに魅力的なおじさま方が続々と。

これまで朝ドラというと、「XXロス」という言葉をNHKが意識したのかどうかは知らないけど

とにかく若いイケメンの大渋滞。

主人公の幼馴染、友人、職場の先輩、本命の恋人・・・。

誰かは気に入るでしょう?とでもいうような、水商売かと思うほどのイケメン供給過多。

中には何のために出てきたのか分からない役の人も。

それはそれで楽しむ人もいたのだろうけれど。

今期はもう、おじさま方が要所要所を締めてくれる。

基本わたしはおじさんが嫌いである。

(お前だっておばさんじゃん、という意見はさておき)

世の中には、本当に居丈高で、話が分からないくせに威張り散らすおじさんがいる。

男は無条件に女より偉いと、意識することもなく思い込んでいる。

でも実際はそんなおじさんばかりじゃなく、奥ゆかしくジェントルなおじさまだっているのだ。

現実ではなかなかお目にかかれないけど素敵なおじさまをたくさん見せてくれる「ブギウギ」。

今後の展開も楽しみです。





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みつえちゃん

2021年02月15日 23時06分52秒 | テレビの話

NHK朝の連ドラを高校の頃は、欠かさず見ていたために遅刻常習犯だったのだが

大人になってからは、見るものと見ないものがはっきりと分かれるようになった。

見ると決めたときは初めから最終回まで欠かさず見るし(録画でね)

見ないとき決めたときは、ほぼ見ない。

二階堂ふみも窪田正孝も嫌いじゃないけど「エール」は見なかったし、

安藤サクラも長谷川博己も好きな方だけど見なかった。

「おちょやん」は欠かさず見ている。

わたしは面白いと思うけど、世間的にはそうでもないのかな。

杉咲花は芸達者で、朝ドラ初主演の初々しさを求める人にはウケないかも。

トータス松本演じる父親が、本当に憎たらしくて

ほろりとさせるようなことを言っておきながら、すわった目になり千代にひどいことをする。

トータスすごいなぁ。

そして今日はわたしの好きな「みつえ」が大活躍。

初めて子役から、大人の「みつえ」に変わったときから、みつえに釘付けなんである。

なんというか、みつえは可愛い。

甘やかされて育ったみつえだが、お嬢様らしい天真爛漫さと自己肯定感が可愛い。

素直な人間のもつ強さ、みたいなものにわたしは憧れるのだ。

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2020年12月03日 22時06分42秒 | テレビの話

数日前の佐々木蔵之介のドラマ、良かったな。

内容はどうということなかったけど佐々木蔵之介が良かった。

原作の小説は読んでないんで、役作りが原作通りなのかも分からないけど。

佐々木蔵之介はNHKの「オードリー」で初めて見て

(好み・・・)

その後は「ハンチョウ」の理想の上司的印象が強いけど

もちろんハンチョウも素敵だったけど、この前の「毒島真理」という役がすごくよかった。

やり過ぎるとしらけるような役どころを、絶妙なさじ加減で演じてて

この人、こういう役のがいいかも!っと思ったほど。

俳優は色々な顔ができるのだなあ。

という、当たり前でド素人な感想を持ちました。

わたしが知らないだけかもしれないけど、色っぽい役どころも似合うと思うんだけど。

あんまりドラマ見ないからなあ。

やっぱり知らないだけかしらん。

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