お掃除ロボットのルンバを「可愛い」という人は多い。
わたしも可愛いと思う。
なぜ可愛いと思うのだろう。
普通の掃除機に、そういう感情は持たない。
たぶんルンバに感情があるように感じるからだろう。
段差を乗り越えたり、角を曲がったり道を選んだり
最終的に自分で充電器に帰ったり。
なんだか利口でけなげである。
というのは、こちらがそういう目で見るからに過ぎないのだけど。
でももしかして、本当にルンバは考えているのかもしれない。
もしもわたしの家に来たら。
(なんだか、テストで動いたところより狭い・・・)
空間認識にも長けているのかもしれない。
(これなに、こたつ?隣の工場にいたな・・・)
ふと、懐かしい気持ちになるかもしれない。
(猫が見てる・・・)
びくびくするかもしれない。
(無理。身動き取れない。大体、物が多すぎる!)
やる気をなくしたルンバはきっと
(もう充電しよう・・・)
早々と充電器に帰ってしまうかもしれない。
それを見てわたしはきっと、時々散歩に連れ出してやらないといけないな、と思うだろう。