まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

迷路

2012年06月26日 16時05分20秒 | 箸が転んでも
職場の若い娘がパソコンに向かいながら

「ケイグと、なんでしたっけ」と尋ねてきた。

なにやら書類を作っているらしい。

敬具?

「ケイグとなんでしたっけ」

ああ、拝啓?

「違いますよ。ケイグと・・・あれ、ケイジ?」

掲示?

「違いますって。あれですよ、おめでたいこと・・・」

ああ、慶事。

「そう、それとケイグ」

え、またケイグ?

「その反対」

あ、弔事?

「そう、それです」

別の日。

「シュクショウっていうんでしたっけ」

縮小?小さくすること?

「違いますよ。下のほうに小さな字で」

小さな字で?

「なんか注意とかが書いてある」

あ、注釈?

「そう、それです」

この質問で正解にたどり着くわたしもすごいが、聞いてくる娘もすごいと思う。

彼女の名誉のために言うならば、漢字には弱いけどとても賢い娘です。



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本当はいませんね

2012年06月24日 23時19分43秒 | 日々雑感
森の中の一軒家に住んでいる夢を見た。

窓から外を見ていると、いろいろな動物がやってくる。

イノシシの親子、うさぎやたぬき、くま・・・

最後に象がやってきた。

えらくメルヘンな展開だが、夢の中で思ったのは

(日本の森にも象がいるんだ)

という現実的なことだった。

なんだか妙におかしい。
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大事な音

2012年06月15日 22時37分12秒 | 日々雑感
通り魔とか、暴走事故車のニュースを見るたびに思う。

イヤホンを付けながら歩くのは危ない。

背後で悲鳴が上がっていても、車が突っ込んできても気づかないのではないか。

わたしは冬場、イヤーマフをして自転車に乗るのだが

ほんの少し音がさえぎられるのも本当は嫌だ。

視覚というのは確かに一番情報を得られるけれど

聴覚は、時として目で見るよりも早く何かを察知させることがある。

遠くの風の音が急に強くなる。

鳥の鳴き声がぴたりと止む。

ゴーッという地鳴りの音。

目で見るよりも早く異常に気付くことができれば、危険から逃れられるかもしれない。

自分が被害を逃れるばかりではない。

曲がり角の向こうから子供の声が聞こえれば、自転車のスピードを緩めることができる。

五感をフルに活用することは、加害者にならないためでもあるのだ。

老いも若きも携帯に夢中だけど、今じゃなきゃダメですか。

外を歩きながら、うつむき続けなきゃならないほどの用事ですか。

イヤホンをしていなければ、携帯を見ていなければ全ての災難から逃れられるわけではないけれど。

虜になりすぎじゃないですか。

小さな機械の。
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ルーズで優しい

2012年06月12日 19時01分13秒 | 日々雑感
妹の車で買い物に出かけた。

前夜、メールで13時頃と約束をしたので、きっと14時になるだろうとのんびり準備して待っていた。

この妹は、13時と言えば14時、14時と言えば15時に来る。

案の定、14時少し過ぎに来た。

車に乗ってふと、妹の携帯を見るとなんだか見覚えのあるストラップが付いている。

(同じもの、わたしも持ってる・・・)

当たり前だ、いつだったか母親が旅行の土産にくれたものだ。

それ、ちゃんと使ってるんだ。

わたしあれ、どこにやったっけ。

ぼんやりと考えているとハンドルにぶら下がる赤いものが目に入った。

赤べこのマスコット。

(同じもの、わたしも持ってる・・・)

当たり前だ、少し前に母親が旅行の土産にくれたものだ。

それ、ちゃんと飾ってるんだ。

わたし、きっとストラップと同じところにしまってある。

買い物を終え、家に帰るとそれらが入った袋を探した。

確か、捨てられないけど使わない、いろいろなものと取っておいたはずだ。

しばし捜索。

難航の末に発見。

ジップロックにいろいろなものとぎゅうぎゅうになって入っていた。

記憶通り、ストラップも赤べこも。

わたしはひどい娘だなー。

妹は優しいのだな。



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