洗い直し

「ロス疑惑」といえば、連日ワイドショーが取り上げたこともあり

わたしくらいの年代にとっては、懐かしいというより

ほんの最近の出来事のように記憶が鮮やかだが、実は27年も前の事件だったのだ。

なぜ今更、という疑問に答えるかのようにアメリカの司法制度がどうのと

説明が流れているが、真剣に聞いてないのでよくわからない。

母親にとっても、記憶に新しい事件なので関心があるらしく

「昔だったらわからないことが、今の捜査なら分かるんだって。

だからこういう昔の事件を洗い流してるんだって！」

流しちゃまずいんじゃないか。

禁断の・・・

店で、商品に付けるPOPを作っていた。

昔は字の上手い人にこつこつと書いてもらったものだが

今はどこの店でもパソコンが主流だ。

うちの店のは、すでにフォームが出来上がっていて

コメントや価格を打ち込むだけのお手軽な物だ。

「着心地爽やかコットンシャツ」とか「おしゃれなジャケット」などと打ち込んでいたのだが

「ソフトシルエット」の最後を「チ」と打ち込んでしまった。

すると「祖父と知るエッチ」というPOPが。

なんか、倫理的にまずいような。

うろ覚え

職場の若い娘が、本屋で悲しい本を見つけたという。

なんでも病気で亡くなった人の話だそうで

「余命三ヶ月」と言いたかったらしいのだが「余命」という言葉を忘れたらしく

「えーと、四年三ヶ月なんですよ命が」

えらい中途半端だな。

医者も言いづらいだろう。

余命、じゃないのかそれ。

「そう、それですよ。余命が一週間！」

いきなり減ってるし。

まったく、落語に出てくるような子だよ・・・

確かに寒かろうが

同僚の若い娘が

「店長はわたしに態度が冷たいんです」とぼやいた。

あーら、わたしなんか冷たいどころじゃないわよ。

氷河期よ、二人の関係は。

すると娘は負けじと

「じゃあ、わたしは奈良時代」

なにそれ、中途半端な。

「だって奈良時代も昔だから寒いじゃないですか」

だったら弥生時代でも平安時代でも同じじゃないか。

なんなら江戸時代でも。