どっちにする?

人生って「どっちにする?」そんな選択の連続。あまたあるはずの選択肢。決めるのは自分\(^o^)/

天気予報

2006-10-17 04:17:16 | 徒然に

ある物事を考える時に、どうしてこうなったのだろう・・・・と、考える。

最近思うことは、自分が走りながらキョロキョロと樹を見上げているからではないが・・・あまり、自然を感じようとする人がいない様な気がするということ。

いつから思い始めたかというと、友人が村上春樹氏の本を貸してくれてからということになる。村上さんは、風の歌を聴け で群像の新人賞を取っている。その頃に読んだ記憶があるが、正直内容は印象に残っていない。でも、題名は鮮明に覚えている。

風の歌を聴いている?と自分に問う。風の歌を聴きながら、湿り気の臭いを感じたことが遠い昔にあったような気がした。雨が降りそう・・・・とか。

それだけではなく、自然の音、臭い、色、・・・・人は五感で自然を感じ、生活に生かしていた時期があったと思う。そんなに昔のことではない。私は、祖母や母とそんな話をしていた記憶があるから。

蛙が鳴くと、雨。月に雲の笠がかかっていると雨。

夕立が綺麗だから、次の日は晴れ。 

残念だけど貧困な私の辞書にはこれだけしか入っていない。

風の歌を聴かなくなった・・・・・

どうしてだろう・・・・天気予報があるからかな。天気は天気予報が知らせてくれるから、自分で考えたり感じたりする必要がなくなったのだと思う。

プロジェクトXで、富士山にレーダーを取り付けた気象庁の若き技術者達の偉業が紹介された。私は感動でバスタオルを握っていた(すぐ泣くモンで・・・・)。台風でたくさんの犠牲者を出さないために、天気予報は日本にとって必要だった。

技術革新ということはそういうことかもしれない。もう、必要のないことだって出てくる。しかし。歳時記もろくに知らないし、自然の生活の中から天気の予報すら、立てられない自分が情けなくなる。そして。なんだか大事なものをひとつひとつ落としているような寂しさを感じる。

コメント (8)
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