ガレージセール2日前、初雪のミシガンから・・・・
頂いたコメントを読んでいて、忘れなれない私の大事にしている思い出を紹介しようと思いました。それは、その場にいた人は誰も覚えていないだろう、日常の一コマでした。コメントは下記のところ。YPさんから頂いたものに関してです。
http://blog.goo.ne.jp/marima2naru/e/e5b4d6c52a158477e2febdb31e2d20d6
やんちゃ盛りの子供達を一緒に遊ばせる育児サークルでのこと。友人のA子が生まれたばかりの赤ちゃんを連れてきていた。日頃から、なんなのこの子は?と実は思っていた5歳くらいの男の子が、赤ちゃんに向って暴言を吐いていた。ちょっと大人気ない表現だけど、かわいくない、変な顔・・・・とかその程度の子供らしい発言。しかし、日頃からその子の言動には、正直私は頭にきていたから暴言と感じた。母親は、その子が悪態をつこうが、へへへ・・・・と、笑っているだけだった。それも、結構私の中では、なんなの?この親にしてこの子・・・・と・・・要は、その子も嫌いだし、その母親も嫌いだった。
そして、常識人の私がそう思うのだから、他の母親もそう思っていると思った。子供たちはどうだったのだろう?・・・わからない。
しかし、人の悪口を表立って言うこともちょっと憚られるし、気持ちは胸の中にしまっていた。
と。その時、当のA子は何を言われてもにこにこしている。ちょっと、そこまで言う?と思えるようなことまでも、にこにこと。A子がにこにこしているものだから、その私の嫌いな子は、どんどんエスカレートして、次々にこれでもかと、悪態を赤ちゃんについている。私の方が、だんだん頭にきていた。その時、A子に思わず、いいの?と聞いてみた。
彼女曰く、私この子大好き。この子ね、うちの子が可愛くてしょうがないし、気になってしょうがないのよ。私、こんな子大好き。・・・・・・・。私は言葉を失った。
次の場面ではさらに驚いた。A子は、私の嫌いな子に、私の赤ちゃんがかわいいんでしょう?さわっていいし、抱っこしていいよ。だって。すると、その私の嫌いな男の子は、にこにこと赤ちゃんを抱っこさせてもらって、悪態をつくのではなく、いとおしいそうに見ている。
この私の前で起こった何気ないことに、私は感動し、言葉がでなかった。そして、自分を恥じた。それからというもの、その私の嫌いな子は、なんとも素直な自分を私たちの前で見せてくれるようになった。彼が、どうして鎧を着ていたのかわからない。しかし、私も彼の鎧だけを見ていたことだけは確かだった。
その後、その母親も実は、その子に対して悩んでいたと打ち明けてくれるような友人になった。もちろんそこでも、最初にその母親の心を開かせたのはA子だった。
A子は、弟を不慮の事故で亡くした経験があると話してくれた。その悲しみからは立ち直れないとも・・・・・。そして、彼女は幼稚園の先生の資格を持つ「プロ」でもある。やはりそこで、私はきちんとした知識に裏づけされた、プロの素晴らしさも知った。まあ、いろいろなプロがいるが・・・・。
あの感動は結構私を変えてくれたと私は思っている。そして、例えばその後もいろいろ有って、いろいろな形で私の前に現れた、嫌いなあの子を、いつも安心して大好きでいられた。そして、相手も私を信頼してくれていると、あの子の目を見て感じられた。
A子と私の関係。私はいつも、彼女を大好きよと、背中を押しているつもり。彼女からも心地よく押されていると感じる。
そうそう、私が前回帰った時は、チューハイが飲みたいという私のリクエストに答え、ビラを作り、仲間を集めてくれた。また、会いたいと願っています。よ。