みなさん、こんばんは。
マルハ・ブログの時間です。
今夜の話題はカムについて。
エンジンチューニングにおいて、最もポピュラーなのがやはりカムシャフトの見直しです。
パワーの特性はヘッドで大きく変わります。
ヘッドチューニングは、ヘッド全体的に手を入れる面研、ポート研磨と話が進めば、それなりに費用が掛ります。
だから、『ポイとカムだけ乗せ換えて、フィーリングアップで楽しもうよ』と言うのがマルハのヒット商品である”Fカム”なのです。
手軽さを根本におきながら、性能も求めることをコンセプトにしているわけです。
今夜のお話はこのFカムとは少し離れます。
ズバリ、インナーシム。
シム式とHLA(油圧自動調整式)式とは根本が異なります。
HLAは油圧を利用して、バルブのクリアランス調整を自動調整するもので、メンテナンスフリーが魅力。
しかし、オイル管理が悪かったり、高回転での追従性もシム式に比べれば、やはり劣ります。
NBからはアウターシムとは言え、HLAを廃止してシム式に変更されているのは皆さんご存知の通りです。
カンカンと打音が発生するHLAをやめてアウターシムに変更しようと試みるNAユーザーもいると思いますが、HLAロックを使ってそのままNA純正カムを再使用というのはご法度。
プロフィール(特に立ち上がりのランプ)がシム用とHLA用とでは異なる為にカムが適正に機能しないのです。
これでは、手間を掛けてHLAロックさせた意味が全くありません。
やはり、基本通りにカムから見直しを掛けて、適正な組み付けをしなくてはなりません。
画像はB6用の264度・8.85mmリフトのシム式マルハカムシャフトとHLAロック。
手間を掛けてコツコツとクリアランスを測定しながら組み上げます。
やはり時間と経験が必要になりますが、とても良いものが出来ます。
HLA式のカムを否定するのではありません。
これらのカムはマルハ大ヒット商品ですし、多くのユーザーに使って頂いております。
自分の要求を素直に判断してFカムをチョイスされるユーザーが本当に多いのです。
ただ、264度以上になると”高回転を狙う”と言う意図が表れ始めます。
高回転であれば、それなりに準備をしなくてはなりません。
その準備のひとつが、シム調整と思うのです。
264度以上が欲しくても、シム調整は面倒。
だからHLA用の264度が欲しい・・・・となると、これは少し困った話。
性能が十分に発揮できるのだろうか??と不安になるのです。
264度の作用角ではバルタイの振り方によっては、ピークが8000rpm以上になります。
製品作りには、出来れば極力不安要素は取り除きたい。
一方で市場の要求を吟味しながら、受け入れられ易いものを発売しなくてはならないと、その狭間で悩む事もシバシバ。
そこで分かりやすく、マルハでは一般ストリートチューニング向けを”Fカム”と称して手軽さを強調し、手間が掛るがその性能を重視するカムを”レースカム”としています。
ネーミングから、マルハがお伝えしたい”意図”をお分かり頂きたいのです。
マルハ開発部
マルハ・ブログの時間です。
今夜の話題はカムについて。
エンジンチューニングにおいて、最もポピュラーなのがやはりカムシャフトの見直しです。
パワーの特性はヘッドで大きく変わります。
ヘッドチューニングは、ヘッド全体的に手を入れる面研、ポート研磨と話が進めば、それなりに費用が掛ります。
だから、『ポイとカムだけ乗せ換えて、フィーリングアップで楽しもうよ』と言うのがマルハのヒット商品である”Fカム”なのです。
手軽さを根本におきながら、性能も求めることをコンセプトにしているわけです。
今夜のお話はこのFカムとは少し離れます。
ズバリ、インナーシム。
シム式とHLA(油圧自動調整式)式とは根本が異なります。
HLAは油圧を利用して、バルブのクリアランス調整を自動調整するもので、メンテナンスフリーが魅力。
しかし、オイル管理が悪かったり、高回転での追従性もシム式に比べれば、やはり劣ります。
NBからはアウターシムとは言え、HLAを廃止してシム式に変更されているのは皆さんご存知の通りです。
カンカンと打音が発生するHLAをやめてアウターシムに変更しようと試みるNAユーザーもいると思いますが、HLAロックを使ってそのままNA純正カムを再使用というのはご法度。
プロフィール(特に立ち上がりのランプ)がシム用とHLA用とでは異なる為にカムが適正に機能しないのです。
これでは、手間を掛けてHLAロックさせた意味が全くありません。
やはり、基本通りにカムから見直しを掛けて、適正な組み付けをしなくてはなりません。
画像はB6用の264度・8.85mmリフトのシム式マルハカムシャフトとHLAロック。
手間を掛けてコツコツとクリアランスを測定しながら組み上げます。
やはり時間と経験が必要になりますが、とても良いものが出来ます。
HLA式のカムを否定するのではありません。
これらのカムはマルハ大ヒット商品ですし、多くのユーザーに使って頂いております。
自分の要求を素直に判断してFカムをチョイスされるユーザーが本当に多いのです。
ただ、264度以上になると”高回転を狙う”と言う意図が表れ始めます。
高回転であれば、それなりに準備をしなくてはなりません。
その準備のひとつが、シム調整と思うのです。
264度以上が欲しくても、シム調整は面倒。
だからHLA用の264度が欲しい・・・・となると、これは少し困った話。
性能が十分に発揮できるのだろうか??と不安になるのです。
264度の作用角ではバルタイの振り方によっては、ピークが8000rpm以上になります。
製品作りには、出来れば極力不安要素は取り除きたい。
一方で市場の要求を吟味しながら、受け入れられ易いものを発売しなくてはならないと、その狭間で悩む事もシバシバ。
そこで分かりやすく、マルハでは一般ストリートチューニング向けを”Fカム”と称して手軽さを強調し、手間が掛るがその性能を重視するカムを”レースカム”としています。
ネーミングから、マルハがお伝えしたい”意図”をお分かり頂きたいのです。
マルハ開発部