新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

大阪桐蔭の森が人命救助

2013-12-10 08:01:30 | コラム
確かに勇気ある行動で美談だが報道の仕方が・・・:

先日、大阪の新今宮駅で線路に落ちた目の不自由な方を、大阪桐蔭高校野球部の主将だった森が「勇敢にも飛び降りて救助した」と報じられた。何となく彼一人で救助したかのように聞こえた。

因みに、森は甲子園で活躍した将来有望な人材で、西武ライオンズに入団が決まっている。その森がこの度JR西日本から人命救助で表彰された。結構なことだと思う。

しかし、受賞後のインタビューで森は素直に一緒にいた副将だった「久米が行くぞと声をかけたので、何か解らずに飛び降りたら、そこにおじいちゃんが倒れていた」と語っていた。即ち、主導したのは彼ではなかったのだと言ったのだ。記憶が正しければ、最初の報道では久米のことには触れられていなかったと思う。

その点の修正をテレビ自らがせずに、森の言うなれば「久米が主導した」という回顧談でやって見せたのだったと感じた。彼等テレビ局は甲子園のスターが人命救助したとの点を力説したかっただけだったのではないか。甲子園のスターではなかった久米君では大方の興味を惹かないとでも思ったのかと言いたくなる、彼等の常套手段である。

だが、そうだからと言って久米・森の遼君の勇気ある立派な行動の価値が変わるものではない。当方は両君を讃えると共に、森がプロ野球でもその立派な精神を活かして活躍できれば良いのだがと考えている。ご記憶の向きもあるかと思うが、当方は既に「森のあの決して大きいとは言えない体格と対アメリカ高校選抜とのゲームで見せた雑なバッティングでは、プロの世界では急成長が期待できない」と批判してある。