新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

日本に行きさえすれば何とかなるだろう

2013-12-11 17:34:13 | コラム
彼等はVisaが何であるかを知らずに来てしまうのだ:

昨10日のフジテレビの夕方のニュースの特集では、極めて当たり前でありながら、来日するアジア系の人たちが全く弁えていない問題点を指摘していた。私にはこれが極めて興味深いものがあった。

この特集は「新宿区にはネパール人が急増しつつある」というものだった。先ずは区内の外国人居住者では既に韓国人が第2位で、トップは中国人に変わっているところから始まった。ネパール人の正確な順位は記憶していないが、未だ未だ下位にあるようだった。そのネパール人の相談役を務めているNPOの代表者がおられて、その方はネパール語が良く出来るのだそうだ。そして毎日のように緊急のお助けの依頼があって走り回っておられるのだそうだ。

その日もある家族から「一家離散の危機が生じたのでお助け願いたい」との電話があって急遽駆けつけられた。問題点は「ヴィザ切れの不法滞在と就業許可で認められた以上の時間を働いたことが入管に把握されて摘発され、家族の半分が強制帰国させられることになったので何とかならないか」というものだった。代表者の結論と説明は簡単明瞭で「それは法律違反であり何ともならない」だった。

彼は「これは多くの来日する人たちに共通する法律の知識がないことから生じる問題である。彼等は日本に行きさえすれば何とかなると思っており、我が国の出入国に関する規制などに無知なままに来てしまうのであって、何とも手の施しようがない問題なのだ」と述べていた。こういう問題は我々にとっては常識であっても、途上国の人たちには全く認識されていないのが最大の問題なのだそうだ。もしかすると、これは文化の違い以前の問題かも知れない。

しかし、偽らざる感想を言えば「そんな少数のネパール人の不法滞在と就労を摘発するのだったら、大久保百人町界隈に来ればもっと多くの不法滞在者が摘発できるのではないか」なのである。しかし、その摘発対象となりそうな某国の人たちが減少傾向にあるのもまた現実のようだ。

本格的に到来したかと

2013-12-11 15:17:31 | コラム
12月11日の朝の室温が20度を切っていた:

今朝のこのコンクリート住宅の午前4時の室温が、12月になって初めて20度を割っていた。これで漸く冬が本格的に到来したかと感じさせてくれた。これは不味いと早速加湿器を動かしたが、20度を超えたのは7時近くなってからだった。

実は、昨10日は天気予報通りの低温と雨降りで「転ばぬ先の杖」とばかりの安全策で外出を避け、昼食を買いに向かいの小型食品スーパーにほんの数分間出向いた以外は室内に籠もっていた。

そして、午前10時半からNHKのBSでシカゴからのNFLのフットボールゲームの生中継を見ていた。この時期のシカゴで屋外のソルジャー・フィールドでは、とても正常な外気の温度ではないだろうと思えば、何とマイナス11度で体感温度は20度にはなっているだろうとアナウンサーが教えてくれた。アメリカ人はこの程度の寒さでも平気で6万人が観戦に押し寄せるし、選手たちも一見何事もなかったようにプレーしているのは、私には驚異的である。

それなのに、ここ東京では20度を切ったと言って怖れている次第だ。試合は確か日本時間の午後1時半まで続いたが、五大湖の一つミシガン湖畔にあるあの競技場では湖から吹き付ける風で外気温は23度くらいに達していたようだった。だが、優勢に試合を運んでいた地元シカゴのベアーズのファンは席を立たずに最後まで観戦していたのは驚くべきだった。因みに、対戦相手は「ダラス・カウボーイズ」だった。

ところで、今日は午前10時の約束があって外出した。天気予報では午前中は曇りで最高気温が13度だというので、冬用の下着の重ね着にウールのマフラーをしてライナー付きジャケットと重装備で寒さに備えておいた。ところが、日中は案外に気温が下がらなかった様子で、午後2時過ぎに帰宅した時はバス停から約20分ほど歩いたので、家に着いた時には「これでは厚着しすぎたか」と反省したほどだった。

ところで、シカゴのようなマイナス20度は在職中に何度か乳業工場の冷蔵庫で数分間経験したことはある。だが「あの寒さの中で3時間以上もプレーし、また熱狂的に応援し続けるとはアメリカの選手もファンも凄いものだ」あらためてと感心した。私ならば仮令幸運にも入手困難な切符が手に入っても、30分も我慢して見ていられなかっただろう。

カタカナ表記への疑問

2013-12-11 07:45:19 | コラム
Jリーグアウオーズだったのは大変結構:

11日は例によって早朝4時に目覚めてテレビを見ると、アナウンサーが「Jリーグアウオーズで中村俊輔がMVPの表彰を受けた」と言ったのが聞こえ、一瞬後期高齢者の聞き違いかと我が耳を疑った。それは我が国の悪しき風習であるカタカナ語の表現では"award"が「アワード」となっていたからである。有名大学出身者であるはずのアナウンサーたちは男女を問わず躊躇うことなく、原稿にそうあるのだろう「アワード」を読んできた。我が国の英語教育の輝かしくない成果である。

私は彼等は「アワード」がおかしくないとでも思っているのかと、極めて悲観的且つ批判的だった。だが、今朝は違っていて「アウオーズ」だったのだ。思うにこれはサッカー協会の発表が「アウオーズ」になっていたのだろうと勝手に推定し、流石サッカー協会と敬意を表したくなった。新聞の記事も「アウオーズ」になっていたのだから。

テレビから聞く限りおかしなカタカナ表記はいくらでもある。いや、正確に英語の発音に近い方が希である。最近気になっているのがB社のタイヤのCMでジャニーズの誰かが「アライメント」と絶叫している例がある。これは恐らく"alignment"(ないしは"alinement"とする向きもある)のことだろうと思っている。後者の方が読みやすいと思うが、カタカナ表記すれば「アラインメント」となるべきで、Wikipediaにも「正しい読み方は「アラインメント」となっていた。言うなれば「勝手に"n"を省くなよ」である。

このように"n"をキチンと発音するのは、我々にとっては簡単ではない。例えば"government"も当たり前のように「ガバメント」とカタカナ表記されている。だが、アメリカ人の発音を良く聞いていると「ガヴァンメント」となっているし、辞書の発音記号でもこの発音が先に出てくる。

"n"の問題ではないが、勝手にカタカナ表記をしてそのように言われている例に"client"がある。これは「クライアント」となっているが、発音記号も「クライエント」となっているし、"ent"を「アント」とするのはおかしくはないのかとおもう。

先日初めて芳香剤と言うか何と言うのか「ファブリーズ」という商品の英語の表記を見たら、"Febreze"となっていたのと同じか。原産国のアメリカでは何と言っているのだろうか、メーカーは何と言うだろうか。私は"February"は「フアブラリー」とは言わないと思うが。