新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

矢張り高橋大輔を選んだ

2013-12-24 07:46:24 | コラム
何のための日本選手権か:

フィギュアスケートのオリンピック代表選出では矢張り予想した通りに高橋大輔を選んでしまった。私は我が国のこういう競技の連盟というか協会には、この種の傾向があって、アメリカ式の一発勝負で選ぶことなく、過去の実績や国際試合で強いであろうとの希望的観測が入ってくるものと見ている。この点は柔道で谷亮子を選んだ実績があったし、マラソンでも過去の栄光で選んで失敗した経験があった。

高橋は日本選手権の前に練習で負傷して、その結果でこの大切な第試合で成績不振だった。それでも彼には過去の立派な実績があったので、私は恐らく彼が選ばれるだろうとほぼ信じていた。しかし、私は彼を「そういう大事な試合を前に怪我をする程度の選手と見なして落とすのが当たり前」という見方をしている。

あれでは選手権で第3位に入った小塚の立場がないだろうし、浮かばれないではないか。小塚は「連盟が決めたことだから従う」と言っていたようだが、心中察するに余りある。お断りして置くが、私はこの選抜方式を批判していない。これが情緒溢れる我が国の文化だと思っているからだ。

しかし、あれでは高橋はオリンピックまでに完全に怪我を治して立派な成績を残さねばならないという重責を負ったことになるし、彼も大いなるプレシャーを感じざるを得ないだろう。彼がその負担に耐える力があると判断したのだろうが、彼がオリンピックでカナダのチャンを抑え羽生をも上回る力を未だ残しているのだろうか。その点を一寸懸念する。高橋は彼は選んで下さった方々にも重圧を加えるのではないか。