新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

猪瀬都知事と精神安定剤

2013-12-16 11:50:08 | コラム
どうする猪瀬都知事:

徳洲会からの5,000万円借入問題についての都議会の猪瀬都知事追求は激しくなる一方で、自民党は都知事の候補者選びを始めるかとの報道すら出てきた段階まで追い込まれたかの如くである。

16日の産経は都知事が過去にツイッターで「デパス(depas)という精神安定剤を1錠服用すると深く眠れる」としていたと報じていた。安定剤に依存するのが良いか悪いかは別にして、都知事はこの医師の処方箋がなければ入手出来ない薬を服用していたことは、それが必要であると診断されていたことになる。

その記事では副知事時代のことか、都知事に就任された後なのかは不明であり、状況がどれほど深刻だったかは明らかではないのだが、薬を必要とされていたことは解る。

実は、かく申す私も30年ほど以前からこの薬を処方されていた。それは“デパス”をWikipediaで検索すれば解ることだが、肩凝りや頭痛等の言うなれば不定愁訴にも効用がある薬でもあるのだ。当方は現職当時はその非常に物理的に厳しい実務のために(簡単且つ極端に言えば「今日はアメリカ明日は大阪」と言ったように絶え間なく動き回っていなければならなかったということ)肩凝りと頭痛に悩まされていた。そこで、副作用の心配がない薬としてデパスが処方されていたのだった。確かに効果はあった。

だが、この薬は先生によって意見が異なるので要注意かも知れない。中には(他の医師から出されている場合には)「服用しても良いが3日に1回であるとかのように、自分で調節するように」と助言されることもあれば、「強すぎて危険な面もあるのでなるべく避けた方が無難だ」と勧告されたこともあった。念のため申し上げておけば、私に処方されているのは「0.5 mg」である。

猪瀬都知事が服用されているデパスが何 mgか知る由もないが、薬に依存しても日常の業務を執行しておられたということは、実務がかなり心理的に重荷というか過剰な負担になっておられたのではないかと容易に想像出来る。当方は確かにストレスが多い緊張を要する仕事をしてはいたが、身体の疲労も相当以上あったので、それが原因の肩凝りの解消にデパスが処方されたと解釈していた。

何れにせよ、都知事はデパスの助けに依存しておられたところに加えて、この度の5,000万円問題が加わったのでは、その心理的負担は大木のであろう。それで、あのような支離滅裂で答える度に内容が異なる釈明をするようになったのだろうと考えている。そういう人物が都知事であり続けることが適切であるか否かが今後の重要な問題ではないのかなと思う。