新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

近頃気になる事柄

2014-03-23 14:50:26 | コラム
マスコミ論調に惑わされないこと:

小保方晴子氏の件:
私は問題点は寧ろSTAP細胞の研究の成果を如何に評価するかであって、マスコミが競って剽窃があった事で全てが帳消しになり、エプロンやホテルの宿泊代の出所や、研究室の壁紙が何色かというようなことに論旨をすり替えてしまったのは不当でアルトすら考えている。彼等にはあの研究の価値を判断する能力も基準も持ち合わせがなく、研究の当否を離れたところに一般人の視点を集中させる意図があるように見える。

この点については国際法の研究者であるTY先生からも、下記のようなご意見をお聞かせ頂いたので引用しておきたい。

<彼女の研究も、その最前線にあり、私は、だれにでも黒白がわかるような「剽窃」問題を議論するだけではなく、チームの研究の可能性に関心を集中すべきです。大胆に言うと、「剽窃」問題よりも、その研究の可能性に関心を集中し、もし、「剽窃」を云々するなら、これが研究の何を阻害することになるかの視点から論じるべきです。

「香港の研究グループ」を含めた競争研究集団から 、日本が自滅の自作自演をしているなどと思われてはなりません。この研究は重要です。是非とも、彼女のグループが気を取り直して、成果を上げるように応援するのが、必要かと思います。「剽窃」は小事だと思いません。しかし、「応用」と区別がつかないのが実際です。>

河野談話の見直しはしない:

マスコミ報道では「この安倍総理の声明を韓国の朴大統領が良しと評価して首脳会談が開催させる運びとなった」とされているが、ある事情通からは「韓国語のニュアンスはそれほど肯定的なものではなく、最低限度の評価であり、あの大統領が一朝一夕で変わるものではない」と楽観論を許さない論評が為されていた。安倍総理と菅官房長官の今後の対韓国の外交作戦が如何なるものかなどは想像も出来ないが、北朝鮮の拉致被害者問題の先行きとともに予断を許さない問題であると思っている。

安倍総理には綿密な作戦の基に何としても朴大統領の歪んだ反日で抗日の姿勢を可及的速やかに改善させて頂きたいと心の底から願っている。同時にマスコミや言論界に巣くう反日勢力を叩きのめして頂きたいものである。彼等は国賊である。

オープン戦の成績などに関心がない:
話題を余りにも大きく変えるが、プロ野球の14年のシーズンの開始が今週末に迫ってきた。私は従来から「オープン戦の結果の報道を見ていれば全12球団に優勝の機会があり、新人選手は皆3割の打率か20勝投手となってしまわんばかりの楽観論ばかりで、見るにも聞くにも値しない」と唱えているので、テレビでも新聞でもその欄は無視している。野球という職業は、プロフェショナルになるのは、それほど易しいものではないのだ。

この辺りからは尊敬するジャズ評論家の粟村政昭氏が嘗て「全てのLP(当時はそれしかなかった)のライナーノートを見れば名盤ではないLP等無きが如きだ。書き手は皆レコード会社の意を帯しているのだから」と言ったのが思い出される次第だ。そういえば、ただ今は清らかな瞳の高校生が甲子園に集う春の選抜高校野球が開催されて「球春来る」をこれでもかと感じさせてくれている。いや、もうそろそろ景気・政治・外交の世界に本当の春が来て欲しいと切望しているのだが。