新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

国の内外を眺めれば

2014-03-20 09:33:51 | コラム
19日の早朝の室温が19度、湿度45%:

国内を見れば:
19日朝は久し振りのこの好条件。恐らくこの冬初めてのことで、ダウン・ジャケットを着ないで9時半に出発し午後3時半過ぎに帰宅。しかし、その頃には既に空は薄曇りで何処となく薄ら寒くなっていた。20日朝も19度台だったが、天気予報では最高の温度が昨日よりも6度も下がって9度とか。めっきり気温の上下の変動に弱くなってきた高齢者としては、雨も降り出したことでもあり、安全策を採ってフィットネスクラブ行きを見送ることにした。あーあ。

ところで、テレビのニュースは昨日から例の物袋(モッテ)という珍しい名字の男が犯した遺体遺棄のことを報じている。私は聞いていて違和感を禁じ得ないのが彼を「ベビーシッター」と定義?することだ。あれは疑似ないしは違法託児所だと思うのだ。私は1988年に初めてフィラデルフィアで女子大学生のアルバイトを見たところでは「ベビーシッターとは幼児を預かるのではなく、留守にする家に出向いていく仕事」だと思っていた。

現にOxfordには"a person who takes care of babies or children while their parents are away from home and is usually paid to do this"となっている。即ち、預かるとはなっていない。これでは当方の批判する「カタカナ語」の誤った用法であろう。この問題は措くとしてこの物袋なる者は現代の諸刃の剣と化しつつあるインターネットを悪用する好ましくない知恵が発達しているようだ。私の表現では「インターネットというコインの裏側」を見せてくれた行為」になる。

昨日も往復で合計60分ほど都営地下鉄を利用していた。そこで7人掛けの席に座って見えてきた現象は、若者どころかいい歳をした大人までが座るやいなやスマホなるものを取り出して忙しげに指を動かすことだった。ビジネスマン風は別にして女子も含めて若者は圧倒的にゲームだろうと思われることに集中している。既に何やらガチャ等の射幸性が高く費用が高額となるゲームを中止した会社もあると聞くが、老人風(老人としてか?)に言えば「良い若者が昼間からこんなものに熱中しているのには亡国の兆しを見出す」のだ。

海外に目を転じれば:
昨日の大きなニュースに「ロシアのクリミア併合」があった。私には事の政治的経済的且つ軍事的重大性も兎も角、プーチン大統領は食えない指導者であり、あの容易には対抗も抵抗も許さないだろう強硬な姿勢が気懸かりだ。思うに、現在のヨーロッパから旧ソヴィエトの圏内で最も強か且つ巧妙な指導者がプーチンではないかと思う。

安倍総理も5度の会談を重ねて彼と友好関係を確立し、北方領土奪回作戦等に注力されてきたことは評価して挙げねばならないと思っている。だが、今回のプーチン大統領の作戦の巧妙さというか、些かその外交能力に疑問を感じにはいられないアメリカの大統領の現状以上の動きを封じ込めを策する辺りには、EU諸国にも我が国にとっても、事態は容易ならざるものがあると痛感する。

またアメリカの景気は住宅産業が漸く復調してきたのは良い兆候だが、自動車業界ではGMは大量なリコール問題の処理でトヨタの後手に回っているようで気になる。あの様子では復調が遠のいた感もある。兎に角、私にはアメリカは内政・外交・経済等に未だに問題を抱えていながら、大統領の優柔不断な姿勢が気になって仕方がない。彼には「本気でアメリカが世界の景気回復の先頭に立たねばならないとの認識をお持ちですか」と伺いたくなる。