新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

文明の利器は付き合いにくいものだ

2014-03-09 10:13:15 | コラム
扱いにくい奴だPCは:

<自宅のPCが1年半で壊れそうな音を立てています。多分ハードクラッシュも時間の問題なのでしょう。データをバックアップし、新しいPCを3/8に購入しましたが、それも買ったばかりでハードがいかれてしまいました。>

と、尊敬するエキスパートのAWACS氏でさえこう言っておられる。彼の場合でもそういうことが起きるのかと寧ろ驚いている。

素人以下の当方はPC不信である。現在は2003年に使い始めて以来既に3台目でOSがWindows 8ある。特に2台目の富士通のデスクトップを購入せざる得なくなった際に、据え付けに来たビックカメラの外注先の技術者が「PCは機械である以上不具合が発生したり寿命があるのは当然。今持参したこのPCが不良品ではないとの絶対の保証はないとご承知置きを」と言ったのが未だに頭の中に残っている。彼に悪気はなく無視と良心的な発言と受け止めた。

そして3台目となったまたまた富士通を買ってしまったWindows 8を乗せたPCには、故障なのか使い方が悪いのか知らぬが問題が多く悩まされ続けている。扱い方が悪いのかと何度の反省した。ものを知らない私は2003年に買った最初のキャノンのプリンタは9年目に壊れたので買い換えに行ったビックカメラの売り場の担当者に「普通には5~6年が限度」と言われた。知らなかった。

このアパートの空調は25年使って壊れ、矢張り長く使い過ぎだと業者にやんわりと批判された。台所の調理器具も26目の今年になってIHに変えたが、据え付けに来た業者に感心?されたという具合だ。しかしながら、26年も暮らしているこのアパートの中の白熱灯には未だに切れていないのすらあるのは何故だろう。当たり外れの問題か。

しかし、落ち着いて考えれば、家電にしろPCにしろ永久に使われては電機メーカーがたまらないだろうということは解っている。だが、40年以上も原材料を作る業界にいたので、耐用年数があって買い換えねばならない製品には馴染めないし、あれほど高額であれば、近代の文明の利器であれば、長持ちすると思いたいのだが、矢張り認識不足というか考え方が間違っているらしいと漸く解ってきた。

現在のように次から次へと革新的な新兵器、ではなかった改良された製品が登場する時代にあっては機械に使われることに抵抗していてはならないのだとそろそろ解ってきた。だが、何れは何かに置き換えられるだろうスマートホンの普及振りなどをみていると、技術革新などは誰のためにあるのか、何のためにあるのかと疑いたくなる。

当方がリタイヤーした1994年1月にはPCを使っておらず、手書きの原稿をタイプして貰ってFAXで送っていた。それが、ビル・ゲーツが目指していたという"A computer on every desk and in every home"の時代が来てしまって、PCを使っては彼のWindows 8に悩まされている。兎角この世を住みにくくされてしたのは誰だろう。