新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

景気の先行きを語り合えば

2014-11-05 15:47:07 | コラム
先行き悲観論の日だった:

本5日は専門商社の長年の輸出入の専門家と懇談した。彼は「昨日のように一度は¥114も記録した円安の為替レートであっては、輸入紙が振るわないのは当然としても輸出も海外市場が激戦の一途を辿っていては、短期的にも何にも将来に余り希望が持てない」との悲観論だった。

しかしながら、海外の大手パルプメーカーは操業を短縮してまでも価格の維持を図っているので、針葉樹パルプの輸入価格などは$1,000を超える有様で、購入パルプに依存する国内のメーカーも原料高の製品安で国内市場で苦労を重ねざるを得ないのが現状だ。現に、当家で購入している某メーカーのシャワートイレ用のペーパーなどは、先月分辺りから明らかに紙厚が減少し、コストダウンによる末端価格の維持に腐心していることが解る。

ここで解説しておけば、国内で上質紙(一般的に「模造紙」と称されるコピー用紙のような白い紙)、コート紙(週刊誌の表紙のような光沢がある紙)の価格はここに採り上げたパルプの価格よりも10%見当下回って販売されている模様だ。だが、こういう紙のメーカーはパルプを自家生産しているので、市販のパルプは購入していない。だが、紙類の末端価格の低迷には悩まされている。

因みに、アメリカの市況はと見れば、1~8月期の出荷量は、新聞用紙が対前年比で7.2%、上質紙は7.9%、コート紙は僅か?2.4%と、それぞれ減少だった。印刷媒体の衰退は止まるところを知らないと見える。

我々は「そこに目下政府は消費税率を10%に引き上げるべきか否かを、所謂有識者を集めて諮問しているが、このように紙パルプ産業界が一向に回復の兆しを見せていないのでは、景気がスポンサー様にインターネット広告以外に印刷媒体を活用するまでの余裕をもたらしていない状態であることを悲しいほど示しているのではないのか」という点で意見が一致した。悲しい一致ではないか。

彼もこの度の日銀の一層の金融緩和は既に一部で指摘されているように、黒田総裁が10%への引き上げの地均しを試みたと見るのが妥当ではないかの意見だった。私も同調したくなっている。

中国の景気の先行きが怪しくなったと言われているが、我々が語り合ったのは銀聯カードの問題だった。最近は又もや中国からの買い物客を方々で数多く見かけ、大規模小売店には「銀聯カード」を受け付ける表示がなされている。しかし、このカードはクレディット会社を経由する以外にデビットカード(debit card)で銀行の口座から即時引き落とされる性質もある。

我々は「中国からの買い物客が使用したカードで事故があったとの報道には接していないが、中国共産党の幹部とは思えないお買い物客様たちの資金力が何時まで続くのかを、もうそろそろ検討し始めても良いのではないのか」と語り合った。現在のようにICT化が進んだ時代では、カードを機械にかけた瞬間にカード会社での信用状態や口座の残高は解るはずなのだが。

即ち、「GDPの伸び率が8%を切ってきた中国の景気の先行きを心配せねばならない時期が迫っていることを、考えても良いのではないか」ということだ。来週には矢張り悲観論者である商社マンと語り合うのだが、何でも良いから明るい話が聞ければ良いのだが」と言って別れた。

新宿区の人口

2014-11-05 08:08:43 | コラム
新宿区の14年10月の人口が増加:

今年10月の総人口は9月よりも814人も増加して327,547人となり、対前月比で+0.25%だった。その中で日本人が242人または0.08%の増加だったのに対して、外国人は+572人または+1.6%と日本人を上回る増加振りだった。

新宿区役所の“広報しんじゅく”の14年11月5日号によれば、上述のように10月の区内の人口は対前月比814人の増加だった。外国人が35,510人に増加し、その主力をなすのがイスラム教徒と中国人という感触を裏書きしてくれた。外国人は8月の35,274人を236人も超えていたのだった。韓国人が明らかに減少していると感じさせられている今日この頃にあっては、今後とも韓国人以外の増加傾向が続くと思わせられた。

私は大久保通りをJR新大久保駅から北の方向を歩く時に、明らかに日本語と韓国語以外の言葉で話している若者が激増しつつあると感じている。また、百人町とJR高田馬場駅の近くの日本語学校に通う中国人を主体とするアジア系の若者が依然として増え続けていると見ている。さらに、彼等の来日と日本語学習の目的が何処にあるのかと尋ねてみたい衝動に駆られる時がある。彼等の滞在の資金源も気になってしまう。

Koreatownと称されるJR新大久保駅から明治通りに向かう方向には、明らかに来訪者は減少し続けている。ではあるが、依然としてこの街を訪れる我が国の女性の目的がウオン高を厭わずに韓国製の化粧品を買い続ける事にあるようだ。彼等には嫌韓感情はないのかと考え込まされてしまう。まさか何処かの組合の反日教育の成果では?

韓国人はさて措いて、中国の若者たちが日本語の勉強に来る目的は何なのだろう。単にヴィザや滞在資格が許す範囲内の労働をするだけの目的なのかという疑問が生じる。まさか、彼等は日本語を学んで我が国の大学や専門学校で勉強でもしようというのか。そんなことがあるだろうか。

新大久保駅前の文化通りのハラル・フードを売る数件の店を訪れるイスラム教徒は増加し続けている。中にはあのアラビア人独特の白くて長い服でのし歩くものもいる。イスラム国が世界の脅威となりつつある時に、彼等イスラム教徒が増え続けることに何となく薄気味悪さを感じてしまうのだが。

外国人の比率は8月10.79%、9月は10.69%、10月は10.84%の微増で10%台を維持してきた。この増加を支えているのが中国人なのは明らかだと感じている。