新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

オーストラリアに勝った

2014-11-19 08:02:40 | コラム
キリンカップ・サッカーでオーストラリアに勝った:

18日夜は期待と不安の両面で対オーストラリアのサッカーをテレビ観戦した。先日のホンジュラス戦で折角監督を変えても、結局はザケローニ時代の主力だった遠藤その他を使わないと形にならないことが証明されたばかりだったから。

昨夜の布陣は負傷・不招集の長友と負傷で外した内田を除けば、ザケローニというか岡田時代の選手が多かったたと言いたいが、申し訳程度に武藤を前半に使い、守りに太田を入れていた。しかし、それ故に新監督が来てからは最高の出来と言いたい試合だった。私は矢張り遠藤の存在がと思って見ていたが、次ぎのW杯では38歳になってしまう彼の後継者をどうやって何時発掘する予定かをアギレーレ君に伺いたい。

オーストラリアは一見かなり技術と言うか技巧もあるようだが、前半はあれだけ押していながらエースといわれるケーヒル(Kaehill)が故障で前半に使っていなかった為か、一向に点を取れる形が作れず無為に終わった。私には一頃は凶暴とも形容したかった荒さがなくなっていたことがかえって彼等の特徴を消していたようにも見えた。寧ろ「当たられ弱い」と批判してきた日本側の当たりで転がっていた場面が多かったのがおかしかった。

アギーレ監督は何故か後半に遠藤を下げて今野を入れたことが思わぬ効果を発揮して、CKから1点を取った頃からオーストラリアは完全にガス欠となったいた。日本の誇る?パス回しに翻弄されるかと思えば、パスの出しどころがなくウロウロするだけになっていたのは、ある程度当方の見込み通りだった。

私はそこには、香川を本田の補助役ではなく自由に動き回れるトップ下とやらに回し、遠藤無き後のパスの起点に使った監督の大英断?の成果があったのだろう。長谷部も献身的な守りからの攻め上がりで存在感を示していたの貢献していなかったか。

この香川の使い方は私が再三再四ザケローニ君に遙か彼方から助言して果たせなかったことで、新監督の賢明な措置だったと評価したい。本田は右サイドで良く動いていたが、あれほど後ろで動けば点取りにまで余力が残らないものだと実証する結果に終わった。

アナウンサーは岡崎は新監督になって点が取れていないと連呼したが、周囲がブンデスリーガのメンバーほどには上手くないのでは仕方がなかっただろう。そうではあっても、あのシュートは私の目には何が起きたのか一瞬解らなかった見事なものだった。

私は勝ったことも良かったと思うが、前半あれほどオーストラリアにボールをキープされ思うように動き回られても、遂に彼等に点を取れるような形に持って行かせなかった守備を褒めておきたい。あの守りが彼等が後半には疲労の為に動けなくなった原因を作ったのだと評価したい。しかし、後半の半ばから入って来たケーヒルに45分が過ぎてからマークが甘くなってヘディングで点を取られたのは「前半から彼が出ていれば」との問題点となるだろう。

産経では三浦淳寛が「監督に評価は時期尚早」と指摘していたが、私も同感というか賛成。最後に余談だが、何故あの南半球にあるオーストラリアが「アジア」に入ってくるのだろうという疑問は消えない。

名優 高倉健逝く

2014-11-19 06:56:06 | コラム
解散にも優先する話題だった:

昨日は何処の局を見ても高倉健を悼むニュースばかりで些か食傷気味だった。その過剰気味の追悼番組を敢えて非難する気はない。それはテレビ局というものはそういう為の存在であって、それ以上でも以下でもないことを総力を挙げて立証していただけだから。もしも特記したい驚きがあれば、古館の報道ステーションでさぞかし真っ先に安倍総理の解散表明を採り上げて、朝日新聞のゲスト解説者共に何か言うかと期待したら何と高倉健が先で「解散には後で触れる」と来たことだろう。

私と雖も高倉健という立派(なのだろう、勲章まで貰っているようだから)な俳優がいたことは承知していた。だが、50歳台(1993年まで)は自分の事業部の製品が我が国の市場で最大のシェアー・ホールダーになる為に粉骨砕身の努力をし続けていたので、何らの精神的と時間的な余裕がなく、映画と言えば飛行機の中で見ていたアメリカの映画ばかりだった。だが、ブラックレインだけは何処か劇場で見たかのような記憶がある。

と言ったような極めて個人的な事情で、幾ら彼の死を悼め、追悼せよと攻め立てられても如何ともしようがないのだ。

そこで我が映画鑑賞歴、それも1990年代を回顧してみよう。この頃は年間にアメリカ出張が年間5~6回はあったので、往復の機内で見る映画の本数が4~6本程度に加えてアメリカの国内線でもこれと同じくらいは見ていた気がする。だから、”Back to the Future”等は全4本連続だったか覚えていないが全部見ていたし、何本かの「カラテキッド」も全部見た記憶がある。合計すれば年間に20本以上は見ていた計算になる。

しかし、国内の映画については何故か極道ものはテレビで相当な数を見ていたので、金子信雄(こんな字だったか)や菅原文太や松方弘樹等のこの分野での名優?は顔を見ても解る程度の知識がある。だが、この種の映画に高倉健が出ていたかどうかも知らない。

何れにせよ、テレビ局というものはこういう為にあるのであって、こと報道に関しては国家的な重大事である衆議院解散の優先順位を低く設定していることを自ら証明してくれたと思っている。