商社マンと懇談した:
『先日話を聞いた専門商社の輸出入担当者と同じで、この毎度お馴染み?の商社マンの市場の見方は本15日の天気のように暗く且つ悲観的だった。実際の市場とは離れて久しいものがある当方の捉え方と同じだったのは、誠に悲しいことである。
即ち、アベノミクスの紙市場への効果というか波及は未だしということ。特に、本日のように99円台から100円に振れた為替では、中国方面の対日輸出に注力しているメーカー筋では少なからず慌てていたとか。これは、同時にアジアでは未だに我が国は活気がある市場と見なされていることでもあるようだ!?
紙の需要の辛い点は「3.11で東北地方の大型の工場が数軒停止した際に、顕著な紙不足を来さなかったにも拘わらず、現在ではそれらの工場のほとんど全部が再稼働している辺り」にある。それでもアジアの新興勢力からは現在の為替レートでも、我が国は世界のどの市場よりも魅力的に見えるのは、世界的に紙需要というか、印刷媒体の不調が慢性化したということだろう。
他に、彼ともある程度意見が一致したことは、未だ街を歩けば大小を問わず「安売り」を標榜している小売店が多く、レストランや雑貨等の小売店が消えていたり、他の業種の店に変わっている例が多い点だった。
彼は最近マンションの売れ行きが好調だという裏には、消費税率の引き上げ前の需要も兎も角、実際にそこに居住する人がいるのではなく投機的な買いが入っていると見立てていた。
また、香港辺りの紙の相場を見れば、印刷用紙類は我が国の低価格とそれほど変わらず、アジアでも景気回復は未だしだという事実を実証しているのだった。「この不調から脱出する方法が何処にあるのか、いや解らない」を結論として懇談を終わった。再三述べてきたが、紙市場は自力では立ち直れないという宿命がある。』
実は、以上のかぎ括弧で括った部分は昨年11月15日のブログなのだが、太字にした為替レートを除けばそのまま今日に通用するのではないかと思わせてくれる。「何ともはや」という状況ではないのか。即ち、彼等が景気が好転していないと語った1年前と現在では何処が変わったのかということに思えるのだ。
『先日話を聞いた専門商社の輸出入担当者と同じで、この毎度お馴染み?の商社マンの市場の見方は本15日の天気のように暗く且つ悲観的だった。実際の市場とは離れて久しいものがある当方の捉え方と同じだったのは、誠に悲しいことである。
即ち、アベノミクスの紙市場への効果というか波及は未だしということ。特に、本日のように99円台から100円に振れた為替では、中国方面の対日輸出に注力しているメーカー筋では少なからず慌てていたとか。これは、同時にアジアでは未だに我が国は活気がある市場と見なされていることでもあるようだ!?
紙の需要の辛い点は「3.11で東北地方の大型の工場が数軒停止した際に、顕著な紙不足を来さなかったにも拘わらず、現在ではそれらの工場のほとんど全部が再稼働している辺り」にある。それでもアジアの新興勢力からは現在の為替レートでも、我が国は世界のどの市場よりも魅力的に見えるのは、世界的に紙需要というか、印刷媒体の不調が慢性化したということだろう。
他に、彼ともある程度意見が一致したことは、未だ街を歩けば大小を問わず「安売り」を標榜している小売店が多く、レストランや雑貨等の小売店が消えていたり、他の業種の店に変わっている例が多い点だった。
彼は最近マンションの売れ行きが好調だという裏には、消費税率の引き上げ前の需要も兎も角、実際にそこに居住する人がいるのではなく投機的な買いが入っていると見立てていた。
また、香港辺りの紙の相場を見れば、印刷用紙類は我が国の低価格とそれほど変わらず、アジアでも景気回復は未だしだという事実を実証しているのだった。「この不調から脱出する方法が何処にあるのか、いや解らない」を結論として懇談を終わった。再三述べてきたが、紙市場は自力では立ち直れないという宿命がある。』
実は、以上のかぎ括弧で括った部分は昨年11月15日のブログなのだが、太字にした為替レートを除けばそのまま今日に通用するのではないかと思わせてくれる。「何ともはや」という状況ではないのか。即ち、彼等が景気が好転していないと語った1年前と現在では何処が変わったのかということに思えるのだ。