新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

6月10日 その2 レジ袋の有料化だと

2019-06-10 15:42:38 | コラム
原田義昭環境大臣に伺って見たい:

大臣は本気でこの優良化でプラスティックスのゴミ問題が解決の方向に向かうとお考えなのかと。以前にも指摘したが、今や我々の生活の周囲に合成樹脂製でないものがどれほどあるのだろうか。このPCにしたところでプラスティックス製品の塊みたいなものだ。私はレジ袋なるものは低密度ポリエチレンであると思っている。このPEの袋は再生こそされないだろうが、ゴミ捨てように実に重宝に使われて二度のお役目を果たしている。決してプラスティックスのゴミが増えてしまうことに負の貢献をしているとは思えない。それでも優良化するお積もりなのかな。

小手先の姑息な「やって見せました」という証拠を残したいだけの対策ではないのか。弁護士であられる大臣は一般の消費者の生活の内容を把握された上で(「レジ袋の再利用の実体を」でも良いか?)をご存じであり、尚且つ我々がプラスティックス製品の中で暮らしていることをご承知だったのか等が言いたくなる。

プラスティックス製のストローの廃止にしたところで似たような小手先の弥縫策でしかないと思う。もっと根本的に合成樹脂製品の耐用年数というか、製品別にどれほどの時間が経てば劣化して廃棄するかゴミとして処分せねばならなくなるかの対策を検討すべき時ではないのか。一寸考えて思いつく見近な例では、合成樹脂の靴底がある。これなどは条件次第ではアッという間に劣化してしまい、捨てざるを得ないことが間々あるのだ。

私が見る限りではレジ袋は消費者が色々と工夫されて再利用されている。もしも、優良となって消費者がエコバッグなるものを常時持ち歩くようになれば、ゴミ捨てには如何なる袋を使えば良いのか。「何、¥5なり¥10を支払って買ってくれば良いじゃないか」とでも仰る気か。それは確かにここ東京都新宿区でも強風の日には空のレジ袋が宙に舞っていることがある。あの袋が東京湾までとんでいくことを怖れておられるのかなどと疑ってしまう。プラスティックスは経時変化するというのは常識ではなかったのか。

私は今や焼却炉も進歩してプラスティックス製品を燃やしても大気汚染の原因となるような排ガスは出ないと聞いた気がする。人智が創り出したとしか思えないプラスティックス製品に耐用年数が来た場合とか劣化して継続して使用に耐えなくなった場合の対策を考えるのが環境省の役目ではないのか。

プラスティックス製品は「今更何を言うのか。自分たちで勝手にレジ袋などに使って、未晒しクラフト紙のバッグを葬り去ったのは何処のどいつだ」と怒っていると思うよ。でも、仮にあの茶色の紙袋に戻したとしても、ゴミ捨てには使えないだろうよ。



9日の対エルサルバドルのサッカー

2019-06-10 09:13:08 | コラム
あれ、永井謙佑がいた:

格下相手に前半の2点だけで勝ったのだから先ず結果オーライだろうと思うが、退屈な試合だった、皆が総出で騒ぐ久保建英が出てくるまでは。そこで、この久保君の話題から入っていこう。

小柄なイニエスタを見る思いが一寸だけした久保建英のA代表初登場だった。(お断りするまでもないが「デビュー」なんてフランス語は使わないよ)彼は何度かJリーグの試合に出ているのを一寸だけ見たので、どれくらいのことが出来るのかは解っていた。私にはあの何処にやる気があるのか見えにくく如何にも軽く球を巧みに裁いてみせるいサッカーは、矢張り一寸だけ見ているスペインの名手イニエスタに似ているのかなと思わせてくれるのだ。

森保監督が何故彼を招集しながらトリニダード・アンド・トバゴ戦では補欠にも入れなかった意図が私には良く解らない。だが、久保君の技術はここ数試合やや陰りが見えてきたと言うか切れ味がなくなったかの感がある堂安と南野よりも、既に使い方次第では既に上ではないのかと見えた。私は久保君が何処まで伸びるかは「周りが彼を使い切れる実力があるのか」か「彼が周りを使うサッカーをするゲームメーカーにする気か」で大いに変わってくるような気がする。

私が気になる点は自分がそうだったから言うのだが「小柄」である点だ。この不利をどうやって克服するかだと思う、特に体格で勝負する嫌いがある外国人が相手の場合に。

試合としては我が代表の出来は凡庸だった。これは、森保監督が前の試合よりも新顔を数多く使って、言わば格落ちのメンバーで臨んだからだと思っている。だが、不思議なことに後半になって監督が一軍扱いしてきた者たちを入れたところ、格下相手に1点も取れなかったのだ。3年振りだとかいう永井が言わば個人技を活かして取った2点だけだったのは不満足な出来だった。試合開始と同時に「5点は取れる相手だな」と閃いた期待は裏切られた。

シュートの不正確さ、躊躇うことなく後方に向かって惜しげもなく所謂「バックパス」を繰り返していた攻撃には、ウンザリだった。抜いて出ようとして見せたのが永井と伊藤純也だけでは不満足だ。久保君も見事にダブルテイームをかわしてシュートまで持って行ったが、現在のサッカー選手たちは「何故、自分でやろう」としないで、責任逃れと私が酷評するパス回しに執着するのだろう。彼らは真剣にやっているのだろうが、スリルがない安全第一では、このところ逆転サヨナラが多いNPBの野球の方が面白い。

森保監督がこのキリンカップの2試合を選手を試しておき、その結果次第でコパアメリカやW杯を目指そうと企画しているのだったら、もう少しピリッとした相手を選ぶべきではなかったか。あれではボクシングの往年のチャンピオンK田K毅を想起させられる。麻雀にも「カモを集めて水遊び」という言い方がある。必勝法のことだ。ロシアW杯の生き残りを使わない考えは解らないでもないが、昨日のように香川、岡崎、川島をスタンドで観戦させた人事は、彼らに因果を含めてあるのだろうかと疑った。

富安や昌子の守りは出色だが、何故吉田麻也と組ませないのかが解らない。私は大迫君にはもっと堂々とポイントゲッターとして働いて欲しいと思っている。やれ「ためが出来る」の「当たり負けしない強さがある」と褒めるのは解るが、彼の主たる任務は得点することではないのか。中島翔哉は上手いと認めるが、私にはこのところサッパリ点が取れないのは「思い上がりがあるのでは」というプレー振りに見えて仕方がないのだ。何れにせよ、昨夜の解説の福田正博のように褒めるだけ一辺倒では為にならない。マスコミも偶にはピシッと批判すべきは批判して欲しい。