新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2,000万円蓄えよ

2019-06-19 14:43:38 | コラム
間抜けな野党よ、良く聞け:

相変わらずここを先途とこの問題を国会で採り上げて喚き散らし、来たるべき参議院選挙の争点にしようと躍起になっている。蓮舫だかレンポウだか知らぬが、何も知らぬような顔をして麻生氏を嬉しそうに責め立てている姿を見せつけられると、胸が悪くなる思いだ。あの論法では我が国の(厚生)年金受給者は在職中には自民党内閣の悪政の為に低賃金に耐えて過ごしてきたので、定年退職するまでにろくに蓄えが出来なかった悲惨な生活をしてきたとでも言いたいようだ。国民を欺く詭弁であり、嘘っぱちだと断じたい。

私はこの件では既に“「年金の100年安心」は引退後に「年金だけで悠々と暮らせること」を保証したのではなく、年金機構は安泰で間違いなく給付出来るという意味に過ぎなかったはずだ。”と指摘してあったし、引退後に年金だけで生活が成り立つなどと政府は請け合っていたのではないとも述べてあった。だが、立憲民主党や共産党を先頭に立てた野党群は、恰も「政府が年金だけで老後の暮らしが安泰である」と保証していたのが虚偽だったというような屁理屈を並べ立てて、選挙の争点にでっち上げようと必死である。それだけ負け戦となると見込んでいる証拠ではないか。

大体からして、金融庁のウワーキンググループの試算である毎月の受給額が20万円だったかには所得税や介護保険料が引かれた後の額かどうかも明示されていなかったと思う。もしも控除されていた後の給付額であったとしたら、在職中の年収はかなり高い水準にあっただろうと察しが付くのだ。

まさか他人様に「ご在職中の年収は?」はなどと尋ねる訳にはいかないが、当方がこれまでに永年の友人知己と何となく語り合った結果から推察すれば、20万円という給付額はかなり高額な場合によっては役員クラスの年収だったことになるのだ。そして、それほどの年収がある方ならば、老後に備えて多少以上の蓄えがあっても不思議ではないと思って、あの受け取らないことになった報告書の数字を眺めていた。

私は嘗ては野党の党首さえ務めた大物の議員である蓮舫だかレンポウ様が、その辺り年金の給付額等の細部までのことを全くご存じではないとはとても思えないのだ。いや、ご存じであるべきだ。そうと仮定した場合には、あの居丈高な「国民が怒っていて大問題になっている」との詰問は「知っていて知らん振り」の極めて悪質な揚げ足取りであり、罪なき一般大衆を欺いている戯言だと断じたい。いえ、それ以下の年収でもある程度以上の蓄えをするのが、アメリカと違って貯蓄性向が高い我が国の特質であるとは既に論じた。念の為に補足しておくと「アメリカは証券投資で蓄えに当てている」国なのである。

当方は90何歳まで生き延びるという生活設計などしていないというか、これまでのように大病を重ねてくれば如何にして御身大事に日常を送るかが関心事である。今日までに良く解ったことは、長命であればあるほど経済的に極めて大変になるということで、現職時代の生活をどうやって年金の給付額に見合うまで切り詰めて慎ましやかに暮らしていくかに腐心しているだけである。締めくくりは「村田蓮舫よ、良く聞いておけ。」である。