新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

近頃一寸面白かったこと

2019-06-23 15:50:27 | コラム
兎角この世は:

トランプ大統領の人気:

先週だったか、フジのPrime Newsに登場された某専門家が指摘しておられた事は「最も再選を望んでいないのが習近平主席で、再選されて欲しいのが金正恩委員長である。しかも習主席は来たるべき大阪のG20の間にトランプ大統領との首脳会談が設定されている。ウワーキンググループ間の準備や如何に」だった。尤も至極であるが、習主席は金正恩委員長との5度目の会談であらためてDPRKを支配下に置いたというか、結びつきを強化したので、トランプ大統領との会談でどのように出ていくかが確かに興味の一つとなるだろう。

曽野綾子さんのコラム:
23日の産経に「小さな親切、大きなお世話」で“「2000万円」も不要な老後“と題して、如何にも曾野さんらしい指摘をされていた。面白いと感じた箇所だけ抜き出してみよう。先ずは故三浦朱門氏がもし生きていたら「ボクは下着のパンツとシャツしか買わないから、100万円でも余るくらいだ。古着がいっぱいある衣装持ちだから、150歳まで生きても不自由しない」と威張って言うだろう」と言われた。

実は、正直なところ誠に曾野さんのご指摘の通りで、本日の某大学のT教授との昼食会に着ていった衣装は15年以上も前にアウトレットモールで購入したもので、86歳となった現在では、最早洋服など買う必要はなくなったのである。ここ数年で買った衣服は曾野さんが言われたように下着と靴下だけである。

曾野さんは結びには「老後に2千万円貯金がなくても、飢え死にする人はいないだろう。人間の心というものは、素晴らしい柔軟性を持っていて、そういう不運な人が見近にいれば、誰にでもおにぎり一個さしだすものなのだ。地球は人が恐れるよりはるかに長いレンジでものを見て解決する聡明さを持っている」と述べておられた。私はほとんど同感だが、金融庁の官僚やここぞとばかりに安倍内閣、就中麻生副総理を責め立てる枝野以下の野党は、曾野さんの説を何と読むだろうか。

「専門家の人たちの考察」の続編

2019-06-23 07:51:05 | コラム
マスコミは専門家の範疇か:

昨22日には例によって例の如くマスコミ批判になるかと懸念しつつも「専門家の人たちの考察」を掲載したが、そこには嘗て我が友のYM氏がアメリカでivy League等の有名私立大学のビジネススクールの教員だった頃に語り合った、言わばマスコミ批判とも言える彼の見解は伝えていなかった。この件は今からおよそ10年前に採り上げて論じたことがあったが、ここに敢えて再録してみようと考えた次第。

それは、彼が言うには

アメリカの有名な私立大学の経済学部には世界的に有名なエコノミストでもある教授たちが多くいるのだが、日本のマスコミというか新聞記者などが直接取材と言うべきか意見交換と言うべきかとの目的で訪問したという話は聞いたことがない。これは遺憾であり且つ情けないことだと認識している。尤も、そういう教授たちは極めて多忙で、アポイントを取るのは容易な技ではないと思う。だが、何とかして面談出来て議論してみないことには、理論的にも何も世界的やアメリカ国内の経済問題で良いニュースというか有意義な記事は書けないだろう。

また、仮令アポイントが取れて会えたとしても、英語で経済問題を丁々発止と議論するのは通り一遍の英語力では先ず無理だと思う。それだから我が国の特派員たちは結局はニューヨークタイムスやウオールストリートジャーナル等々の記事を信じてそのまま流すことになってしまったのだと見ている。日本の有名大学の教授の方たちだったならば議論を戦わせられるだろうが、そういう対談の例は余り聞いた記憶はない。先生方にそうしょっちゅうアメリカまで来られる時間的な余裕があるかは知らない。」


ということだった。(余計なことだろうが、仮に夏休み期間中にアメリカに行っても、多くの用心は休暇中で、本当に誰もいなくなるのがアメリカなのだ)

大要そんなことだったと記憶している。私はマスコミというか海外への特派員の人たちはニュースを的確に取材して、正確に報道する専門家であって欲しいと思っているが、YM氏との語り合いでは彼らには「専門家」の役割を果たしていない人が多くはないかと感じた次第だ。この件が諸賢の何らかのご参考になれば幸甚に思う。