新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

心配なことがあります

2019-06-14 07:49:31 | コラム
テレビのニュースに学ぶこと:

今朝は4時前に目が覚めてしまった。前夜に早く寝てしまった結果だ。こういう時は二度寝を諦めて、先ずTBSの何とかいうニュースショーのようなものから見るようにしている。次が04:55からのテレ朝のグッドモーニングだ。後者は完全に時計替わりになるので重宝にしている。

この両局に共通した扱いになっていたのが「心配なことがあります」だった。これは決して安倍総理のイラン訪問のことでも、ホルムズ海峡でタンカー2隻が襲われたことでもないのがミソである。私はもう騙されなくなったが、この導入部は「何処かの芸人が病気になったと怪我をしたという類いの件」なのであると解るようになっていたのだから。彼らにとっては、そういうことが視聴者にとっては「心配事」であると決めつけている姿勢が凄いと思うのだ。即ち、彼らが相手にしている圧倒的多数の層が重要であり、私乃至は我々は対象でないということだ。

今朝の心配の対象者はKANA-BOONとかいう人気ロックバンドのベースの担当者の飯田某(メシダと読むそうだ)であり、4日間も音信不通でコンサートだったかを中止するという重大事だった。自慢だが、当方は勿論「カナブン」などという団体があることを承知している訳はなく、しかも人気があるなどとは初めて聞いた。「飯田」と書いて「メシダ」と読む例も初めて知った。「飯合さん」が「イイアイさん」であったり「メシアイさん」であるとは承知していたが、メシダもあると教えて貰った次第だった。テレビも勉強させてくれるものだと勉強になった。

以前にもある大学の教授が同窓生であるテレビ局の幹部に「何故あのような下らない番組ばかり作るのか」と詰問された際に、「『貴方のような方を対象にして制作している訳ではない』と切り返されて絶句された」という件を採り上げたが、この心配事の話もそういう範疇に入るのだと、あらためて認識していた朝の一時だった。