新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

定額給付金10万円の使い道

2020-07-13 08:56:14 | コラム
些か衝撃的でも納得できたニュース:

本13日朝は前夜の早寝が徒となって4時過ぎには目が覚めてしまったので、仕方がなく起き上がって着替えまで済ませて、何分にも新聞休刊日なので、テレビのニュースを見ているしか選択肢がなかった。すると、テレ朝で「エッ」というようなことを言い出したのだった。

それは「東京都で6日連続(だったか)で感染者が200人超だったことの最大の理由である、20~30歳代が多かった理由」を分析して見せていた点だった。若者たちは10万円という不労所得を得て小遣い銭が豊富になったので、それを握りしめてキャバクラや風俗に一斉に繰り出したのだというのだ。彼等が独身で係累もない気楽な立場にあれば「この時とばかりに出掛けてきているのだ」と遊興先で言っていたと、キャバクラや風俗店の責任者が顔を隠してのインタビューに答えている絵が、前後2度ほど流されたのだった。

60年以上も前に若者だった者として「何ということをするのだ、今時の若者は」と先ずは憤慨したのだった。「安倍内閣はそういうことに消費して貰う為に税金から散々苦労して10万円を給付したのではない」と怒鳴りたい気分だった。60年以上も前には新卒の初任給が1万円前後だったが、そういう遊興に使える可処分所得等ある訳がなかったと、今や良い時代になったものだと感慨に耽っていた。同時に、そういう一時の不労所得があれば、あの頃でも遊興費に充てたかも知れないと、妙に納得して聞いていた。だが「怪しからん」という怒りは消えるものではなかった。

かかる不行跡を働いた若者たちは無症状であれば、感染したとも知らずに職場にも出て行っただろうし、友人や知人たちと懇談したり会食もしただろうし、誤ったカタカナ語である「リピーター」となって再三夜の街に出て行っていたかも知れない。そうであれば、如何に西村大臣や小池都知事が「気を緩めるな」であるとか「自粛して頂きたい」と叫んでも効果が挙がらない訳である。また、遊興に耽る若者が都内の居住者ではなく隣接の3県からやって来ているのであれば、そこでも感染者が増えるのは当たり前だったかも知れないと納得もした。

その後に歌舞伎町のような感のある街頭でインタビューされた如何にもという服装の馬鹿者数人が「俺たちは若いから感染しないのだ。心配ないのだ」と叫んでいた。怒るよりも「世も末だな」と思わせられただけだった。安倍総理はまさか給付金がこのような結果をもたらすとはお考えになっていなかったのではなかろうか。私はこれでは経済が回る訳はなかったなと痛感している。ということだったのであれば、本当の意味の「第二波」の襲来ではなかったのであれば、少しだけでも安心材料にはなるのだ。